■立喰・ソNEWS ●愛すべきIYの無謀なセール |
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立喰・ソ激戦区の日暮里で24時間戦い続けるIY。かき、ブロッコリー、ゴーヤなどの珍しい季節物天や半分サイズ、価格も半分の半分天など種類の多い天ぷらと激安価格、さらに一見さんにもやさしいおやっさん&おばちゃんの魅力で熱狂的支持者が多い名店です。夜中でもせっせと天ぷらを揚げ続けるおやっさんは立喰・ソを愛して止まない方で、お客さんの要望に熱心に耳を傾けており、お客様の声的な紙が本店店内に耳なし芳一状態で貼ってあります。感謝とリクエストがメインですが、中にはこんなに安くてしかもネギ入れ放題なのによくもまあここまでアホウなことを書けるものだ。何様のつもりだバカヤロウ! という噴麺物もあったりします。それでもおやっさんはひとつひとつに生真面目な回答しています(とはいえ、ブチ切れ寸前みたいな回答もあって楽しめます)。 |
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自家製天ぷらは種類豊富です。好みが大きく分かれる紅しょうが天もあります。写真は一番人気のゲソす。IYにも小盛はありますが七福とは異なり正真正銘の小盛です。雑然とした店内ですが女性客も結構多いですから。 |
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●七福のおつゆのごとく愛溢るる1冊 |
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第28回でもお伝えしたように立喰・ソ本が数多く出版され喜ばしい限りです。また仲間が加わりました。題して「ちょっとそばでも」。立喰・ソにぴったりのいいタイトルです。立喰・ソの分析、店舗紹介がメインで、「へ〜そうだったのか」の連続である解析分析ページの関連略年譜は8世紀! から今年までの出来事が。略年譜にしても8世紀って平安時代とかですよ。さらに1店あたり2ページで100店も紹介しているのに、写真は店1枚だけでソは全くなし。なのに行きたくなる食べたくなるのは、店頭から漂うダシ薫のごとく、むせかえるような立喰・ソ愛(特に店と人への)が溢れているからです。ツルゲーネフも田山花袋もびっくり、これはもう純立喰・ソ文学(文学じゃないけど)とでもいいましょうか。読んでなにも感じなかったら、愛が足りない証です。素晴らし本に感謝感激です。坂崎仁紀著 廣済堂出版 952円+税 |
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バ☆ソ
日本全国立ち喰いそば全店制覇を目論む立ち喰いそば人。現在600店以上のデータを収集したものの、ただ行って食べただけではたいして役に立たない。立ち喰いそば屋経営を目論むも、先立つものも腕も知識も人望もなく断念。で、立ち喰いそば屋を経営ではなく、立ち喰いそば屋そのものになろうとしたが「妖怪・立ち喰いそば屋人間」になってしまうので泣く泣く断念。世間的には3本くらいネジがたりない人と評価されている。一番の心配事はそばアレルギーになったらどうしよう……。
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