ER-4n 629,000円(8月1日発売)

★カワサキ ER-4n 車両解説

400クラスにパラツインの楽しさを!
トレリスフレームに環境時代のツイン搭載

カワサキのパラツイン・スポーツは1997年に輸出モデルのERシリーズへと受け継がれたが、最初のERシリーズであるER-5は、498cm3のDOHC4バルブ、パラツインエンジンを搭載していた。そして10年後の2006年モデルで排気量を649cm3に拡大すると共に、「トレリスフレーム」と呼ばれるダイヤモンドタイプフレームや、特徴的な位置にマウントされたリアショックユニットを備えたER-6n/ER-6fへと発展している。ちなみに「トレリス(trellis)」とは、「格子」「格子状」を意味し、英国などの庭園で良く見られる植物を絡ませるためのアーチなどの骨組みと同義だ。別にD社さんの専売特許じゃないので念のため。

この海外向けモデルのER-6シリーズのエンジンをボア&ストロークダウンして400クラスに作り上げたのが今回、国内向けに発売されたER-4nとNinja 400R(フルカウルバージョンは欧州向けのER-4fの名称ではなくNinjaの方が採用された)なのだ。

排気量ダウンとともに国内向けに躾けられたエンジンは、低中回転域での優れたトルクとスムーズな吹け上がりを特徴とする水冷DOHC4バルブ並列2気筒399cm3で、φ34mmのスロットルボディ(サブスロットルバルブ付)採用のフューエルインジェクションにより、優れたスロットルレスポンスとスムーズな出力特性を実現している。またサイレンサー内部に組み込まれた三元触媒とともに平成19年二輪車排出ガス規制に適合させている。トレリスフレームはスリムさと軽量化を実現した高張力鋼管製。3D解析により理想的な剛性バランスを実現、軽快なハンドリング特性に貢献しているという。リア周りをすっきり見せるD断面形状のスイングアームはサブフレーム付でリアショックユニットのマウント部を兼ねている。

400クラスに新しい息吹を吹き込むシンプルでスタイリッシュなスポーツ・ネイキッドの誕生だ。

400クラスにパラツインの楽しさを! トレリスフレームに環境時代のツイン搭載。ER-4n。メタリックスパークブラック。
400クラスにパラツインの楽しさを! トレリスフレームに環境時代のツイン搭載。ER-4n。キャンディパーシモンレッド。

★KAWASAKI プレスリリースより (2010年6月10日)

2011年モデル ER-4n
新発売のご案内
モデル情報
車名(通称名) ER-4n
モデルイヤー 2011
マーケットコード ER400BBF
型式 EBL-ER400B
型式指定・認定番号 16520
メーカー希望小売価格 629,000円
(本体価格599,048円、消費税29,952円)
カラー(カラーコード) メタリックスパークブラック (BLK)
キャンディパーシモンレッド (RED)
発売予定日 2010年8月1日
【ER-4n】
スタイリッシュな造形とスポーティな性能を併せ持つER-4n。ヘッドライトを縦2灯に配置したフロントフェイス、ウインカーを内蔵したシュラウドなど、 ER-4nならではのグラマラスで特徴的な外観がライダーの個性を主張します。高張力鋼管を使用したスリムなトレリスフレームに搭載されるのはコンパクトな水冷DOHC4バルブ並列2気筒エンジン。ツインならではの低中回転域の豊かなトルクと、サブスロットルを備える34mmスロットルボディが生み出すスムーズなスロットルレスポンスが、市街地走行での扱いやすさと俊敏で飽きのこないスポーツ性能を両立しています。また、エンジン下に配置されたコンパクトなショートサイレンサーはマスの集中化と低重心化に貢献。
車体右側にオフセットされた特徴的なレイダウンリヤショックは、美しい車体デザインの一部をつくるだけでなく、滑らかな作動性と優れた衝撃吸収性を実現しています。メーターパネルは視認性に優れるアナログ式のスピードメーターと、バーグラフ式のタコメーターを備える多機能デジタルメーターを採用。他にも、握りやすい大型のアルミ製グラブバーや、視認性に優れるLEDテールランプ、前後に装備したペタルディスクなど、様々なシーンを楽しむための充実した装備を誇っています。
■主な特徴
・低中回転域の優れたトルクとスムーズな吹け上がりを実現する、水冷DOHC4バルブ並列2気筒399cm3エンジンを搭載。
・燃料供給方式にフューエルインジェクションを採用。34mmのスロットルボディはサブスロットルバルブを備え、優れたスロットルレスポンスとスムーズな出力特性を実現。
・エンジン下部に配置したショートサイレンサーはマスの集中化、低重心化に貢献。
・サイレンサー内部に三元触媒を装備。平成19年二輪車排出ガス規制に適合する環境性能を実現。
・高張力鋼管を使用したスリムで軽量なトレリスフレームを採用。
・3D解析により理想的なフレームの剛性バランスを実現し、軽快なハンドリング特性に貢献。
・車体右側に配置されたレイダウンリヤショックは車体デザインにマッチした特徴的な外観と、スムーズな作動性、衝撃吸収性を両立。
・D断面形状のスイングアームを採用。
・エンジン後部、ハンドル等をラバーマウントとし、不快な振動を低減。
・ブレーキは放熱性に優れるペタルブレーキディスクをフロントにデュアルで、リヤにシングルで装備。
・テールカウル裏側への泥はねを防ぐリヤインナーフェンダーを装備。
・スポーティーな外観とバネ下重量の軽減に貢献する、6本スポークのホイールを採用。
・タンデム走行時の利便性を向上するアルミ製の大型グラブバーを採用。
・メーターパネルは視認性に優れるアナログ式のスピードメーターを上部に配置し、バーグラフ式のタコメーター、オドメーター、トリップメーター、燃料計、時計を表示する多機能デジタルメーターを下部に配置。
・ウインカーにはクリアレンズとオレンジ色のバルブを採用。
・フロントウインカーをラジエーターシュラウドに内蔵しスタイリッシュな外観を演出。
・ハザードランプスイッチを装備。
・テールランプにはコンパクトで視認性に優れるLEDバルブを採用。
・シート下にETC車載器、U字ロック(カワサキ純正)を積載可能なスペースを確保。

※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場、Kawasaki Motors Enterprise(Thailand) Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。

★主要諸元

車名型式 EBL-ER400B
ER-4n
発売日 2010年8月1日
全長×全幅×全高(m) 2.100×0.760×1.100
軸距(m) 1.405
最低地上高(m) 0.140
シート高(m) 0.785
車両重量(kg) 199
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 37.0(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 2.7
エンジン型式 -
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 399
内径×行程(mm) 68.4×54.3
圧縮比 11.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 32[44]/9,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 37[3.8]/7,500
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置
始動方式 セルフ式
点火方式 電子進角式トランジスタ
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) 2.4
燃料タンク容量(L) 15
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 3.000
2速 2.166

3速 1.640
4速 1.360
5速 1.192
6速 1.040
減速比1次/2次 2.095/3.066

キャスター(度) 24°30′
トレール(mm) 102
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
160/60ZR17M/C 69W

ブレーキ形式 φ300mm油圧式ダブルディスク

φ220mm油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 ダイヤモンド