Yamaha 2013New Model

XVS950CU BOLT R-SPEC/ABS

ヤマハの“新中期経営計画”に基づく先進国向け二輪車新製品の第1弾
XVS950CU BOLT「R-SPEC」はメーカー・カスタマイズ・モデル

 すでに北米市場では4月から発売が開始されている新型クルーザー、BOLT。ヤマハの“新中期経営計画”に基づく先進国向け二輪車新製品の第1弾として位置づけられているモデルで、ミッドナイトスター(XVS950A)の950cc空冷V型2気筒エンジンをスリム&コンパクトな車体に搭載。“Best for Urban Fun Ride!”をコンセプトに、北米市場の二輪車総需要約50万台のうち、約半分を占めるという「クルーザー」カテゴリーに投入された期待のニューモデルだ。

 国内向けモデルも基本メカニズムは同一だが、ヘルメットホルダーの装備やタンデムシートの標準化など、国内仕様ならではの部分が存在するという。またメーカー・カスタマイズ・モデルといえる“R-SPEC”でも、切削加工されたスポークを持つホイールなど、国内仕様独自のスペシャライズが行われているのだとか。

空冷4ストローク60度V型2気筒SOHC、942cc(58キュービックインチ)エンジンを搭載。ちなみに、アメリカのStar MotorcyclesではベーシックなBOLTは7,990ドル、カスタムのBOLT R-SPECは8,290ドルのプライス設定がされている(9月6日現在)。はたして国内仕様の価格は? ボバーイメージでスッキリとデザインされたメーター周り。日常的にはスピードが分かりさえすればいい(トリップメーターも控えめに表示)。警告灯は必要なときに初めて存在感を示してくれれば十分。
ライダーの身長は176cm。クルーザーなので当然ながら両足裏ベタ着き。

XVS950CU BOLT/ABS

ベーシック・モデルのXVS950CU BOLT/ABS
こちら、ベーシックモデルのXVS950CU BOLT/ABS。R-SPECとの違いは、切削加工されたホイールではなくブラック塗装のままのホイール、ゴールドのリザーバータンク付ショックからシンプルなリザーバー無しに、シート表皮の素材の違いなど。ABSモデルは、ハブ部分に取り付けられたホイールの回転センサーの有無で見分けが付く。
ワイズギアのアクセサリーを装備したカスタマイズ・モデル。こちらはよりボバー・イメージを高めるボバー・シート、52,500円、ヘッドライトベゼル、9,975円、ウインカーベゼル、9,975円、スピードメーターベゼル、4,725円などを採用。(※価格は全て予価になります)
(ワイズギア TEL0570-050814 http://www.ysgear.co.jp/)
クイックリリースウインドシールド、42,000円、フォークカバー、5,250円、パッセンジャーバックレストShort、12,600円、パッド、10,500円、エンジンガード、21,000円、サドルバッグ(オックスフォード、レッド)、47,250円などを装備したワイズギアのカスタマイズ・イメージ・モデル。(価格は全て予価になります)

FJR1300AS

“1日1,000kmを快適にカバーする”ための熟成とフェイスリフトで新型に

 よりカンファタブルに、を目標にバージョンアップしたヤマハのビッグ・スポーツツアラー。FJR1300は、2001年の登場以来、欧州のビッグ・スポーツツアラー・ジャンルを牽引してきた。’06年には自動クラッチシステムYCC-S(Yamaha Chip Controlled Shift)を搭載するFJR1300ASタイプもラインナップに加えるなど、ツアラー機能を向上させてきたが、今回も“1日1,000kmを快適にカバーする”をコンセプトに熟成が行われた。

 1298cc、YCC-T(Yamaha Chip Controlled Throttle)エンジンや基本メカニズムに変更はなく、燃料供給系や足周りの熟成、IT面でのさらなる利便性の追求や、フロントフェイスからサイドまでカウル形状をよりスポーティーさを強調するデザインに一新している。

形状およびステー類、駆動ユニットの設計が大きく見直された電動スクリーン。部品点数を削減するとともに円滑な作動を実現。昇降速度も従来より速くなっている。設定スクリーン位置はキーオフでも維持。
ライナーレスのメッキシリンダーを採用した新エンジンは、YCC-T(Yamaha Chip Controlled Throttle)を採用。スロットルワークの向上とともに、快適なクルージングを裏付ける2つの走行モードをスイッチで選択できるYAMAHA D-MODEをクルーズコントロールとともに採用した。 センターにデジタル式スピードメーター、左にアナログ式タコメーター、右には表示内容のカスタマイズが可能なマルチディスプレイというレイアウトのメーターパネル。
写真はクラッチレバーを廃したFJR1300ASのハンドルまわり。左2点の写真はクリックするとノーマルクラッチ仕様のハンドルまわりが見られます。
ライダーの身長は176cm。すでにFJR1300Aの海外向けモデルを輸入しているプレストでは参考小売価格1,564,500円で発売中(9月6日現在)。FJR1300AそしてFJR1300ASが国内仕様としてどんな価格設定となるのか注目したい。

FJR1300A

ノーマルクラッチ、ミッション仕様のFJR1300A

マジェスティS XC155

10月30日発売 340,200円

“Next Generation Fun to Ride Commuter”をコンセプトに開発した
155ccマジェスティ

 こちらはすでに10月30日からの国内発売を正式発表している155cc版マジェスティ、マジェスティS XC155だ。250ccスクーター、マジェスティYP250の高い走行性能とデザイン性を受け継ぎ、新開発の155ccエンジンとコンパクトなボディで、新世代ヤマハスクーターの一翼を担うモデル。製造はヤマハモーター台湾が担当。

 新開発の155ccエンジンはFIを採用、そして最適化を図ったコンパクトな4バルブ燃焼室とともに扱いやすい出力特性、幅広いトルク特性と優れた加速性能を備えている。耐熱性に優れ低振動化に貢献するアルミ鍛造ピストン、優れた放熱性をもつメッキシリンダー、低振動化に貢献するバランサーなども装備。足回りではユニットスイングを“プログレッシブピボットマウント”。防振リンクを介さない直接懸架方式とすることでよりダイレクト感ある操縦性を引き出している。

デザインキーワードは、「Advance Sporty Deluxe」。落ち着きのある流れるようなボディライン、ポジションランプを一体とし、スポーティーさに上質さを加えた大型ヘッドランプ、抑揚のある造形でコンパクトな軽量感を表現する流麗なリアボディで構成。装備面では、時計付きの3連メーター、LEDポジションランプ&テールライト、可動式アルミ製コンビニフック(最大荷重3kg)、盗難抑止キーシャッター付メインスイッチ、フロント給油口、フロントポケット(約2.7L容量)など採用。
フルフェイスヘルメットと雨具などを同時収納できる約32リットルのシート下スペースを採用。一人分のヘルメットに加え雨具なども収納できるサイズ。メインスイッチでシートのフルオープンが可能。右の写真をクリックするとシートをオープンした状態が見られます。
新開発の水冷・4ストローク・FI(電子制御燃料噴射装置)採用のCVTエンジンを搭載。FIと最適化を図ったコンパクトな4バルブ燃焼室により、扱いやすい出力特性、幅広いトルク特性と優れた加速性能を備える。耐熱性に優れ低振動化に貢献するアルミ鍛造ピストン、優れた放熱性をもつメッキシリンダー、低振動化に貢献するバランサーなどを採用。
ライダーの身長は176cm。足周りでは、ダイレクト感あるスポーティーな操縦性と、優れた収納性を合わせて実現するため、ユニットスイングの車体搭載を“プログレッシブピボットマウント”としている。現行マジェスティYP250と同様の構造で、防振リンクを介さないで直接懸架する方式のため、ダイレクト感ある操縦性を実現している。グリップ性に優れた前後タイヤ及び、前後ディスクブレーキを採用。フロントはスポーティーなイメージを強調するウェーブ形状としている。
ウインドシールド(ハンドルマウント)、12,600円、ナックルバイザー、11,025円、サイドバイザー、12,600円、リアキャリア、15,750円、タンデムバックレスト、7,140円などを装備したワイズギア・カスタム。(※価格は全て予価です)
(ワイズギア TEL0570-050814 http://www.ysgear.co.jp/)
 撮影会場には、これから発売されるモデルの他に、ニューカラーのWR250シリーズなどとともにTAMX530専用のパワービームを装着したモデルも用意されていた。あまりない機会なので試乗させてもらった。
 このパワービームというのは、スポーティーなクルマの世界では一般的になってきている車体の変形や振動をダンパーで吸収し、乗り心地やハンドリングを向上させようというアイテム。ワイズギアでは500版のTMAXの頃から採用しており、TMAX530でも専用開発のパワービームをラインナップ。専用ステーを介してメインフレームのダウンチューブ間に取り付ける構造だ。ちなみに価格は29,400円。
 で、その効果のほどは? なのだが試乗したのが路面のきれいなお台場の一般道だけだったのでイマイチわかりずらかった。気がついたのは装着車と未装着車を乗り比べると、若干ながら乗り味に違いがあるのが分かる。分かりやすくいえば、中古車と新車を乗り比べた感じ、といえばいいだろうか。やれた感じが無くなるからそう感じるのだろうか。確かにバイクでもやれてしまったダンパーを新品に替えると新車時代に戻ったような乗り味になるのでパワービームの効果も同様なのだろう。技術者の方も「荒れた路面や高速道路をよく走る方、そして新車よりもある程度走行距離を重ねたTMAXのオーナーにお勧めしたい」とのことだった。(試乗:小宮山幸雄)
(ワイズギア TEL0570-050814 http://www.ysgear.co.jp/)
■2013ヤマハニューモデルエキシビション

   ここで紹介した2013年発売予定のニューモデルが直接見られる『2013ヤマハニューモデルエキシビション』が下記のスケジュールで全国各地の会場で開催される。

   9/7(土)・8(日)   11:00~20:00 東京 (マルイシティ渋谷 渋谷区神南1-21-3)
   9/14(土)      10:00~16:00 神奈川(桜木町駅前 横浜市中区桜木町1丁目)
   9/14(土)・15(日)  11:00~20:00 大阪 (グランフロント大阪 大阪市北区大深町3-1)

   9/21(土)・22(日)  10:00~17:00 仙台 (アズテックミュージアム 仙台市太白区中田町杉の下18) ※22(日)は~16:00まで

   9/28(土)・29(日)  11:00~21:00 名古屋(ラシック 名古屋市中区栄3-6-1)

   10/5(土)・6(日)  10:00~20:00 静岡 (MARK IS 静岡 静岡市葵区柚木191)
   10/12(土)・13(日) 11:00~20:00 広島 (紙屋町シャレオ中央広場 広島市中区基町地下街100号)

   10/19(土)・20(日) 10:00~18:00 福岡 (ライオン広場 福岡市中央区天神2丁目1番1号 ソラリアターミナルビル1F)

(2013ヤマハニューモデルエキシビションWEBサイトはこちら)



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