風の娘ライダー ルリカミドリのSUZUKI GSR250 実走! 体験ツーリング!!その3 今日も快走!! 木曽路の女」の巻

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 一応バイク歴長いクセして、カーブがニガ手なうえに、メカにも音痴だという、そんなヘタれライダーのワタシがお送りする、試乗体験レポートも今回がラストであります。

 下呂温泉近くのキャンプ場を朝7時に出発し、巨石を見学して、その後、繰り返し繰り返し襲ってくる、恐怖の下り坂ヘアピンカーブを、必殺の2本足着きターンでなんとかかわしながら堀越峠を越え、10時過ぎ、どうにかこうにか郡上八幡の街にたどり着くことができたワタシなのでありまして……。

 郡上八幡は、何年か前に来た事があるんですが、あんましゆっくりできなかったので、また来てみたくなったんです。まずは街のシンボル、郡上八幡城に登ってみることにします。途中の駐車場に「たかみな号」こと、スズキGSR250を止め、坂道を歩きます。



静かな郡上八幡の街。よく見ると街全体が魚の形しているのがわかるでショ!?

静かな郡上八幡の街。よく見ると街全体が魚の形しているのがわかるでショ!?

※写真をクリックすると大きなサイズになります

 上にも駐車できるのですが、実はねぇ、前回来た時、この狭い道でハンドル切り損ねてコケたんですよ。上ってきた軽トラックのおじさんに起こしてもらったんですが、ステップとブレーキレバーが折れちゃったので、応急処置して、すぐ東京に戻ってきたんです。ホントは富山あたりまで行く予定だったのにサ。

 そんな忌まわしい過去を思い出しながら歩いていくと、15分くらいで頂上に到着。街全体が魚の形をしていると聞いたことがあるのですが、ホントにそう見えるんですよね。もちろんお城もキレイでした。

「水とおどりの城下町、郡上八幡」、静かでいいところなんです。バイクを降り、ただブラブラと歩くだけで、なんかホッとするような、懐かしさがこみ上げてくるような、そんなカンジがするいい街なんです。

 街中には鯉が泳ぐいくつもの水路があり、また、冷たくておいしい水も、観光客が、自由に飲めるようにしてあって、カンゲキです。

 
 街の真ん中には吉田川が流れています。毎年夏になると、新橋という橋から川に飛び込む子供達の様子がテレビから流れてきますよね。なんか今は、大人も交えて飛び込みのイベントをやっているみたいで、たくさんの人が参加しているそうです。

 また、夏の風物詩といえば「郡上おどり」です。街中いたるところで、32夜にわたって踊られるんですが、8月13日〜16日には朝まで徹夜で踊り続けるのだそうですよ。

 その歴史も400年以上もあり、踊りの振り付けも何と10種類もあって、地元の方の踊りにかける情熱はハンパなものではないのがわかります。

 お城から下ったところにある「郡上八幡博覧館」では、街の歴史と共にその踊りの振り付けまで、やさしく教えてもらえますよ。

 あと、これ全然知らなかったのですが、食品サンプルの街でもあるんですってね。食品サンプルを考案して事業化した「岩崎瀧三」氏の出身地であり、現在でも全国シェアの大半はこの街で作っているのだそうです。

「サンプルビレッジ、いわさき」では、サンプル作り体験ができ、モチロン、いろんなサンプルを購入することができるんですよ。

 2時くらいまで、食事したりしてブラブラ過ごし、次の目的地、飛騨高山に向かいます。



日本一美しい山城といわれている郡上八幡城。現代の物は、昭和8年に再建されたものだけど木造再建築としては日本で最古らしいぞ


なんかいいよねェ〜この雰囲気。たまにテレビでやってるフーテンの寅さんが現われそうな、そんなカンジ!?
日本一美しい山城といわれている郡上八幡城。現代の物は、昭和8年に再建されたものだけど木造再建築としては日本で最古らしいぞ。 なんかいいよねェ〜この雰囲気。たまにテレビでやってるフーテンの寅さんが現われそうな、そんなカンジ!?


街の真ん中を流れる吉田川。ワタシの田舎もこんなカンジなんだけど、やっぱりキレイな川を見るとホッとするよね


川面まで約13m!! ここからみんな飛び込むんだよォー。ワタシにはとてもできません!
↑街の真ん中を流れる吉田川。ワタシの田舎もこんなカンジなんだけど、やっぱりキレイな川を見るとホッとするよね。
→川面まで約13m!! ここからみんな飛び込むんだよォー。ワタシにはとてもできません!


有名な「宗祇水(そうぎすい)」。名水百選の第一号として登録されたんだってサ。冷たくて甘くておいしいよ


市内にはたくさんの水路があって鯉が泳いでいました。夏はホント涼しげでいいよね
有名な「宗祇水(そうぎすい)」。名水百選の第一号として登録されたんだってサ。冷たくて甘くておいしいよ。 市内にはたくさんの水路があって鯉が泳いでいました。夏はホント涼しげでいいよね。


郡上八幡博覧館。街の文化や歴史を知ることができるよ。まずここに立ち寄ってから街を歩こう


郡上おどりの解説をしてくれた、お姉さん2人。しゃべりがおもしろくて、楽しかったよ
郡上八幡博覧館。街の文化や歴史を知ることができるよ。まずここに立ち寄ってから街を歩こう。 郡上おどりの解説をしてくれた、お姉さん2人。しゃべりがおもしろくて、楽しかったよ。


食品サンプルを扱うお店が何軒もあったぞ。見てるだけで楽しいけど、サンプル作り体験もできるぞ


食品サンプル作りキット。おみやげに買っていったら子供たち喜ぶかもよ
食品サンプルを扱うお店が何軒もあったぞ。見てるだけで楽しいけど、サンプル作り体験もできるぞ。 食品サンプル作りキット。おみやげに買っていったら子供たち喜ぶかもよ。

 普通、郡上八幡から飛騨高山に向かうには、「郡上街道(国道472号線→国道257号線→県道73号線→国道158号線)」を使うらしいのですが、ワタシは地図上でカーブの少ない、「飛騨街道(国道156号線→国道158号線)」を選びます。

 途中のひるがの高原の手前には分水嶺がありました。ワタシ初めて見たので結構感激しました。降った雨や雪がここで分かれて、太平洋側と日本海側に流れていくなんて、なんか壮大なロマンが感じられます。


はじめて見た分水嶺。右へ行けば日本海、左に行けば太平洋。どちらにしてもここから長い旅が始まります

霊峰白山が見えます。飛騨高山まであと少し。車も少ないし、快適に飛ばします。気持ちいいーっ♥

美女高原。ここも2回目です。キャンプ場は、広い草っ原になっていて気持ちいいよ
はじめて見た分水嶺。右へ行けば日本海、左に行けば太平洋。どちらにしてもここから長い旅が始まります。 霊峰白山が見えます。飛騨高山まであと少し。車も少ないし、快適に飛ばします。気持ちいいーっ♥ 美女高原。ここも2回目です。キャンプ場は、広い草っ原になっていて気持ちいいよ。

 

分水嶺

 5時過ぎ、ようやく飛騨高山に到着しました。ここも以前来たことがあります。スーパーで食料品を買い求めたあと、中心部から25分くらいのところにある「美女高原キャンプ場」にチェックインです。ここも2回目。残念ながら美女はいませんが、おばちゃん2人が迎えてくれました。

 次の日、また街の中心部に降りていきます。無料の市営駐車場にたかみな号を駐め、朝市の見学です。自分へのおみやげはいつも決まっていて、その土地の味噌を買うんです。2つ買ったら、かぶ漬けをサービスしてくれたよ。

 古い町並みが残してあります。朝から観光客で溢れていますが、ここも静かでいい街なんですよね。もっとゆっくりしたかったのですが、でも今日は旅の最終日、今日中に東京に戻らなきゃいけません。少しだけ街をブラブラと散策したあとたかみな号のシートに跨ったのでありました。



さるぼぼ

飛騨高山の風景。街の真ん中を流れる宮川は都会なのにかなりキレイなのだ。ゴミひとつなかったよ

古い町並みを残してありました。いいよネ、こんなカンジ。名物の飛騨牛まんを食べながら、ブラブラと歩こう

高山といえば朝市が有名だよね。でも今日は平日のせいか、お店が少なかったぞ。少々ガッカリかも!?
飛騨高山の風景。街の真ん中を流れる宮川は都会なのにかなりキレイなのだ。ゴミひとつなかったよ。 古い町並みを残してありました。いいよネ、こんなカンジ。名物の飛騨牛まんを食べながら、ブラブラと歩こう。 高山といえば朝市が有名だよね。でも今日は平日のせいか、お店が少なかったぞ。少々ガッカリかも!?

こちらは陣屋前の朝市。修学旅行中 (!?)の外人の生徒がたくさんいました。白人の女の子が手作りの布ぞうりを買っていたぞ

赤みそと甘みそを2つ買ったら、かぶ漬け1つサービスしてくれたよ。甘みそつけてキュウリ食べたらサイコーでした


雪解け水が豊富に流れる飛騨地方。水がうまいから食べ物もおいしいんだよね。モチロンお酒も!!
こちらは陣屋前の朝市。修学旅行中 (!?)の外人の生徒がたくさんいました。白人の女の子が手作りの布ぞうりを買っていたぞ。 赤みそと甘みそを2つ買ったら、かぶ漬け1つサービスしてくれたよ。甘みそつけてキュウリ食べたらサイコーでした。

歴史ある桜山八幡宮。神社というのはどこでもそうだけど清々しい空気が流れているので基本的に大好きなんです

神社の参道にある高山祭屋台会館。お祭りに使う屋台を展示してあるのですが、その大きさと美しさにビックリ!!
歴史ある桜山八幡宮。神社というのはどこでもそうだけど清々しい空気が流れているので基本的に大好きなんです。 神社の参道にある高山祭屋台会館。お祭りに使う屋台を展示してあるのですが、その大きさと美しさにビックリ!! 雪解け水が豊富に流れる飛騨地方。水がうまいから食べ物もおいしいんだよね。モチロンお酒も!!

それと日光館というのもあります。戦前に作られた日光東照宮の模型が展示してあります。感動モノだぞ!!

すぐ近くにはからくりミュージアムというのもありました。祭屋台で動く人形のからくりを解説してくれるのだ

台上に乗った男が、桃のようなものを割ると、中から出てくるのは……!? 昔の方のアイディアと技術はホント、すごいよね
それと日光館というのもあります。戦前に作られた日光東照宮の模型が展示してあります。感動モノだぞ!! すぐ近くにはからくりミュージアムというのもありました。祭屋台で動く人形のからくりを解説してくれるのだ。 台上に乗った男が、桃のようなものを割ると、中から出てくるのは……!? 昔の方のアイディアと技術はホント、すごいよね。

 美女高原キャンプ場のある旧道を避け、新しくできた飛騨ふるさとトンネルを通り、国道361号線に入ります。この道、ワタシ、好きなんですよぉ〜。信号機はほとんどないし、御嶽山の美しい風景が圧巻だし、カーブもきつくないし、対向車も少ないし……ホント最高でご機嫌な道なんですよねぇ♪ 6段ギアのたかみな号も気持ちよく走ってくれています。


飛騨高山にお別れして、国道361号線に入ります。チクショー、飛騨牛も高山ラーメンも食べてないのにィ〜
飛騨高山にお別れして、国道361号線に入ります。チクショー、飛騨牛も高山ラーメンも食べてないのにィ〜。

 ちなみにたかみな号。ハンドルの取り付け位置がやや高く感じます。なので運転姿勢がラクなんですよね。あと、クラッチがものすごく軽いので長く運転してもツラくないのがいいですね。

 飛騨高山から80kmほど走り、もう間もなく木曽福島に着くかな? というところで「二本木の湯」という看板が目に留まりました。ここも以前入ったことあるんですが、いいんですよこの温泉。お湯が赤っぽくてね、天然の炭酸泉で、なんかシュワシュワいってんのヨ。もうたまりません! 遅くなっちゃうけど入っていくことにします。お肌もツルツルになるしのんびりしちゃいました。

 その後、国道19号線を北上し、また国道361号線に入り、権兵衛トンネルを抜けたら伊那の街です。ここで名物のソースカツ丼をいただき、遅いお昼ごはんにしましょうか。

 さあ、後は帰るだけ! とメーターを見たらなんと「777.7km」の表示が!! 写真撮りたかったけど、レンズ付きフィルムだからどうせ写んないんだよねぇ〜残念! でもホントなんだよっ!

 伊那から高遠へ走り、初日に通った国道152号線で茅野に入ります。諏訪大社上社本宮に旅の安全祈願のお礼参りをし、国道20号線をチンタラチンタラと走り、途中何度も仮眠取ったりしながら、夜中の12時過ぎ、高円寺のアパートにどうにか無事にたどりついたのでありました。



もう何回も走っている、国道361号線。ワタシが大好きな道のひとつです。走ってるだけでホント気持ちいいんですよねェ〜♬


御岳山が見下ろす、開田高原の村。ワタシ、もう人生に疲れちゃったし、こんな美しい所で余生を過ごしたいデス
もう何回も走っている、国道361号線。ワタシが大好きな道のひとつです。走ってるだけでホント気持ちいいんですよねェ〜♬ 御岳山が見下ろす、開田高原の村。ワタシ、もう人生に疲れちゃったし、こんな美しい所で余生を過ごしたいデス。


きそふくしま温泉、二本木の湯。天然の炭酸泉はシュワシュワいって疲れがいっぺんにフッ飛んじゃいますよ


自分用に買ったおみやげ。郡上八幡で買ったカレーせんべいは、ピリ辛で、かなりおいしかったよ
きそふくしま温泉、二本木の湯。天然の炭酸泉はシュワシュワいって疲れがいっぺんにフッ飛んじゃいますよ。 自分用に買ったおみやげ。郡上八幡で買ったカレーせんべいは、ピリ辛で、かなりおいしかったよ。

 後日、たかみな号を洗車してから、葛飾区にあるスズキのサービスセンターにお返しに行きます。結局7日間貸していただいたのですが、これでたかみな号ともお別れかと思うと、なんかさみしくなってきちゃいました。

 SUZUKI GSR250……カタログやバイク雑誌などで読むと「力強いフォルムが存在感を主張する!」「先進の機能と卓越した造形美を融合した、圧倒的な存在感!」「新規性と堂々としたボリューム感!」「250ccでありながらどっしりとした車格が魅力!」なんて書いてあるんですよね。とにかく存在感がすごいって。

 でもワタシは最初見た時、素直にカワイイなって思ったんです。色のせいかもしれないけど、ホントにキレイだなって……だからAKB48の総監督、高橋みなみちゃんを思い浮かべてしまったんだけど、スズキさんには悪いことしちゃったかな? このレポートで読者のみなさんに違うイメージを持たせてしまったかも!? もしそうだとしたらごめんなさいね。でもワタシ大好きです。このバイク。



たかみな号

 気になったのは、ヘルメットホルダーが付いていない(でも、シートを外せば、フレームにはヘルメットステーが付いています)ことと、ギアの位置によるのかもしれないけれど、信号待ちしている時、1速と2速をいったりきたりしてたまにニュートラルに入りにくくなることがあることくらいかな!? モチロン一旦クラッチをつなげば、スッと入ってくれるんだけど。ホントそれぐらい。

1032.3km。今回、ワタシとたかみな号が旅した距離です。

 
 前に一度行ったことある場所に、時間を置いてまたもう一度行ってみるのは、ワタシけっこう好きなんですよね。なんか「ただいまー!!」って気になるし、変わってしまったところ、昔と変わらないところを見ると、自分の中の心や体の変化もわかるような、そんなカンジもまたするんです。

 
 ワタシのつたない文章や写真、イラストに、最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。このレポートを読まれた方が、「おっ、今度オレも行ってみよう!!」「あたし、ココ見てみたい!!」なんて思っていただけたら本当にうれしく思います。
 
 楽しい旅を体験させてくださったスズキさん、WEBミスター・バイクさんには心から感謝いたします。

 SUZUKI GSR250はワイルドだけど、かわいいバイクですっ!!


MAP

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●ルリカミドリの実走・体験ツーリングシリーズ
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第3回・YAMAHA セロー250編へ]
[第4回・SUZUKI GSR250編]
第5回・Kawasaki W800編へ]
第6回・HONDA CTX700編へ]
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