鈴鹿8耐レースだけじゃもったいな〜い

去る7月28日に決勝が行なわれた真夏の祭典「“コカコーラゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第36回大会」は、#634MuSASHi RTハルクプロの優勝で幕を下ろした。レースの詳細はレースカメラマン楠堂先生のコラムで、 近日公開予定 絶賛公開中。ド迫力の写真と、要約した読みやすいレポートをどうぞお楽しみに。チームホンダ学園の密着レポート後編も追って掲載なので今しばらくお待ちを。ということで、一足お先にレース以外の8耐をちょこっとだけご紹介。

 懐かしの1980年代、「バリバリ伝説のマシン」

 GPスクエアでは、しげの秀一先生の出世作「バリバリ伝説」にちなんだ1980年代のレーサー、市販車を展示。またケニー・ロバーツ氏来場記念として、ライディングしたマシンも合わせて展示され、来場者の注目を集めた。

RS250RW YZR250 NSR500 YZR500
フレディ・スペンサーがWタイトルを獲得した1985年のRS250RWと1986年のYZR250、1987年ロスマンズカラーのNSR500と同年マルボロカラーのYZR500と、ライバルレーサーを並べて展示し、説明板にはマンガ「バリバリ伝説」でライディングした登場人物も解説されていた。
1980年代マシン 1980年代マシン
空前のバイクブームだった1980年代の市販車はCB750F、VT250F、NS400R、FZ400R、GSX750S、GSX-Rなどが展示された。
ケニー・ロバーツ ケニー・ロバーツ
決勝前にTECH21カラーのYZF750でデモランを披露したケニー・ロバーツ氏。来場を記念し、氏がライディングしたマシンも特別展示。

 二輪メーカーブースは大盛況

ホンダブース ホンダブース
ホンダブースでは昨年の優勝マシンで疑似給油体験が出来たり、SBR250Rレース仕様でパラソルガールと記念撮影でレーサー気分満喫。
ヤマハブース ヤマハブース
ヤマハブースではYZR500のエンジン始動や、ヤマハグッズ争奪ヤマハレーシングギャルとのジャンケン大会で盛り上がった。
 スズキブース スズキブース
スズキブースでは、イメージカラーを纏った新色GSR250、750ABSが人気。大きな話題となったドリームチーム「Team KAGAYAMA」のオフィシャルショップを併設。
 ケビンランチ 赤福
ケビン・シュワンツがプロデュースした特製ランチBOX(1500円)。金、土曜日150個、日曜日300個を用意したが開門と同時に行列が出来、あっという間の完売だとか。他のライダーの考案したファン必食のコラボメニューもレストランなどで販売された。 鈴鹿8耐といえば「現代のお伊勢詣り」(懐)。そして伊勢の名物といえばええじゃないか、ええじゃないかの「赤福」。ということで氷の中に赤福餅が隠れている夏季限定の赤福氷(500円)も8耐の人気メニュー。

おなじみMOTOMAXエリアでタイムスリップ!?

 8耐のイベントスペースとしてすっかり定着したMOTOMAXエリアでは、カスタムショップ、バイクショップ、観光案内ブースなどが多数出展した。恒例のニューモデル試乗会の他、タイムマシン試乗会として1980年代の市販車試乗も行なわれた。タイムトリップパーキングとして、事前募集したなつかしの個人所有バイクも展示された。

MOTOMAX タイムスリップパーキング
カスタムショップブースの並ぶカスタム・ビレッジ。賞品総額100万円の大抽選会も開催された。中には伊賀の手裏剣を体験できる観光ブースも。 タイムスリップパーキングには現役活躍中のなつかしいバイクが。

ホンダ社員チームは統一デザインで結束力アップ

ホンダ社員チーム

 ホンダの象徴ともいえるウイングマークの下「ホンダのマシンでホンダの社員が参戦するのだから」ということで、今年の8耐はホンダ社員チーム7チームのバイクデザイン、チームウエア、ピットデザインが統一された(時間的な制約もあって、マシンデザインの統一は#40、#41,#111,#112の4チームのみ)。その成果もあってか、出場7チームは見事8時間を走りきり完走を果たした。

#25 Honda鈴鹿レーシング 44位
#33 Honda熊本レーシング 9位
#34 Honda緑陽会熊本レーシング 18位
#40 Honda浜松エスカルゴ&PRG&ホンダ学園関東 14位
#41 Honda狭山レーシング&浜松エスカルゴ&ホンダ学園関東 29位
#111 Honda向陽会ドリームレーシングチーム 43位
#112 Honda EGレーシング 50位

ホンダ社員チーム ホンダ社員チーム
マシンデザインはホンダのウイングマークと白赤黒のトリコロール。カウルに前側の側面に日の丸をモチーフにしたデザインも。レギュレーションに規定はないのだがサイドにゼッケンを入れることにより、応援してる人により解りやすくなっった。
ホンダ社員チーム ホンダ社員チーム
基本はウイングマークをモチーフにしたデザインにCBR Fire bladeの文字を入れたピットデザイン。チームによってはさらにオリジナリティを加える。 ウエアデザインの基本は前にウイングマーク、ゼッケン、後ろにCBR Fire bladeの文字が入る。

74Daijiroで親子体験試乗会

 デルタ・エンタープライズが開発販売する74Dijiroを使った「ミニスーパーバイク親子で楽しむ体験試乗会」もMOTOMAX会場で開催された。5~12歳の補助輪なしで自転車に乗れる子供が対象の試乗会で、プロデュースするのは現役ライダー手島雄介選手。
 デルタ・エンタープライズが提供する74Dijiroを使った、ただの体験試乗会ではない。
「9歳の時はじめてバイクに乗ってもう20年。この20年で学んだことを生かして、モータースポーツの底辺拡大、二輪業界の活性に少しでも貢献できれば」と、自ら考案した「止まれの標識で止まる」「停止線で止まる」というような交通安全の基本中の基本も組み込んだプログラムを行なう世界でただひとつのコンテンツなのだ。各地で年に数十回開催されおり、今年ですでに8年目。延べ3千人以上の子供達が体験している。現在全日本GP3に参戦する國峰啄磨選手も子供の頃に体験したそうだ。


手島湯雄介選手

「サーキットでやるのはある意味当たり前じゃないですか。だからもっとインパクトのある所でもできないかと」と、埼玉県の関係者と自ら交渉し、大宮駅前でのイベント計画も進行中だそうだ。
「恩返しがしたい」「貢献したい」とはよく聞く言葉だが、実行するとなると大変な労力と時間が必要。それを8年も続けているのだから、その意志の強さが分かろうというもの。「手島選手が撒き続けている小さな種は、たくさんの大きな花を咲かせてくれるにちがいない。

74Daijiroで親子体験試乗会 74Daijiroで親子体験試乗会
必ず保護者と参加するのがこのスクールの特徴。一緒に参加することでバイクが親子共通の話題になる効果も。
74Daijiroで親子体験試乗会 74Daijiroで親子体験試乗会
約10分の試乗の後は、ヘルメットの重要性や「止まれ」の標識についてのお話。お父さんにも「帰りの車で止まれの標識を見たら、今日やったことを思い出して話してください」とアドバイス。最後は笑顔で記念撮影で終了の約20分間。大きなお友達も「止まれ」ではちゃんと一旦停止を忘れずに。 試乗会でインストラクターを務めるコヤマックスこと小山選手のデモ走行もおこなわれ、キッズたちの心を鷲掴み!? でも実は、お父さん、お母さんのほうが喜んでいたりして。
74Daijiroで親子体験試乗会
手島、岩田、小山選手、暑い中、お疲れさまでした。今後の開催予定などはでhttp://www.74daijiro.net/確認を。