CBR1000RR/CBR1000RR<ABS> 1,396,500円~1,596,000円(12月15日発売)
★ホンダ CBR1000RR/CBR1000RR<ABS> 車両解説
CBR1000RRが足回りを中心に大幅な見直しを行い2012年モデルに
CBR954RRの後継モデルとして2004年4月に発売されたスーパースポーツ、CBR1000RR。2002年、2003年と2年連続でMotoGPチャンピオンマシンとなったRC211Vの先進技術を取り入れて新開発された水冷4ストロークDOHCエンジン、ユニット・プロリンクサスペンション、センター・アップ・エキゾーストシステム、電子制御式油圧ロータリーダンパー、HESD(ホンダ・エレクトロニック・ステアリング・ダンパー)など当時のホンダの先進技術の粋を集めたマシンだった。
その後2006年2月には、車両重量を4kg軽量化、カウル表面積を約13%縮小するなどの改良が行われた。エンジンもシリンダーヘッドの形状やサイズを見直し、バルブ形状、燃焼室形状を含めての改良で、足回りではフロントディスクの径の拡大、キャスター角、トレール量を変更するなどにより、より軽快な操縦性とマスの集中をはかっていた。
2008年9月には「オール・ザ・ベスト・イン・スーパースポーツ」をキーワードにフルモデルチェンジが行われた。更なる運動性能の向上を図るため、空力性能の向上とマスの集中化が行われ、よりコンパクトなフォルムのボディデザインに変更されている。スタイリング上の特長でもあったセンターアップ・マフラーは特徴的なキャタライザーを内蔵する角張ったサイド・マフラーとなった。
エンジン面ではシリンダーヘッドが小型化され、各パーツの徹底的な軽量化と合わせて、エンジン単体で約2.5kgの軽量化とコンパクト化を達成している。継続して採用されたPGM-FIに新採用の触媒により平成19年国内二輪車排出ガス規制をクリア。
今回のモデルチェンジでは、足回りを中心に大幅な見直しが行われた。
★HONDA プレスリリースより (2011年11月29日)
スーパースポーツモデル「CBR1000RR」をモデルチェンジし発売
Hondaは、高性能な水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒1000ccエンジンを搭載した大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR」をモデルチェンジし、12月15日(木)に発売します。
今回のモデルは、スタイリングの基本コンセプトやエンジンの基本スペックは継承しながら、よりスポーツライディングを楽しんでいただけるよう、足回りを中心に大幅な見直しを実施し、扱いやすさの向上を図りました。
スタイリングは、空力性能の向上とマスの集中化を図ったコンパクトなフォルムを引き継ぎながら、「スピード感」と躍動感ある「ダイナミック」をキーワードに、ウェッジシェイプを基調にしたシャープでスピード感あふれる造形としております。また、フロントのノーズカウル下には、空気の流れをコントロールし、優れたハンドリングに貢献するチンスポイラー※1を新たに装備しております。
車体は、操縦性に大きく寄与する前・後サスペンション及び前・後ホイール形状を変更し、ブレーキング時の安心感と立ち上がりのトラクション性能を向上させ、スポーツライディング時の扱いやすさをさらに向上させました。
その他に、メーターは視認性の高いフル液晶画面を採用し、新たにギアポジションインジケーター、サーキットでのスポーツ走行に役立つラップタイマー、REVインジケーターを設定し、スポーツライディングにふさわしい装備としています。
カラーリングは、パールサンビームホワイトとヴィクトリーレッドの2色を用意。また、スーパースポーツ用として世界で初めて開発した電子制御式“コンバインドABS”を搭載したCBR1000RR<ABS>をタイプ設定しております。
※1 特許出願中
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 200台
- ●メーカー希望小売価格
- CBR1000RR
- ヴィクトリーレッド 1,396,500円(消費税抜き本体価格 1,330,000円)
- パールサンビームホワイト 1,428,000円(消費税抜き本体価格 1,360,000円)
- CBR1000RR<ABS>
- ヴィクトリーレッド 1,564,500円(消費税抜き本体価格 1,490,000円)
- パールサンビームホワイト 1,596,000円(消費税抜き本体価格 1,520,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
- =新型CBR1000RRの主な特徴=
- ●スピード感あふれるシャープでアグレッシブなフォルム
- マス集中、軽量、コンパクトを基調に、スピード感と躍動感を主張するスタイリングは、新形状のフロントカウルとサイドカウルにより、エンジン冷却と空気抵抗の軽減を両立する高効率なエアマネジメントを実現しています。また、ノーズカウル下には軽快なハンドリングに寄与するチンスポイラーを新たに採用。ヘッドライトはシャープで精悍な新デザインのラインビーム異型2灯タイプを採用しています。
- ●スムーズな作動感と高い剛性感を高次元で融合させた足回り
- フロントサスペンションは新たにφ43mmの倒立タイプのテレスコピック式とし、ストローク初期の作動がよりスムーズなビッグ・ピストン・フロントフォークを採用。リアサスペンションは路面追従性の高いHonda独自のユニットプロリンク式を踏襲し、世界初※2採用となる減衰力の応答性に優れたバランス・フリー・リアクッションを組み合わせることでトラクション性能を大幅に向上させています。前後ホイールは新たに12本スポークの軽量アルミキャストホイールを採用。操縦性に大きく寄与する前後サスペンション及びホイールの変更により、スポーツライディングにおいて、より扱いやすくスムーズで操縦安定性の高いハンドリング特性を実現しています。
- ※2 2011年11月時点Honda調べ
★主要諸元
車名型式 | EBL-SC59 | |
---|---|---|
CBR1000RR/CBR1000RR<ABS> | ||
発売日 | 2011年12月15日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.075×0.680×1.130 | |
軸距(m) | 1.415 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.820 | |
車両重量(kg) | 202〔212〕 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 24.5(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 3.0 | |
エンジン型式 | SC59E | |
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 999 | |
内径×行程(mm) | 76.0×55.1 | |
圧縮比 | 12.3 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 87[118]/9,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 95[9.7]/8,250 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-DSFI] | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 17.7 | |
クラッチ形式 | 湿式多板ダイヤフラム・スプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.285 |
2速 | 1.631 | |
3速 | 1.333 | |
4速 | 1.137 | |
5速 | 1.033 | |
6速 | 0.967 | |
減速比1次/2次 | 1.717/2.562 | |
キャスター(度) | 23°30′ | |
トレール(mm) | 96 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 190/50ZR17M/C 73W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク〔電子制御式“コンバインドABS”〕 |
後 | 油圧式ディスク〔電子制御式“コンバインドABS”〕 | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立タイプ) |
後 | スイングアーム式(ユニットプロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※〔 〕内の数値はABS仕様