フォルツァ Si/フォルツァ Si<ABS> 539,700円/589,050円(7月19日発売)
★ホンダ フォルツァ Si/フォルツァ Si<ABS> 車両解説
実用性と快適性の融合を目指してフォルツァがフルモデルチェンジ
現行のフォルツァは、2010年1月にフルモデルチェンジを受けて生まれ変わったフォルツァ Zがシリーズを支えてきた。フルモデルチェンジ後の2011年2月には、カラーチェンジを中心としたマイナーチェンジが行われている。シリーズ共通の変更として、新色の採用で計3色の設定に。また、フォルツァ Zではホイールカラー、リヤサスのスプリングカラー、シートのパイピングカラーの変更と、ヘッドライトのオーナメントを変更。フォルツァ Z ABSではブレーキキャリパーをゴールドにし、ロアカウルとリアのアンダースカート部がグレーメタリック塗装に変更されている。
2012年2月には、フォルツァ Zに黒のパイピングを施したシートとインナーカバーにグレーカラーを採用するなど、専用カラーが施されたフォルツァ Z・スペシャルエディションが加わっている(1月27日から4月10日までの受注期間限定)。そしていよいよ今回のフォルツァのニューモデル、フォルツァ Siの登場だ。
ちなみにフォルツァ・シリーズの大まかな流れとしては、2000年3月に初代フォルツァが登場、2004年4月の2代目フォルツァ(PGM-FI新エンジン、Honda Sマチック搭載)、2006年3月/5月の2.5代目フォルツァ(マニュアル7速シフト、キックダウン機構、オートシフトモード採用)、2007年12月の3代目フォルツァ(新設計の4バルブ単気筒エンジン採用)、2010年1月の3.5代目フォルツァ(S7モード追加)と続いており、今回は第4代目となるモデルチェンジといえるが、フレームからエンジンまで完全に一新されていること、そして新型のフォルツァ Siが発売された後も、現行フォルツァシリーズは併売されると言うから、フォルツァ Siは、新フォルツァ・シリーズの第一世代ととらえた方がいいのかもしれない。
★ホンダ プレスリリースより (2013年6月27日)
新型の軽二輪スクーター「フォルツァ Si」を発売
Hondaは、スリムでスタイリッシュな新設計ボディーに、力強い出力特性と優れた燃費を両立した新開発エンジンを搭載した軽二輪スクーター「フォルツァ Si」を7月19日(金)に発売します。
フォルツァ Siは、“ジャスト フィット! ダイナミック オールマイティ コミューター”を開発のキーワードに定め、実用性と快適性の融合を徹底的に追求しています。
スタイリングは、歴代の「フォルツァ」のDNAを継承しながらも、引き締まったスポーティーなデザインとしています。取り回しやすい車体サイズと、シート下に使い勝手に優れた大容量53L※1ラゲージボックスを確保するために、新設計の軽量でコンパクトなフレームを採用しています。
エンジンは、新開発の軽量・コンパクトな設計で、低フリクション技術を多岐にわたって採用するなどで、41.0km/L(60km/h定地走行テスト値)の優れた燃費性能としています。また、低・中回転域から高回転域まで力強くスムーズな出力特性を実現しています。
前・後ホイールには、軽量で剛性に優れた新デザインのアルミキャストホイールを採用。フロントに14インチ、リアは13インチの大径サイズとしながら、シート高を715mmに低く押さえることで、余裕のある走りと取り回しやすさを両立させています。
※1 ホンダ調べ
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 5,500台
- ●メーカー希望小売価格
- フォルツァ Si 539,700円(消費税抜き本体価格 514,000円)
- フォルツァ Si<ABS> 589,050円(消費税抜き本体価格 561,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
- =フォルツァ Siの主な特徴=
- ●スポーティーで上質なイメージのスタイリング
- スクーターに求められる取り回しやすさと快適な走りに加え、使い勝手に優れた装備を徹底的に追求。引き締まったスリムなボディーと、シート下の大容量のラゲージボックスの確保を両立するために、新設計の軽量でコンパクトなフレームを採用しています。フロントビューは、スポーティーイメージのデュアルヘッドライトとV字状にウインカーを配置し、特徴的なデザインとしています。なお、ライダーが走行風をほどよく感じられるように、ショートタイプのスクリーンとしています。シートはホールド性に優れた形状とし、余裕のあるフットスペースやハンドル位置の設定などで、余裕のあるライディングポジションを実現し、快適な走行が楽しめるものとしています。
- カラーリングは、パールヒマラヤズホワイト、グローイングレッド、アステロイドブラックメタリックの3色を設定しています。
- ●高い出力と環境性能を両立した新開発エンジン
- 低フリクション技術として、オフセットシリンダーやローラーロッカーアーム、一体式クランクメタル軸受けと密封式クランクケースなどを採用しています。燃焼向上に向けた技術としては、吸気・排気ポート形状や燃焼室形状、カムプロフィール、バルブタイミングを見直しています。これらの技術によって、マフラー内に三元触媒装置(キャタライザー)を装備し排出ガスのクリーン化を図っています。
- ●快適な走りを目指した車体・足回り
- 新設計のフレームは、剛性を確保しながら軽量でコンパクト化を実現しています。ホイールは、新デザインのY字型スポークのアルミキャスト製を採用。フロントに14インチ、リアに13インチの大径サイズとすることで、余裕感のある走りに寄与しています。ブレーキは、前・後輪連動のコンビブレーキを採用。なお、ブレーキのかけ過ぎによるタイヤのロックを回避するABS機能を組み合わせたコンバインドABSをタイプ設定しています。
- ●快適で使い勝手に優れた各種装備
- ・フルフェイスヘルメット2個が収納可能な、容量53Lのシート下ラゲージボックス
- ・スポーティーなデザインで視認性の良い5連メーターを採用したコクピット
- ・坂道などで便利なパーキングブレーキ(ドラム式別体)
- ・フロントパネル左右に配置したインナーボックス
- 左側はキーロック式でアクセサリーソケットを装備
★主要諸元
車名型式 | ホンダ・JBK-MF12 | |
---|---|---|
フォルツァ | ||
発売日 | 2013年7月19日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.165×0.755×1.185 | |
軸距(m) | 1.545 | |
最低地上高(m) | 0.135 | |
シート高(m) | 0.715 | |
車両重量(kg) | 192〈194〉 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 41.0km/l(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 2.4 | |
エンジン型式 | MF12E | |
水冷4ストローク単気筒OHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 248 | |
内径×行程(mm) | 68.0×68.5 | |
圧縮比 | 10.2 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 17[23]/7,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 23[2.3]/6,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)> | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスター式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 11 | |
クラッチ形式 | 乾式多板シュー式(自動遠心式) | |
変速機形式 | 無段変速式(Vマチック) | |
キャスター(度) | 27°00′ | |
トレール(mm) | 89 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70-14M/C 55P |
後 | 140/70-13M/C 61P | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング式 | |
フレーム形式 | バックボーン |
〈 〉内は、フォルツァ Si<ABS>仕様
※製造事業者/Thai Honda Manufacturing Co., Ltd. 製造国/タイ 輸入事業者/本田技研工業株式会社