街全体がバイカーを受け入れる姿勢のある埼玉県の小鹿野町。“ウェルカムライダースおがの”をキャッチフレーズに、町おこしを実施しています。そんな情報はありつつも、実際に訪れてみたかったのでSRで遊びに行ってきちゃいましたよん。

　関東からは日帰りのツーリングコースとして親しまれている秩父方面。数年前に１度だけ走りに行ったことがあり「自然と美味しい食べ物がいっぱい♪」という印象が強く、また走りに行きたいな〜と思っていた矢先に、WEBミスター・バイクの中尾編集長から「おがの町はバイクで町おこしをやっているんですよね〜！」という情報が。そうです…そうでした！　たびたびテレビや雑誌でも取り上げられている『バイクで町おこしの町』（日本初！）をしている、おがの町はどんなところなのか？　そんな好奇心を胸にさっそくバイカーの聖地とも呼ばれるおがのへSRを走らせたのでした。

……と言いましてもあまり事前情報を持たずに出発してしまったわたし。ですが…周りを見渡すと、いたるところにバイカー用の駐車場が無料で設けてあり、確かに歓迎されてる気がしました。都内なんてバイクの専用駐車場は米粒みたいな程度でしか認められてないですからね。

　そんな懐深い風景にほのぼのとしていると、地元の人が「どこから来たの？」「ひとりで来たの？」「どこ走ってきたの？」という質問攻撃に（笑）。でも話が盛り上がってしまい、地元民がオススメする料理屋さんだったり、絶景ポイントを丁寧に教えてくださったのが印象的でした。

　なかでも気になったのが“きゅうり”。「じぇじぇっ!?」とお思いになった方もいらっしゃいますよね、スミマセン…（笑）。でも会う方みーんな、きゅうりのことをお話するのです。おがののきゅうりは「秩父きゅうり」とも呼ばれていて、みずみずしく美味しいらしいのです。しかし地元ではあまり出回らず、高級レストランにすぐさま出荷されてしまうとのこと。うーん…ますます気になっちゃう！　 みんな口を揃えて「美味しいけれど手に入らない」と言うものだから、いつしかきゅうりが神々しく感じてしまい、そのことで頭がいっぱいになってしまうという事態に。でもそんな感じで崇めていたきゅうりですが、うれしくもあっけなく打ち砕かれることになったのです（笑）。
　ここで小さな声でお知らせしますと「道の駅 両神温泉薬師の湯」にありました。辿り着くまで、もっとジラしてほしかったな…とも思いましたが、お土産用としていくつか買うことにしました。なんだか、きゅうりのことばかりになってしまいましたが、幻と呼ばれるきゅうりを一度その舌で味わってみてくださいよ。むふふ。

　すごく感動的だったのがウェルカムライダースを盛り立てている方々との出会い。おがの町を盛り上げるために様々な企画を常日頃から考えていらっしゃるのです。今後は、ライダースカフェ「夢鹿蔵」でしか購入することのできない世界で一台だけのバイク販売や、リーダーの鵜飼さんを筆頭に、名車の開発者をゲストとして招いたランチ会など、好きな人にはたまらない企画を続々思案中とのこと。

　でもこうしたイベントだけでなく、やっぱりおがの町はバイクで走っていて気持ちいいんですよね〜。国道299号は信号が少なく、旧き良き町並みを堪能しながらの走りは、心が穏やかになるような気がしました。名物となっている「わらじカツ」は地元の人もお気に入りというお店を訪ねたのですが、もう絶品！　 詳細は写真をよく見ていただくとして、おがの町はイキイキとした自然に囲まれた土地で、食べ物が美味しく、走って気持ちのよい所でした。それに都心からだとおよそ２時間ぐらいの距離。日帰りツーリングにちょうどいいのもポイントですね。でも今回はもっと秩父を走ってみたいという思いから「国民宿舎 両神荘」に宿泊しました。ツーリング特有の心地よい疲れの余韻に包まれながら秩父ワインを堪能し、酔っぱらいながら夜が更けていくのでした…。私はやっぱり日帰りよりも泊まりのほうがいいな。旅気分を味わえるしね☆ーつづくー