第52回静岡ホビーショー「不透明な時代よ、さらばじゃ!」

静岡ホビーショー

 アベノミクス効果なのか、いきなり円安が進行し、株価も回復傾向と景気が上向いているようですが、庶民にはピンとこない今日この頃ですが、みんな、箱積んでるかい? キット作ってるかい? 
 すっかり夏の気配の静岡で、ゴールデンウィーク明けのお楽しみといえば静岡ホビーショー。第52回を迎える今年は2013年5月16日から19日(一般公開は18、19日)に、おなじみツインメッセ静岡で開催。9〜17時(19日は16時)で入場は無料。行かない? 行くよね〜。
 ちなみに、今年の秋のショーは9月に東京ビッグサイト、10月に幕張メッセと2つに別れて開催されるとか。二度手間などと思わず、楽しみが2回に増えたと、ポジティブにね……
アオシマの新作は「ぴぃ〜!」。
CHP

 ’88NSR250Rに続き、アオシマがまたまたやってくれました。今回発表されたニューカマーは、「ぱ〜ぁ〜ぱっぱっぱっぱっ〜ぁあ」(否ラッキーストライクのCM)のラッパで始まる、あの米国テレビドラマ、ジ○ン&パ○チで大活躍した、CHP(カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール)の白バイです。
 日本でもお馴染み、今までありそうでなかったこの白バイ、「誰もやらないから、私がやっちゃいました。弊社の従来製品がベースですが、ほぼ新規といってもいいくらい力入ってます」(開発担当の飯塚さん)

 前回のNSRも好き物が「やりてえ!やりてえ!!」と中2的なパワーで作っちゃいました。今回もそんな感じがぷんぷん匂います。昔の人は「好きこそ物の上手なれ」とうまいこと言いました。カウリングタイプとウインドシールドタイプの2タイプを同時にラインナップするあたりを見ても、かなり好きな人がやったことがよくわかりますね。
「秋のショーも、楽しみにしていてください。がらっと方向性の違うむにゅむにゅ〜をむにゅむにゅ〜しますよ」とのこと。秋も驚かせてくれそうです。

1/12 CHPサンフランシスコPD ウインドシールドタイプ 1/12 CHPサンフランシスコPD ウインドシールドタイプ
アオシマ 003305 No.112 1/12 CHPロスアンゼルスPD カウリングタイプ 5月発売予定 3,780円 アオシマ 003312 No.111 1/12 CHPサンフランシスコPD ウインドシールドタイプ 5月発売予定 3,360円 
1/12 CHPサンフランシスコPD3 1/12 CHPサンフランシスコPD3
アオシマの従来製品をベースにしながらも、グレーの部分が新規金型で製作された。こうしてみるとほぼ新規なのがよくわかる。 採寸に使われた実車。そういえば大阪モーターサイクルショーでもZ1000Pが展示されていた。今年はポリスの当たり年なのか?
NSR250Rはアオシマのお家芸、カスタムパーツを満載。
Honda’89NSR250R SPカスタムパーツ付き Honda’89NSR250R SPカスタムパーツ付き
銀テラのカスタムパーツ付きの第二弾は新規金型のドッグファイトチャンバー、バックステップ、ステアリングダンパー、スタビライザー、レーシングスタンドなどカスタムパーツ満載仕様。フロントスクリーンも別体式に変更され、よりリアルに。

アオシマ 005453 No.105 Honda’89NSR250R SPカスタムパーツ付き 5月発売予定 3,990円
完成品は、ベスパにMotoGPを追加。
ベスパ Motogp

 昨年秋のショーで発表されたCB1300Pに続くアオシマの1/12完成品バイクの新製品は、ベスパと2011年MotoGPマシンがお手頃な価格で登場。お子様の英才教育にいかが?

VESPA P200E(1978/シルバー)1,890円 
2011YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZR-M1 JORGE LORENZO(NO.1) 2,415円 7月
2011YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZR-M1 BEN SPIES(NO.11) 2,415円 7
2011Repsol Honda Team RC212V DANI PEDROSA(No.26)、2011Repsol Honda Team RC212V CASEY STONER(No.27) すべて7月発売予定
ハセガワはNSR&YZRにバリエーション増殖中。
NSR250 NSR250
ハセガワのNSR250シリーズにバリエーションが追加された。今回追加されたのは2002
チームグレシーニ仕様で、#4ロベルト・ロルフォ、#7エミリオ・アルサモラの2種類のカルトグラフのデカールが付く。限定生産なので気になるあなたは今すぐ予約を。
ハセガワ 1/12バイクシリーズ<カルトグラフデカール> 21706 20225Honda NSR250“チームグレシーニ”(2002WGP250)(仮称)7月発売予定 3,990円
YZR500 YZR500
昨年秋に登場したハセガワ1/12’88YZR500も新たにソノートカラーのクリスチャン・サロンのマシンが登場する。もちろんフロントフォークは正立、倒立の選択式でデカールはカルトグラフ。今回はフロントブレーキキャリパーがブレンボの新規専用部品となった。
ハセガワ 1/12バイクシリーズ<特別仕様/カルトグラフデカール> 21705 ヤマハYZR500(OW98)“ソノートヤマハ1988” 5月27日頃発売 4,410円
重量級の1/6GSX1100Sがいよいよお目見え。
GSX1100S GSX1100S
Hip-racingからはV-MAXに続く1/6シリーズの第二弾、GSX1100S KATANAの試作品がお目見え。スズキ歴史館に展示されているアニバを3Dスキャンし、前後サス可動でチェーンはエッチングパーツの組み立て品という精密完成品。9月発売予定 58,000円。
ニミッツレーサー 西部警察
手の平サイズの超小型RCバイク、KYOSHOのミニッツモトレーサーをベースにしたカスタムコンテストの作品たち。自立して動くバイクは精密なプラモとはまた違った楽しさ。自分好みにカスタムすれば楽しさもさらに倍! Nゲージの鉄道模型でおなじみのトミーテックは、西部警察も展開中。今は四輪だけだがはやり、鳩村刑事の黒バイカタナは避けて通れないので期待大!?
いにしえの名作、NS500がリニューアル。

 1980年代に登場したなつかしのNS500が、一部改修により’84NS500としてリニューアル。’84年モデルということで、17インチのリアホイール、スイングアーム、タンク、フレームが新規金型に変更された。フレームは’84年モデルでも形状に変更はないが、旧キットはエンジンをフレームでモナカ合わせにするタイプから、フレームを組み立てた後でエンジンを載せられる(リアシリンダを装着しない状態で)ように改修され、組み立てや塗装のしやすさが大幅にアップしている。カウルはホワイトと透明の2種類をセット。デカールはフレディ・スペンサー、ランディ・マモラ、片山敬済、ロン・ハスラムが用意され、塗装用のマスキングステッカーも同梱といたれりつくせりの嬉しい内容。

NS500 NS500
赤い部分のパーツが今回の新規金型。20数年以上前のキットに現在のパーツを追加するということは実は結構たいへんなことなのだが、そこは世界のタミヤ製。全く忌憚のない仕上がりが約束されているのでご安心を。
タミヤ 1/12オートバイシリーズNo.125 Honda NS500 ’84 (14125) 6月22日頃発売 3,675円
より作り込みたくなる、フルビュー仕様が登場。
 

 開発担当者の海野さんの情熱がぎっちり詰め込まれた「ああ、もうこんなところまで…やってもうて…もう、泣かせんといてや!」でおなじみ’84NSR500、RC166、YZR-M1`09フィアットヤマハチームの一部パーツを透明なパーツに変更したフルビュー仕様が登場。こだわりのエンジン類を隠すことなく堪能できる。半分はクリア、半分は塗装してというような、欲張り仕様も製作可能。「見え過ぎちゃって、困るの〜♥」というくらい力を込めて作り込みましょう! ちなみに海野さんは個人的に’84NSRのタンク(アンダーカウル部分)にエポキシ樹脂を流しこんでアブガスを再現したとか。「これが、なかなか固まらなくてねえ。ちょっと波打った感じになったりして。ぐふふふ♥」こういう人が作っているんですから、楽しくないわけありません! よい子ならずとも、がんばってマネしてみましょう。

NSR500
クリアパーツではない従来製品も発売中なので、購入の際はお間違いないように。まあ、深く考えずに両方買うのが正しいモデラーの行為であります。
タミヤ 1/12オートバイシリーズ No.126 フルビューHonda NSR500’84 (14126) 7月発売 4,410円
RC166 RC166
RC166は金型の関係でタンクやフェンダー、テールカウルもクリアパーツになっている。これもタンクの中には当然アブガスを。この時代は有鉛ガソリンですから、色も現代とは違う? いろいろ悩んで調べまくって楽しみましょう。
タミヤ 1/12オートバイシリーズNo.127 フルビューHonda RC166 GPレーサー (14127) 6月29日発売 価格未定
M1 M1
ここまで来たら、ライダーもクリアパーツで……というのは考えすぎでしょう。スケスケロッシも見たい? 
タミヤ 1/12オートバイシリーズNo.128 フルビューヤマハYZR-M1 ’09フィアットヤマハチーム (14128)6月29日発売 価格未定
いにしえの名作その2、ハーレーが復活。

 長らく生産されていなかったビッグスケール1/6のハーレーが帰ってくる。基本構成は旧キットのままだがデカールやパッケージはリニューアル。FLHクラシック ブラックバージョンはタイヤのホワイトリボンも塗装指定からデカールに変更された。その昔、模型屋さんで光輝いていた、1/6ビッグスケールのハーレー。あの頃は買えなかったけれど……いつ買うの?「今でしょ!」とはいえ、発売はもうちょっと先の6月。しばし待たれよ。

FXE1200 FLH1200P
タミヤ 1/6オートバイシリーズNo.39 ハーレーダビッドソンFXE1200スーパーグライド(16039) 6月1日発売 価格未定 タミヤ 1/6オートバイシリーズNo.38 ハーレーダビッドソンFLH1200ポリスタイプ(16038) 6月29日発売 価格未定
M1 M1
タミヤ 1/6オートバイシリーズNo.37 ハーレーダビッドソンFLHクラシック ブラックバージョン(16037) 7月発売 価格未定 静岡駅前サウススポット静岡3Fにあるホビースクエア静岡には、ハーレーの初期作品と採寸に使用された実車が展示されているのでこの機会に是非。11〜18時。月曜休館 常設展示の入場は無料。

[第52回全日本模型ホビーショー(2012年)|第52回静岡ホビーショー(2013年)|第53回静岡ホビーショー(2014年)]