2013年5月16日 

■栄光の“POWERED by HONDA”復活、日本に再び勇気と誇りを!

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 2008年の撤退以降「復帰はいつ?」といつも話題となっていたホンダのF1参戦。今年2月のモータースポーツ活動発表会では、伊東社長による「勉強中」発言から、復帰はもう間もなくと言われてきた。そして5月16日、ついに正式にF1参戦に関する発表が行われた。

 今回で第4期目となるホンダのF1活動は、2015年シーズンよりパワーユニットサプライヤーとしての参戦。アイルトン・セナらの活躍によって黄金期(1988~1992年)を築いたかつての盟友、英国マクラーレンとのジョイントにより「マクラーレン・ホンダ」の名前が復活することとなる。

 F1は2014年よりレギュレーションが変更となり、エンジンは今年までの2.4リッターV8から1.6リッターV6(直噴)のターボへ。さらにエネルギー回生システムが採用されるなど、ホンダにとって新たな挑戦となる。ハイブリッドカーを市販車にもつホンダにとって、市販車からレースカーへ、レースカーから市販車へのフィードバックも有り得るという。

 今年2013年はホンダにとって四輪車の販売を開始してからちょうど50年にあたる年。伊東社長はこの大きな節目にF1参戦の報告ができたことを嬉しく思うと語っていた。

 日本にF1ブームが巻き起こった1980年代後半、F1マシンのエンジンカウルに貼られた“POWERED by HONDA”と同じデカールを、ワンダー・シビックやプレリュードのリアウインドーに誇らしげに貼り付けるホンダ・ユーザーがいたように、日本に勇気と誇りを与えてくれる活躍に期待したい。


伊東孝紳 代表取締役社長のコメント
「Hondaは、創業期よりレース活動を通じて、技術を研鑽し、人材を育んできました。自動車メーカーとして環境領域をはじめ一層の技術進化が求められる中、F1という四輪レースの頂点にも環境技術が大幅に導入されることを踏まえ、自らの技術を世界で試し磨くために、この度、参戦を決断しました。

 コーポレートスローガンである『The Power of Dreams』を原動力に、世界中のファンの皆様のご期待にかなうよう努めてまいります。

マーティン・ウィットマーシュCEO、伊東孝紳 代表取締役社長。

 環境技術にしのぎを削る自動車メーカーにとって非常に挑戦のしがいがある魅力的な新レギュレーション導入の英断を下されたFIA、また、F1のブランド価値を高め、常にファンから熱い支持を受ける世界最高峰カテゴリーとして発展させてきたFormula One Groupには大きな敬意を表したいと思います。

 特に今回の参戦に向け、多大なご理解とご協力をいただいたFIAのジャン・トッド会長、Formula One Groupのバーニー・エクレストンCEOのご両名には、厚く御礼を申し上げます。

 F1界を代表する名門チームであるMcLarenとともに、新世代のF1にチャレンジし、新たな時代を切り開いてまいります」


McLaren Group Limited マーティン・ウィットマーシュCEOのコメント
「McLaren Hondaという栄光の名前は、我々双方にとって大変名誉であると同時に重い責任を伴うものです。この名を再びF1の頂点で輝かせ、それを継続していくことに、Hondaも我々も同じ決意を胸に共に挑戦してまいります」


FIA ジャン・トッド会長のコメント
「McLarenとともに2015年からF1に参戦するというHondaの大きな決断は、非常に喜ばしいことです。エネルギー回生システムやV6 1.6リッターダウンサイジングエンジンなど新しいパワートレインの導入は、これからのモータースポーツの在り方を示唆する非常にチャレンジングな取り組みです。Hondaの素晴らしい活躍を確信しています」


Formula One Group バーニー・エクレストンCEOのコメント
「HondaのF1復帰を歓迎します。彼らのエンジン技術の高さとモータースポーツへの情熱が、F1をさらに魅力的なものにしてくれると期待しています」


ウエルカムプラザ青山では5月17日(金)~19日(日)の3日間、歴代F1マシンを特別展示。マシンはHonda RA272(#11 リッチー・ギンサー選手 1965年メキシコGP優勝車) 、McLaren Honda MP4/4(#12 アイルトン・セナ選手 1988年ベルギーGP優勝車) 、Honda RA106(#12 ジェンソン・バトン選手 2006年ハンガリーGP優勝車) 。

●これまでのホンダのF1活動
1964年〜1968年
エンジン・車体を含めたオール ホンダとして参戦

1983年〜1992年
エンジンサプライヤーとして参戦
88年から91年4年連続マクラーレン・ホンダでドライバーとコンストラクターのダブルタイトル獲得

2000年〜2005年
エンジン供給と車体の共同開発による活動

2006年〜2008年
エンジン・車体を含めたオール ホンダとして参戦