CBR125R 399,000円(6月17日発売)

★ホンダ CBR125R 車両解説

フルサイズ125ロードスポーツ、CBR125Rを発売

CBR125Rといえば、タイで生産され2004年モデルとして欧米市場などで発売開始されたエントリー・スポーツ・モデル。もともとはタイ市場向けのCBR150Rをベースに、ヨーロッパなどの免許制度に合わせてスケールダウンして生み出されたもの。エンジン以外はまんまCBR150Rだが、そのエンジンはただ150版をスケールダウンしただけというわけではなく、まったく別物のSOHC2バルブエンジンが搭載され(CBR150RはDOHC4バルブと本格的)まさにスポーツタイプへのエントリー車として割り切った作り込みがなされたモデルだった。

その後、CBR125Rは2007年モデルでマイナーチェンジを受ける。本格的な“スーパースポーツ”をイメージさせるフロントフェイスに変更。また同時にEURO3規制に対応するためPGM-FIなどを採用。そして2011年モデルではフルモデルチェンジが行われ、兄貴分のCBR250Rと同様、レイヤードタイプの最新カウルデザインに変身。ただ、エンジンはJC39Eのまま継続されている。

スタイルは本気度満点のスーパースポーツ、その実、中身はエントリー層の腕とフトコロに優しい内容、というまさにエントリーモデルとしての教科書的マシンといえるだろう。

今回、日本国内でも発売されることになったのは、このフルモデルチェンジした2011年以降のモデルを導入するもので、カラーリングの他はほとんど変更無しといえる。

カラーは2色の設定。伝統のトリコロールイメージの“ロスホワイト”。
“ブラック”。

★HONDA プレスリリースより (2013年5月22日)

ロードスポーツモデル「CBR125R」を発売

Hondaは、水冷・4ストローク・OHC・単気筒125ccエンジンを搭載したロードスポーツモデル「CBR125R」を、6月17日(月)に発売します。

スタイリングは、Hondaのスーパースポーツモデルを彷彿させる流麗でダイナミックなデザインを採用。空力性能とシャープなデザインを両立したカウル形状や、ショートタイプのマフラーなどにより、スポーティーなデザインを実現しています。

エンジンは、軽量でコンパクトな設計にするとともに、低回転域から高回転域まで扱いやすい出力特性を実現し、市街地からワインディングロードまで楽しく走行できる仕様としています。また、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※)や6速ミッションの採用などで、燃費は52.5km/L(60km/h定地走行テスト値)と優れたものとしています。

車体・足回りは、剛性と強度に優れたツインチューブフレームを採用。前・後にはスポーツライディングに対応したコントローラブルなディスクブレーキを採用するなど、スーパースポーツモデルに準じた本格的な装備としています。

※PGM-FIは、Hondaの登録商標です

●販売計画台数
(国内・年間) 1,500台
●メーカー希望小売価格
399,000円(消費税抜き本体価格 380,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
=CBR125Rの主な特長=
●デザイン
アッパーカウル、ミドルカウル、アンダーカウルそれぞれを、独立したパーツとしながら重ね合わせた構造によって、一体感のあるシャープなフルカウルデザインを実現しています。リアサイドカバーは、テールランプまで跳ね上げたシャープなデザインを採用。ショートタイプのマフラーとともに、リア回りをスポーティーなイメージとしています。カラーリングは、Honda伝統のトリコロールをイメージしたロスホワイトと、ブラックの2色の設定としています。
●車体・足回り
フレームは、スーパースポーツモデルと同形状のツインチューブフレームを採用。スチール製の五角形断面の構造で剛性と強度に優れたものとしています。サスペンションはフロントにテレスコピックタイプを、リアにはモノショックタイプを採用。前・後ホイールには、5本スポークの軽量なアルミキャストホイールを採用。ブレーキは、前・後にディスクブレーキを採用し、スーパースポーツモデルを彷彿させる本格的な装備としています。
ライディングポジションは、セパレートタイプのハンドルやフィット感と足着き性に配慮したシートなどで、市街地走行から郊外でのスポーティーなライディングまで幅広く楽しめる設定としています。
●エンジン
水冷・4ストローク・OHC・2バルブ・単気筒125ccエンジンは、軽量・コンパクトな設計としています。ラジエーターに走行風を積極的に導くカウルの構造とすることで、冷却効率を高め、さまざまな使用環境で安定した燃焼を実現しています。また、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)や6速マニュアルミッションの採用などで、低回転域から高回転域までスポーティーなライディングを楽しむことが可能です。
●主な装備
・アナログ式タコメーターと、デジタル表示のスピードメーター、燃料残量計など液晶ディスプレイを組み合わせた機能的で見やすいインストルメントパネル
・パッセンジャーの快適性に配慮した、左右別体式のリアグリップ

★主要諸元

車名型式 EBJ-JC50
CBR125R
発売日 2013年6月17日
全長×全幅×全高(m) 1.985×0.710×1.135
軸距(m) 1.310
最低地上高(m) 0.185
シート高(m) 0.793
車両重量(kg) 136
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 52.5(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 2.5
エンジン型式 JC39E
水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 124
内径×行程(mm) 58.0×47.2
圧縮比 11.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 9.8[13]/10,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 10[1.0]/8,000
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 13
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 3.454
2速 1.941
3速 1.450
4速 1.173
5速 1.041
6速 0.923
減速比1次/2次 3.350×2.933
キャスター(度) 25°00′
トレール(mm) 90
タイヤサイズ 100/80-17M/C 52P
130/70-17M/C 62S
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 ダイヤモンド

※製造事業者/Thai Honda Manufacturing Co., Ltd. 製造国/タイ 輸入事業者/本田技研工業株式会社