グロム 309,750円(6月21日発売)
★ホンダ グロム 車両解説
原付二種版“FUNバイク”グロム誕生
斬新で個性的なデザインのいわゆる“FUNバイク”。今年の1月に「MSX125」としてタイで生産し、同国内で発売開始したモデルを日本へも導入。国内の原付二種ブームに合わせて125ccクラスにFUNバイクもラインナップした。
グロムの開発コンセプトは、“ジャストサイズ&魅せるスペック”。スチール製のモノバックボーンを採用したシンプルでコンパクトな車体に、これまたシンプルな空冷4ストロークOHC、125cc単気筒を搭載。このエンジン、MSX125発表時の説明では「Wave125iなどに採用し、扱いやすさや燃費の良さで定評を得ている空冷4ストロークOHC単気筒125ccエンジン」とのこと。Wave125iとは、17インチホイールを履くいわゆる“タイカブ”。このエンジンをベースに4速マニュアルミッションと組み合わせている。
スタイリングは、「コンパクトで親しみやすいサイズとしながら、ボリューム感と躍動感が強調され、遊び心にあふれたもの」とされている。ちなみに、ホイールベース比でモンキーよりも約35cm長く、APE100とほぼ同サイズ。横型エンジンに載せ替えたマッチョで筋肉質なエイプといったところか。また、車格に合わせてワイドサイズの前・後12インチタイヤや、倒立タイプのフロントフォーク、前・後ディスクブレーキなどの本格的な装備も採用している。
ちなみにグロムの名称は北米仕様と共通で、grommet(留め具などの隠しフタ)を語源とし、アメリカではストリーム系の若者を指すスラングとして用いられている言葉なのだそうだ。ホンダのFUNバイクなので「ライノゥ」とか、「ヒッポ」みたいな名前だったらより楽しかったのですが。
★HONDA プレスリリースより (2013年5月22日)
躍動感あふれるスタイリングの「グロム」を発売
Hondaは、個性的で躍動感あふれるスタイリングの125ccスポーツモデル「グロム」を、6月21日(金)に発売します。
グロムは、トレンドに敏感な若者を対象に開発した原付二種のモデルです。開発コンセプトは、“ジャストサイズ&魅せるスペック”とし、コンパクトで扱いやすい車体サイズと、大型スポーツモデルを彷彿させる本格的な装備を採用しています。
スタイリングは、コンパクトでありながら、ボリューム感と躍動感を強調することで、遊び心にあふれたものとしています。
車体は、新設計のスチール製モノバックボーンを採用。ワイドサイズの前・後12インチタイヤと、倒立タイプのフロントフォーク、前・後ディスクブレーキなどの本格的な装備を施しています。
エンジンは、扱いやすく燃費に優れた空冷・4ストローク・OHC・125cc単気筒を採用。4速マニュアルミッションの採用などで、市街地から郊外のレジャー用途で機動性に優れた走りを楽しむことができます。
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 5,000台
- ●メーカー希望小売価格
- 309,750円(消費税抜き本体価格 295,000円)
- ※価格には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
- =グロムの主な特長=
- ●デザイン
- 若者が日常で楽しく使うシーンをイメージし、街で映える個性的なスタイリングを目指しました。
- 骨太の台形シルエットにワイドな前・後タイヤを装着し、倒立タイプのフロントフォークにはφ31mmインナーチューブを採用するなどで、たくましいイメージとしています。
- また、大胆なデザインのシュラウドがグロムの大きなデザイン上のアクセントになり、ボリューム感と豊かな表情を演出しています。
- カラーリングは、トレンドに敏感な若者に訴えるパールクィーンビューイエロー、パールバレンタインレッド、アステロイドブラックメタリック3色のバリエーションとしています。
- ●フレーム・足回り
- フレームは、扱いやすい車体サイズを考慮し、コンパクトでシンプルなモノバックボーンを新たに採用。角型断面の鋼管によって、高い剛性としなやかさを両立し軽快な操縦安定性を追求しています。また、市街地での高い機動性と郊外でのスポーティーで軽快な走りを実現するために、ホイールベースは1,200mmと短く設定しています。
- サスペンションは、フロントに剛性に優れた倒立タイプのテレスコピックを、リアにはシンプルなモノサスペンション構造を採用。一人乗りでの軽快感と、タンデム走行での快適な乗り心地を両立したものとしています。前・後のアルミキャストホイールは、大型スポーツモデルをイメージしたY字スポークデザインを採用。スポークを極力細くすることで、マスの軽減を図り、市街地での快適な取り回しに寄与しています。ブレーキは、前・後にディスクブレーキを採用し、安心感のある制動力を実現しています。
- ●エンジン
- 力強く扱いやすい出力特性の空冷・4ストローク・OHC・125cc単気筒を搭載。電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※)の採用や、低フリクション技術のオフセットシリンダー、ローラーロッカーアームの採用などで、63.2km/L(60km/h定地走行テスト値)の優れた燃費を実現しています。
- 4速マニュアルミッションの採用で、機動性のあるきびきびとした走りを可能としています。
- 操る楽しみを満足させる運動性能を実現するため、吸・排気系は全て専用設計とし、低・中速域でのトルク感と中・高回転域での力強い出力特性を実現。また4速マニュアルミッションの採用で、機動性のあるきびきびとした走りを可能としています。
- ※PGM-FIは、Hondaの登録商標です
- ●その他の装備
- ・コンバインドプロジェクターヘッドライトの採用
- 1個の光源で、ロービーム、ハイビームの切り替えを可能とするシステムです。グロムの特徴的なフロントビューを形成しています
- ・LEDテールランプの採用
- 光源に小型で発熱量の少ないLEDを用いることで灯体の幅と奥行きのコンパクト化を図りながら十分な光量を確保するとともに、大型のモーターサイクルを思わせるリアビューを演出
- ・液晶デジタルメーターの採用
- コンパクトながらスピードメーター、タコメーター、オドメーター、燃料計、時計といった大型モーターサイクル同等の豊富な情報をライダーに提供
★主要諸元
車名型式 | EBJ-JC61 | |
---|---|---|
グロム | ||
発売日 | 2013年6月21日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.760×0.755×1.010 | |
軸距(m) | 1.200 | |
最低地上高(m) | 0.160 | |
シート高(m) | 0.750 | |
車両重量(kg) | 102 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 63.2(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | 1.9 | |
エンジン型式 | JC61E | |
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 124 | |
内径×行程(mm) | 52.4×57.9 | |
圧縮比 | 9.3 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 7.2[9.8]/7,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 11[1.1]/5,250 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスター式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 5.5 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式4段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.500 |
2速 | 1.550 | |
3速 | 1.150 | |
4速 | 0.923 | |
変速比 | 3.350/2.266 | |
キャスター(度) | 25°00′ | |
トレール(mm) | 81 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70-12 51L |
後 | 130/70-12 56L | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | バックボーン |
製造事業者/Thai Honda Manufacturing Co., Ltd. 製造国/タイ 輸入事業者/本田技研工業株式会社