Dio110 199,500円(5月24日発売)
★ホンダ Dio110 車両解説
原付二種スクーターDio110に新色を設定
1988年1月に発売開始された“メットインスクーター”Dio以来の伝統の名称が与えられた原付二種スクーター。
四半世紀にもわたるDioの歴史だが、実はそのヒストリーの中に原付二種モデルは登場しなかった。というのも原付二種としての役割は、それぞれの時代に、リードであったり、スペイシーだったりと“アップ・グレード”のモデルにラインナップされてきた経緯がある。若者向けのスポーティー・スクーターとしての存在だった時代もあるが、要するにDioはあくまで一貫して廉価版の原付スクーター、という存在に徹してきたのだ。
2011年7月誕生のDio110は、その時点でリード・EX(107cm3)が存在していたにもかかわらず、あえてDioの名称が採用された背景には、原付二種需要の高まりから、選択肢を増やすためアップ・グレード仕様を求めるユーザーにはリードを、手軽な価格を求めるユーザーにはこちらのDioを、という棲み分けを図るべくあえてDioの名が冠されたということだろう。
ちなみにリード・EXは249,900円、対するDio110は20万円を切る199,500円という価格設定だった。またホンダにはさらに上級のPCXという原付二種モデルも存在していた(価格は299,250円)。Dio110の登場により、廉価版からトップモデルまで3タイプと、ワイドな原付二種スクーターのラインナップが完成した。
搭載するエンジンは排気量こそ107cm3とリード・EXと同一だが、こちらは新開発の空冷単気筒エンジンを搭載する。燃費はリード・EXの50.0km/Lに対して52.0km/Lとさらに向上。さすがに最高出力はリード・EX比で0.4馬力、最大トルクは0.6N・m少ないが必要にして充分だろう。
さらにDio110では、セルばかりでなくキックも併設され、万が一にもバッテリーが上がってしまっても始動を確実にするPGM-FIとキックによって始動ができるというプラスの安心感もある。ブレーキはホンダ独自のコンピブレーキ(前・後輪連動ブレーキ)、フルフェイスが入るシート下収納ボックス(容量18リットル)などを装備。
今回は、新色“コスミックシルバーメタリック”を採用するとともに、車体色設定の見直しを行い、継続色の“パールプロキオンブラック”と“パールホワイト”、計3色の設定とした。また、ステップ下回りのカラーリング変更なども同時に行われた。
★HONDA プレスリリースより (2013年5月22日)
原付二種スクーター「Dio110」に新色を設定し発売
Hondaは、原付二種スクーター「Dio110」に新色を設定し5月24日(金)に発売します。
今回、新色のコスミックシルバーメタリックを設定しました。ブラックのカラーリングで統一したフロアサイドカバーやフロントフォークボトムケース、インナーカバーなどとあいまって、全体を引き締めたスタイリッシュなイメージとしています。
カラーバリエーションは、現行色のパールプロキオンブラックとパールホワイトを加えた3色の設定としています。なお、パールプロキオンブラックとパールホワイトも同様に、フロアサイドカバーやフロントフォークボトムケース、インナーカバーをブラックとしています。
Dio110は、空冷・4ストローク・OHC単気筒110ccエンジンを搭載し、52.0km/L(60km/h定地走行テスト値)の優れた燃費と、力強く滑らかな走りを両立。また、前・後に14インチの大径ホイールを採用し、市街地や郊外での走行で高い安定性と快適な乗り心地を実現しています。安定した制動力を得ることを可能とした、Honda独自のコンビブレーキ(前・後輪連動ブレーキ)の採用などで幅広い層に支持されているスクーターです。
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 9,000台
- ●メーカー希望小売価格
- 199,500円(消費税抜き本体価格 190,000円)
- ※価格には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
★主要諸元
車名型式 | EBJ-JF31 | |
---|---|---|
Dio110 | ||
発売日 | 2013年5月24日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.845×0.670×1.090 | |
軸距(m) | 1.255 | |
最低地上高(m) | 0.120 | |
シート高(m) | 0.755 | |
車両重量(kg) | 103 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 52.0(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | 2.0 | |
エンジン型式 | JF31E | |
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 107 | |
内径×行程(mm) | 50.0×55.0 | |
圧縮比 | 9.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 6.2[8.4]/8,250 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 8.7[0.89]/6,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) | |
始動方式 | セルフ式(キック式併設) | |
点火方式 | フルトランジスター式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 5.5 | |
クラッチ形式 | 乾式多板シュー式 | |
変速機形式 | 無段変速(Vマチック) | |
変速比 | 2.520~0.820 | |
キャスター(度) | 26°30′ | |
トレール(mm) | 83 | |
タイヤサイズ | 前 | 80/90-14M/C40P |
後 | 90/90-14M/C46P | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 機械式リーディング・トレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング式 | |
フレーム形式 | アンダーボーン |
製造事業者/五羊-本田摩托(広州)有限公司 製造国/中国 輸入事業者/本田技研工業株式会社