400X 697,350円~728,700円(6月7日発売)
★ホンダ 400X 車両解説
“ニューCBシリーズ”のオン・オフスポーツ、400Xの発売は6月
「ニューCBシリーズ」として、昨年11月のミラノショーで発表されたCBR500R、CB500F、CB500Xと同構成の国内向け400バージョンがいよいよ発売開始される。3月のモーターサイクルショーでも大注目を集めた新型ツインエンジンを搭載する新シリーズのトップバッターとなったのは、フルカウルスポーツのCBR400Rで、4月23日に発売。その後、1ヵ月遅れで、ネイキッドスポーツのCB400Fを発売。そして、こちらオン・オフスポーツの400Xは、やや遅れて6月7日の発売と決定された。
ニューCBシリーズのラストバッターとなるのは、すっかりホンダのメインバリエーションとなった“クロスオーバー”モデル。いわゆる“オン・オフ”モデルだ。デザインキーワードは「Modern & Stylish」。海外向けではストレートにCB500Xとして発売されたが、国内向けではこのタイプだけCBが付かず、ホンダにしては珍しい数字で始まる名称となった。ちなみに数字で始まりアルファベットが続く車名というのは、’81年の250Tや、’82年の125T以来か。
また、CBR400RやCB500Fの15リットルとは異なり、400X専用で17リットル入り燃料タンクを開発することで、航続距離を伸ばし、また、ライダーの自由度を高める専用のダブルシート、ライダーへの走行風を軽減するウインドスクリーンなど独自の装備も採用と、さすが売れ筋となってきている“オン・オフ”だけあって力が入っている。
★HONDA プレスリリースより (2013年4月12日)
スポーツモデル「CBR400R」「CB400F」「400X」を新発売
Hondaは、新開発の水冷・4ストローク・DOHC・直列2気筒400ccエンジンを搭載したスポーツモデル「CBR400R」「CB400F」「400X」を発売します。CBR400Rは4月23日(火)に、CB400Fは5月23日(木)に、400Xは6月7日にそれぞれ発売します。
この3車種の開発にあたっては、市街地走行からツーリングまで幅広いシチュエーションでの扱いやすさを追求するとともに、最新のデザイントレンドを採用しています。3車種ともに、新開発のエンジンと車体を共用しながらも、それぞれが個性際立つスタイリングを実現しています。
エンジンは、低・中回転域から高回転に至るまで、スムーズで扱いやすい出力特性とすることで、軽快かつスポーティーな走りに対応しています。また、低フリクション技術や燃焼効率の追求により、39.7km/L(60km/h定地走行テスト値)の優れた燃費性能を実現しています。
車体は、しなやかで剛性にも優れた新設計のダイヤモンドタイプフレームを採用。マスの集中化を図るとともに、高い路面追従性を発揮する前・後サスペンションなどの採用で、スポーティーな走りを楽しめることができます。
スタイリングは3車種それぞれが異なったデザインコンセプトに基づいています。上質感と躍動感にあふれた個性的なデザインの採用によって、所有感も高めています。
- ●販売計画台数
- (国内・年間)CBR400R 2,000台
- CB400F 1,500台
- 400X 2,000台
- ●メーカー希望小売価格
- CBR400R
- グラファイトブラック、ヴィクトリーレッド 669,600円(消費税抜き本体価格 638,000円)
- ロスホワイト 701,400円(消費税抜き本体価格 668,000円)
- CBR400R<ABS>
- グラファイトブラック、ヴィクトリーレッド 719,250円(消費税抜き本体価格 685,000円)
- ロスホワイト 750,750円(消費税抜き本体価格 715,000円)
- CB400F
- グラファイトブラック、パールサンビームホワイト 648,900円(消費税抜き本体価格 618,000円)
- CB400F<ABS>
- グラファイトブラック、パールサンビームホワイト 698,250円(消費税抜き本体価格 665,000円)
- 400X
- パールサンビームホワイト、マットガンパウダーブラックメタリック、キャンディープロミネンスレッド 679,000円(消費税抜き本体価格 647,000円)
- 400X<ABS>
- パールサンビームホワイト、マットガンパウダーブラックメタリック、キャンディープロミネンスレッド 728,700円(消費税抜き本体価格 694,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
- =新開発エンジンの主な特長=【3車種共通】
- 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・直列2気筒400ccエンジンは、エントリーからベテランまで幅広いユーザーが扱いやすく軽快でスポーティーな走行を楽しめることを目標において開発しました。また、力強い出力特性の実現にあたっては、吸気と排気の高効率化を目指し、吸気、排気バルブの大径化を図るとともに、エアクリーナーから吸気ポートまでをストレート化しています。優れた燃費性能の実現にあたっては、ローラーロッカーアームを採用するなど、低フリクション技術を多岐にわたって採用しています。さらに、高品位なエンジンを目指し、完成車全体からエンジンの搭載位置や搭載角度を徹底的に検証するとともに、180度クランクの採用などにより振動を低減しスムーズかつ静粛性の向上を図っています。外観は力強いデザインとしながら、ソケットボルトを各所に採用することで、造形美も醸し出しています。
- =新開発の車体・足回り=【3車種共通】
- フレームは、日常の使用からツーリングやスポーティーな走行まで楽しめる最適な車体サイズの実現を目指し新たに開発。マスの集中化を図るとともに、しなやかさと剛性感を高い次元で融合させたダイヤモンドタイプを採用しています。サスペンションは、フロントにインナーチューブ径φ41mmのテレスコピックタイプを、リアには、プロリンクサスペンションを採用することで、路面追従性に優れたものとしています。なお、急制動時のタイヤのロックを回避するABSをタイプ設定しています。
- =CB400Fの主な特長=
- 「ネイキッドコンセプト」に基づき、日常で利便性が高く取り回しの良いモデルとしています。デザインのキーワードを「Modern & European Naked」に設定し、CBシリーズのフラッグシップモデル「CB1000R(海外モデル)」のDNAを受け継ぐダイナミックなスタイリングとしています。フロントフェイスは、V字型デザインのヘッドライトを採用し個性を強調しています。また、ヘッドライトと一体感を持たせたタンクシュラウドの採用によって、新しいネイキッドモデルのデザインとしています。また、エンジン下部のステンレス製のキャタライザーカバーは、アンダーカウルとしてのデザイン処理をすることで、デザインのアクセントにもなっています(3車リュ共通)。CB400F専用の特徴的なバーハンドルは、ライダーのスポーツマインドを高めるとともに、操る楽しさも演出しています。
- カラーリングは、精悍なグラファイトブラック、シャープなイメージのパールサンビームホワイトの2色の設定です。
- =400Xの主な特長=
- 「クロスオーバーコンセプト」に基づき、ライダーの冒険心を高めるダイナミックなスタイリングの採用。デザインのキーワードを「Modern & Stylish」に設定し「クロスツアラー(海外モデル)」のDNAを受け継いでいます。400X専用の17Lのフューエルタンクを採用することで、航続距離を伸ばすとともに、ライダーの自由度を高める専用のダブルシートや、ライダーへの走行風を軽減するウインドスクリーンを採用するなど、機能性とデザインを両立させたものとしています。なお、シュラウドには、400Xの「X」のロゴを大胆にあしらい、個性を強調しています。ライディングポジションは、ゆったりとしたアップライトなポジションとして、長距離ツーリングへいざないます。
- カラーリングは、パールサンビームホワイト、マットガンパウダーブラックメタリック、キャンディープロミネンスレッドの3色展開としています。
★主要諸元
車名型式 | EBL-NC47 | |
---|---|---|
400X〈ABS〉 | ||
発売日 | 2013年6月7日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.085×0.830×1.235 | |
軸距(m) | 1.410 | |
最低地上高(m) | 0.145 | |
シート高(m) | 0.795 | |
車両重量(kg) | 192〈194〉 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 39.7(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 2.7 | |
エンジン型式 | NC47E | |
水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 399 | |
内径×行程(mm) | 67.0×56.6 | |
圧縮比 | 11.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 34[46]/9,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 37[3.8]/7,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 17 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイル・スプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.285 |
2速 | 2.105 | |
3速 | 1.600 | |
4速 | 1.300 | |
5速 | 1.150 | |
6速 | 1.043 | |
減速比1次/2次 | 2.029×3.000 | |
キャスター(度) | 25°55′ | |
トレール(mm) | 105 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 160/60ZR17M/C 69W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※〈 〉の数値はABS仕様