CBR600RR/CBR600RR Special Edition 1,098,300円~(3月22日発売)
★ホンダ CBR600RR/CBR600RR Special Edition 車両解説
CBR600RRをモデルチェンジするとともに、レプソルカラーの特別仕様を限定発売
2003年7月に発売開始されたミドルクラスのスーパースポーツ、CBR600RR。昨年は、10周年の節目も迎えて、ヨーロッパでは主力カテゴリーでもある600クラスにすっかりと定着してきている。
このCBR600RRが10年の間に大幅な改良を受けたのは2回、2005年1月と2007年5月だが、「Innovative Wonder」をコンセプトに開発された、軽量・コンパクトな水冷4ストロークDOHCエンジンをはじめ、ユニット・プロリンクサスペンション、センター・アップ・エキゾーストシステムなど、デビュー当時の基本構成は現行モデルでも連綿と引き継がれている。
とはいえ、2回のモデルチェンジを経て確実に進化、熟成が行われてきたのも事実だ。2005年のモデルチェンジでは、メインフレームを中心に5.6kgの軽量化を達成。エンジン面でもインレットポートの形状変更や、マフラーとエキゾーストパイプの管長を見直し、中速域でのリニアなスロットルレスポンスを実現するなどの改良が行われた。
2007年のモデルチェンジでは、さらに約8kgもの大幅な軽量化が行われた。エンジンはクランクシャフト、カウンターシャフトの間隔を見直すことによって前後長で30.5mmも短縮するコンパクト化を実現。一気筒あたり2個のインジェクターを採用することでより緻密な燃料供給を実現、ツインキャタライザーの採用と合わせて平成19年国内排出ガス規制に適合させながらも、高い運動性能を両立させた。2009年2月には、コンバインドABSモデルが追加されている。2011年12月には、カラーリング変更のみで2012年モデルとなった。
今回、2013年モデルとして3度目のモデルチェンジが行われ、カウル類を中心にスタイリングが大幅に変更された。より優れた空力特性とシャープなデザインのフロントフェイスをはじめ、特徴的だった大胆なカットラインを採り入れたサイドカウルは、より一般的な形状に変更されている。メカニズム面では、流行のビッグ・ピストン・フロントフォークの採用、そしてCBR1000RR似の12本スポークのキャストホイールへの変更なども今回のモデルチェンジの特徴だろう。
また今回、CBR600RRが新型となったのに合わせて、“Repsol Honda Team”のスポンサーステッカーを車両本体に同梱したレプソルカラーのスペシャルエディションも同時発売している。
★HONDA プレスリリースより (2013年3月12日)
「CBR600RR」をモデルチェンジするとともに
スペシャルカラーモデル「CBR600RR Special Edition」を限定発売
Hondaは、高性能な水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・直列4気筒600ccエンジンを搭載したスーパースポーツモデル「CBR600RR」をモデルチェンジし、3月22日(金)に発売します。
また、“Repsol Honda Team”カラーを採用した「CBR600RR Special Edition」を受注期間限定※1で3月22日(金)に発売します。
CBR600RRは、新設計のフルカウルを採用することで、より優れた空力特性とシャープなデザインを実現しています。フロントサスペンションには、「CBR1000RR」と同様に、ブレーキング時の安定性と乗り心地の向上を図ったビッグ・ピストン・フロントフォークを新たに採用しています。また、前・後ホイールには、12本スポークのアルミキャストホイールを採用するなど、市街地走行からスポーツ走行まで幅広いシチュエーションで扱いやすく爽快な走りを楽しむことを可能としています。
CBR600RR Special Editionは、ロードレース世界選手権シリーズ最高峰のMotoGPクラスに出場しているRepsol Honda Teamのカラーを施し、レーシングイメージの高いモデルとしています。なお、Repsol Honda Teamのスポンサーステッカーを車両本体に同梱しています。
CBR600RR、CBR600RR Special Editionともに、スーパースポーツモデル用として世界で初めて※2採用した電子制御式“コンバインドABS”を搭載したABS仕様車もタイプ設定しています。
※1 受注期間は、2013年3月12日(火)から4月7日(日)まで
※2 Honda調べ
- ●販売計画台数(国内・年間)
- シリーズ合計 350台
- ●メーカー希望小売価格
- CBR600RR グラファイトブラック 1,098,300円(消費税抜き本体価格 1,046,000円)
- CBR600RR ロスホワイト 1,129,800円(消費税抜き本体価格 1,076,000円)
- CBR600RR<ABS> グラファイトブラック 1,266,300円(消費税抜き本体価格 1,206,000円)
- CBR600RR<ABS> ロスホワイト 1,297,800円(消費税抜き本体価格 1,236,000円)
- CBR600RR Special Edition 1,192,800円(消費税抜き本体価格 1,136,000円)
- CBR600RR<ABS> Special Edition 1,360,800円(消費税抜き本体価格 1,296,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
- =CBR600RRシリーズの主な特長=
- ■新形状のカウルを採用したシャープなスタイリング
- スタイリングは、「マス集中フォルム」を基本として、スピード感と躍動感を強調しています。MotoGPのレース現場からフィードバックした軽量化技術とエアマネジメント技術を注ぎ込んでいます。フロントカウルは、空気抵抗低減と高い冷却効率を追求した形状にするとともに、エンジンの熱がライダーへ向かって巻き込まないように配慮し、快適性を高めています。テールカウルは、MotoGPマシン「RC213V」と同型のカウルダクトを配し、レーシーなイメージを表現しました。また、LEDのテールランプとセンターアップマフラーなどによって、精悍なリアビューとしています。
- ■軽快な走りと乗り心地を両立した足回り
- フロントサスペンションには、新たにビッグ・ピストン・フロントフォークを採用しています。このシステムは、ピストンの大径化によりフォークオイルの受圧面積を増大させ、減衰力を低内圧で発生させるため、ストローク初期でのスムーズさと遊びの少ない作動性を実現させるなど、減衰力の過渡特性を向上させています。また、フルブレーキング時のさらなる安定化と乗り心地の向上を高次元で両立させています。なお、リアサスペンションには従来から継承しているユニットプロリンクサスペンションを採用しています。
- 前・後のアルミキャストホイールは、12本スポークタイプを新たに採用。タイヤ接地点から受ける各方向の荷重に対する剛性を均等にして、操舵フィーリングの向上を図っています。これらの採用によって、市街地走行からスポーツ走行までの幅広いシチュエーションで扱いやすく軽快な走りを可能としています。
- ■力強く高回転まで滑らかな高性能エンジン
- 従来モデルから継承する水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・直列4気筒エンジンを搭載。今回、高回転域でのトルク特性を向上させるために、空気吸入口のラムダクトの形状を見直しています。
- ■電子制御式“コンバインドABS”をタイプ設定
- スーパースポーツモデル用としてHondaが世界で初めて開発した電子制御式“コンバインドABS”をタイプ設定しています。このブレーキシステムは、コンバインドブレーキシステム(前・後輪連動ブレーキシステム)と、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の双方を電子制御化し、より緻密にコントロールすることで、ブレーキング時の安心感を大幅に高めています。
- ■カラーリング
- CBR600RR(ABS仕様車を含む)の車体色は、Honda伝統のトリコロールをイメージしたスピード感あふれるロスホワイトと、全身をブラックで統一した精悍なグラファイトブラックの新色2色としています。
- CBR600RR Special Edition(ABS仕様車を含む)は、MotoGPで活躍しているHondaワークスチームRepsol Honda TeamのRC213V(2012年シーズン車)のカラーリングであるバイブラントオレンジを採用し、レーシングムードにあふれた特別なモデルとしています。
★主要諸元
車名型式 | EBL-PC40 | |
---|---|---|
CBR600RR | ||
発売日 | 2013年3月22日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.030×0.685×1.115 | |
軸距(m) | 1.380 | |
最低地上高(m) | 0.135 | |
シート高(m) | 0.820 | |
車両重量(kg) | 189〈199〉 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 29.0(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | 3.2 | |
エンジン型式 | PC40E | |
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 599 | |
内径×行程(mm) | 67.0×42.5 | |
圧縮比 | 12.2 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 57[78]/12,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 52[5.3]/10,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-DSFI) | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスター式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 18 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.750 |
2速 | 2.000 | |
3速 | 1.666 | |
4速 | 1.444 | |
5速 | 1.304 | |
6速 | 1.208 | |
変速比 | 2.111/2.500 | |
キャスター(度) | 23°55′ | |
トレール(mm) | 98 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C58W |
後 | 180/55ZR17M/C73W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク〈電子制御式コンバインドABS〉 |
後 | 油圧式シングルディスク〈電子制御式コンバインドABS〉 | |
懸架方式 | 前 | 倒立テレスコピック式(ビッグ・ピストン・フロントフォーク) |
後 | スイングアーム式(ユニットプロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※〈 〉内はABS仕様