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常に「クラス最速」を狙うカワサキの設計ポリシーが組み上げた、量産車としては世界初のDOHC4気筒モデルは、当時としては間違いなくユーザーのステイタスと成り得た。それが1972年8月に66mm×66mm、82ps/9200rpmで登場したZ1・900なのである。
そのスケールダウンとして’73年にデビューするのがZⅡ・750である。こちらは64mm×58mmで69ps/9000rpmだが、その本来のパワー感は、少しもZ1に比べ劣るものではない。クランクとピストン、キャブレター以外は全てZ1と同一で、DOHCユニットということから、当然のようにエキゾーストやチューニングパーツがモリワキやヨシムラから用意され、それもまたカワサキファンの心を大きく魅了したのであった。
当時、海外においてまだ無名のF・スペンサー、E・ローソン、W・ガードナーらは、そんなZ1の改造レーサーでサーキットを走り回っていた。
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