8月23日AM8:00
「起きて下さいよ、てんちょ~!」
……あぅ。
「ホント、寝たら起きない人っすね」
……うるさいなぁ、起きるってば。なんだ、荷物持ちの俊ちゃんか、おはよ。
「あ~! もうっ! 思い出させないでくださいよっ!」
昨晩、雷鳴轟く中、ヨースケと3人でお約束のパチンコ大会を開催。結果、俊ちゃんひとり負け。しかもあの短時間で、ここでは書けないくらいの負債(笑)。
凱旋待ちをしている中尾さんと茜ちゃんの為に、勝ち組の2人はコンビニでわんさか差し入れを買い漁り、当然の如く、俊ちゃんは宿まで荷物持ちだったのだ。
喜多方市内で閉店したパチンコ屋さんを発見。「そーいや〜バイパス沿いにでっかいパチンコ屋があったなぁ〜」と、てんちょ〜の心は呟くのだった。 | 喜多方は“蔵の町”と呼ばれ、ホントしっとりと落ち着ける町なのです。 |
Dセット(ラーメン+ミニカレーorプチソースカツ丼orいためし)
朝イチラーメンにびっくりしすぎて、前フリ無しで紹介しちゃったよ。というのもここ福島では、朝ラーメンは普通らしい。昔、農家の方々に出前を行っていたのがルーツのよう。確かに、農家の朝9時は一般人の正午過ぎなんだろうね。
食べてみるとなるほど、さっぱりスッキリしたスープで朝粥感覚で胃袋へ収まるんだな。
ラーメン文化がある土地では、毎日食しても飽きさせない工夫があるように感じた。
塩ラーメン(写真左)と醤油ラーメン。あっさりしている。でも出汁はしっかり。お汁まで飲み尽くしました。なんでもフレンチのシェフだったオーナーが始めたなのだそうです。 |
な、中尾さん……。ここ、結構強制的にかなり歩かされるマップですね。
「だね、とりあえずソフトクリーム食べてから考えよう」
ふむ。我々もだいぶ舌が肥えてきたんでしょうな。素晴らしい自然の中で食べても、フツーのソフトクリームはフツーの味。あ、美味しいってことですよ!
さてと、頑張って五色沼をぐるっと歩きましょうかね!
……。
…………。
………………ねぇねぇ、ホントにこの道でいいの? “熊注意”とか書いてあるんですけど。
五色沼を散策する。深いエメラルドグリーンだったりディープブルーだったり、湖の表情が変わるのだ。 | とりあえずソフトクリームね。すみません! 真夏のツーリングだったんです……。 | 怖いですねぇ、ビビリますねぇ……。「ヨースケっ! お前、斥候なっ!」 |
茜「なんか違うような気がしてます」
ヨースケ「でも道らしき道は他になかったですよね」
俊「これ、結構キツくないすか?」
中尾「うん、最初に見た沼のあと、それっぽい感じがまったくしないね」
……迷いましたか。いつの間にかケモノ道みたいになってるのも気になるよね。
あ! ちょっと! 右の方に道路が見えてるよ! とりあえず出よう!
ふぅ……よかったよかった、遭難するかと思ったよ。
一同「……!」
あ、れ?
中尾「さっきの駐車場じゃんっ!」
もう、皆が皆ざっくりふわっとしてるからこうなるんだよ。
A型いね~のかい?
① てんちょ~、みやちゃん
② かやっち、ちぃちゃん、まりこ、ゆかり
③ ゆきえさん、よーすけ、しゅん、あかね
これがCossott’eのスタッフである。で、この分類の内訳はというと……。
① AB型
② O型
③ B型
やはり、計画的且つ正確に物事を進めるためには、A型が必要なんだなと。あ、中尾さんもO型なの?
しかし、過去当店に在籍したA型は、あっという間に辞めてしまったのだった。きっとこの既存の血液型構成に、真面目なA型は耐えられないのだろう。
つ~ことで、我慢強いA型募集中でございます。
さて、無駄に体力を使った我々が次に向かうのは“浄土平”だ。
あ~、なんとなく心の平穏を取り戻せそうな響きで、いまの我々には打ってつけだね?
とにかく暑いのは昨日から同じ。標高が高いということを聞いて、これは実に有り難い話。
おお、たしかに山へ向かってズンズン登るねぇ。風が気持ちいい~っ! 予想通りTrickerとCRFは山道楽しいね。車体が軽いからグイグイ走れる!
涼しい~!ズンズングイグイずんずんぐいぐ……。
……って、まだ登るの? もはや寒いくらいなんですけど。街中との気温差が半端ないぞ。
それにしてもこの風景は何だ?
見たことのない光景が目の前に広がっている。
異様だが荘厳。
磐梯吾妻スカイラインはご存じの通りツーリングにはもってこいのルート。その一番上に浄土平はある。天気が良いことをお祈りします | ||
ホンダCRF250L。「On(日常)を便利に、Off(週末)を楽しむ“ちょうどいい相棒 New On & Off Gear”」というキーワードで開発された久々の250ccフルサイズのオフロードモデル。エンジンは、低・中回転域で力強い出力特性の水冷4ストロークDOHC単気筒を採用。扱いやすく、また燃費性能にも優れている。449,400円。詳しくは「新車プロファイル」 もしくは「CRF250L試乗インプレッション記事」 をご覧下さい。 | ヤマハTrickerは乗り方のスタイルを選ばない“フリーライドプレイバイク”として2004年に誕生した。250ccの空冷4ストロークSOHC単気筒F.I.エンジンを搭載している。コンパクトな車体サイズ、軽快な走行性、個性的なスタイルなどから、デビュー以来幅広い層から変わらぬ支持を得ている。457,800円。詳しくは「新車プロファイル」 をご覧下さい。 |
“吾妻小富士賞”~福島競馬場 サラ1000万下 芝1200m ハンデ
今年は2番人気の4歳牡馬アフォードが好位から抜け出し、優勝。騎手は村田一誠。
……じゃなかった、こっちだ。
“吾妻小富士”~吾妻小富士(あづまこふじ)は、福島県福島市にある標高1,707mの山。吾妻連峰のひとつ。中央にある大きな火口が、麓の福島市側から見るとあたかも富士山の山頂のように見える。本来の山名は「摺鉢山」である。
|
||
吾妻小富士を登る。結構急なんす。なんだ坂こんな坂〜。頂上の“お釜”は、実際にその目でお確かめください! | こちらで動画が見られない方、もっと大きな映像で楽しみたい方は、YOUTUBEのサイトで直接ご覧ください。 |
昔、大人達が「階段は登りより降りの方が足にくる」という話をしているのを聞いて、「はぁ? 意味わかんね!?」と思っていたんだけど、本当だね! 大人って凄いねっ!
ラストスパートへ向けての準備運動を終えた一行は、ここから一気に山を下り、福島市内へ。
小ぶりの餃子ながら、おいら好みの半揚げ餃子。皮がカリッと焼き上げられていて美味しい!
実は照井さんに着いたのが開店30分前。中途半端な空き時間に、我々はぼぉ~っと駐車場で待機することになったんだけど、おいらと俊は向かいにある“イオン”を発見。
中尾さんが、これは絶対に食べたいと言っていた“いかにんじん”をゲットしていたのだ。
数の子抜きの松前漬けといった風情で美味しいんだけど、純粋にイカと人参なのでとても地味なキャラ。
なるほど、お土産コーナーじゃなく普段使いのスーパーにあったのも頷ける。
福島に“福島餃子”あり。照井はその名店。夜の部は5時に始まるのだけれど、開店前から並んでた。見事な円盤餃子で美味であった。パリッとしていてスナック感覚なのだね。 | これが“いかにんじん”かぁ……。会津若松の名物にここで出会った。こーゆーネバネバ系はカラダに良さげで好きだったりするのだ。 |
さて、時間的にそろそろ締めの一品。
中尾さんはどんなものを隠し持ってるんだろうね?
中尾「とりあえず、市内をぶらぶらしてみよう」
ま、まさか……ねぇ。
中尾「みんな、何系食べたい?」
……やっぱりノープランなんだね。
徘徊すること30分。一行は結構疲れ気味。茜なんてちょっと前からこんな感じ。
お〜い茜! 白河夜船どころか爆睡状態であります。 | CRF250LやTrickerにはオープンフェイスのヘルメットが似合うね。左はロングツーリングにも最適なCT-Z(44,100円)。右はロングチークガードで独特のフォルムと高い安全性を持つMZ(44,100円)。アライ |
よしっ! ここは勝負をかけましょう! 無難な雰囲気の店は数あれど、ギャンブラーたるもの敢えて逆張りしてみたくなる、そんな佇まいの一軒!
『餃子会館』って! インパクトありすぎだよ。
ここ絶対に美味いハズ!
あれ? どうしたみんな!? 不安オーラ全開じゃないか? 大丈夫だよ、おいらの嗅覚を信じて!
俊「なんか、めっちゃ入りにくそうな外観なんすけど……」
んなこたないっ! いいね? いくぞっ!
よし、じゃぁ俊!お前から行けっ!
俊「えええええ~!?」
おいらはちょっと後ろから見守ってるから、さぁっ!
一瞬、ヤバいと思った。
ご主人がめっちゃコワモテ。あまり目を合わそうとしてくれず。しかし、我々にとって最後の一食。勇気を振り絞って話しかけてみると……。
めっちゃ優しいイイ人じゃんっ!
てか、今回の旅で一番美味しい餃子だったじゃんっ!
奥さんとふたりで、皮から手作りなんですってよ。
いやぁ、今回の旅は正直、過酷でした。暑さが半端なく。でも、だからこそ日陰を横切った時の一瞬の涼しさを肌で感じたり、へとへとになりながら食すかき氷が世界一だったり。
改めてツーリングならではの“生きた心地”を体感させてもらったなぁ~。
オフ車の魅力も存分に味わわせてもらいました! 実はちょこちょこ俊と交換してました(笑)。
ホンダCRF250LとヤマハTricker、この2台は持ったら長く付き合えるバイクだと思う。街も山も軽快に走れる楽しいバイク。
そして今回は、一緒に走ってくれた俊、ちょっと撮影が上手になった(?)ヨースケ、メニューを一生懸命記録してくれた茜という仲間がいてくれたお陰で、楽しさも倍増でした!
食べ歩きツーリング最高っ! ではまたの機会にお会いしましょう!
カリスマてんちょ〜のソウルフードの旅──第5回(前編)「Hey! メ〜ン!!! Let’s Goooooo!!!! 福島だ、メ〜ン!」へ
●カリスマてんちょ~のソウルフードの旅
[第1回・静岡編へ ]
[第2回・名古屋編へ]
[第3回・新潟編へ ]
[第4回・山梨編へ ]
[第5回・ 福島編・前編へ ]
[第6回・甲州編へ ]
[第7回・房総編へ ]
[第8回・山形編へ ]