CBR250R/Special Edition 449,400円~510,000円(11月13日発売)
★ホンダ CBR250R/Special Edition 車両解説
CBR250Rがカラーリングを変更するとともに、“Repsol”カラーを採用したSpecial Editionも発売
2010年10月27日、ホンダは、タイホンダで生産する本格的なロードスポーツ「CBR250R」を、日本国内でも発売を開始すると発表した(実際の発売は2011年3月)。CBR250Rの開発は、日本とタイによる共同研究で行われ、タイホンダにとっては同社で生産する最大排気量、かつ初の本格的なロードスポーツモデルとなった。
それまでも、海外で生産され国内販売されたモデルが無かったわけではないが、アメリカ産のゴールドウイングを除けば、小型スクーターがメイン。国内の主力となるモデルを海外で生産するというのは「いよいよグローバル化時代の到来」ということだった。グローバル化の時代にあっては、好むと好まざるとにかかわらず、モノの生産は労働力の安い海外で生産するのが当たり前になる。
ちなみにCBR250Rという名称が冠せられている以上、ヒストリー的なモノも付け加えておくと、250クラスの“CBR”の源流は、1986年4月に発売開始された水冷4ストロークDOHC4バルブにカムギヤトレインを採用したCBR250FOURに端を発しているといえるだろう。まさに’60年代のGPレーサーを彷彿とさせるスペックだったが、そういった凝ったメカニズムのマシンをも開発できたのが、当時のバイクブームのすさまじさだったと言える。
このCBR250FOURは、レプリカブームの一端を担うスポーツバイク(当時はまだスーパースポーツという呼称は使われていなかった)として登場したが、わずか1年足らずの翌’87年3月には、ハーフカウルからフルカウルへ、シートも前後分離タイプに、リアにはディスクブレーキ、ペダルもジュラルミン製に変更されるなどさらに先鋭化。名称もCBR250FOURからCBR250Rへ。’88年、’89年とカラーリングもまさにレプリカそのものへと毎年の如く進化して全盛期を迎える。
1990年3月、ついにレーサーレプリカ“RR”の記号が与えられたCBR250RRに発展する。キャブレターからエキゾーストまでをほぼ一直線に配置したレーサーのようなエンジン、最高出力45PSを15,000rpmで発生。フレームもレーサーゆずりのアルミ製LOW CENTER OF GRAVITYという低重心指向のツインチューブフレームを採用。このCBR250RRは、’94年型まで発展して、CBR250のヒストリーは終わっている。
ざっとCBR250の変遷を取り上げたが、これだけを見ても分かるとおり、新型CBR250Rは生まれ変わって復活したCBR250、というより、まさにグローバル化時代という新しい時を迎えて登場した完全なニューモデル、としてのCBR250Rととらえるべきだろう。これからバイクに乗り始めようという方々にとってはそういう“昔話”もあるんだよ、程度の知識は持っていると楽しいのでは。
で、今回はその新時代のCBR250R初のマイナーチェンジだ。といってもシート形状を変更してより乗りやすく、足着き性を良くする変更のみで、あとは新たに3色の設定となったのみ。トリコロール系の白、赤、黒で配色等が新しくなった。
また、こちらの方が注目か、CBR1000RRで設定されたSpecial Edition同様、CBR250Rにも“Repsol Honda Team”カラーのSpecial Editionと、もう一車種、こちらは250のみの設定の“MORIWAKI”をイメージしたSpecial Editionを発売する。“Repsol”カラーは600台の限定、“MORIWAKI”カラーは11月12日から2013年1月28日までの受注期間限定となっている。
★HONDA プレスリリースより (2012年11月12日)
「CBR250R」をマイナーモデルチェンジするとともにスペシャルカラーモデルを限定発売
Hondaは、市街地走行から郊外のツーリングまで、幅広い用途で扱いやすい軽二輪ロードスポーツモデル「CBR250R」をマイナーモデルチェンジし、11月29日(木)に発売します。
また、レーシングイメージのカラーリングを採用した「CBR250R
CBR250Rの変更点は、シート両サイドの形状をスリム化することで、足着き性の向上を図っています。
車体色は、ABSタイプともに新たに3色のカラーリングを設定しています。
・パールヒマラヤズホワイト Honda伝統のトリコロールイメージのスピード感あふれるカラー
・ミレニアムレッド アグレッシブでスポーティーイメージを高めたカラー
・ブラック 力強さと精悍さを強調したカラー
CBR250Rは、2011年3月に発売以来、スタイリッシュなデザインや、扱いやすく力強い水冷・4ストローク・DOHC・250cc単気筒エンジンなどが、エントリーユーザーからベテランまでの幅広いお客様に支持されています。
※受注期間は、2012年11月12日(火)から2013年1月31日(木)まで
- ●販売計画台数
- (国内・年間)シリーズ合計 4,500台
- ●メーカー希望小売価格
- CBR250R 449,400円(消費税抜き本体価格 428,000円)
- CBR250R<ABS> 499,800円(消費税抜き本体価格 476,000円)
- CBR250R<ABS> Special Edition 510,000円(消費税抜き本体価格 486,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
- =CBR250R
Special Edisionの特長= - CBR250R
Special Edisionのナイトリックオレンジは、ロードレース世界選手権シリーズの最
高峰クラスのMotoGPに出場している“Repsol Honda Team”のカラーを採用しています。フレームにはシルバーカラーを、前・後のホイールには鮮やかなオレンジカラーを採用。また、前・後のブレーキキャリパーにはゴールドカラーを採用することで、レーシングイメージの高いモデルとしています。 - CBR250R
Special Edisionのキャンディーライトニングブルーは、ロードレースで活躍しているコンストラクター“MORIWAKI”のイメージカラーを採用。ブルーとイエローの鮮やかなカラーリングによって、特別な1台としています。
★主要諸元
車名型式 | JBK-MC41 | |
---|---|---|
CBR250R〈ABS〉 | ||
発売日 | 2012年11月29日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.035×0.720×1.125 | |
軸距(m) | 1.370 | |
最低地上高(m) | 0.145 | |
シート高(m) | 0.780 | |
車両重量(kg) | 161〈165〉 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 49.2(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 2.5 | |
エンジン型式 | MC41E | |
水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 249 | |
内径×行程(mm) | 76.0×55.0 | |
圧縮比 | 10.7 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 20[27]/8,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 23[2.3]/7,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 13 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイル・スプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.333 |
2速 | 2.117 | |
3速 | 1.571 | |
4速 | 1.304 | |
5速 | 1.115 | |
6速 | 0.962 | |
減速比1次/2次 | 2.807×2.714 | |
キャスター(度) | 25°30′ | |
トレール(mm) | 98 | |
タイヤサイズ | 前 | 110/70-17M/C 54S |
後 | 140/70-17M/C 66S | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※〈 〉の数値はコンバインドABS仕様
※製造事業者/Thai Honda Manufacturing Co., Ltd. 製造国/タイ 輸入事業者/本田技研工業株式会社