2012年10月22日 

■ヤマハがタイ市場向け「Mio125i (ミオ125 アイ)」を発売

 ヤマハ発動機株式会社は、フューエルインジェクション“YMJET-FI”の採用などで優れた経済性と加速性を備えた水冷4ストローク
125cc、AT(オートマチック)エンジンを搭載するコミューター「Mio125i」を開発、タイのグループ会社TYM(Thai Yamaha Motor Co., Ltd.)にて、2012年10月中旬より同市場に導入する。

 タイの二輪車市場は年間約200万台(2011 年/ヤマハ調べ)で、その中でATモデルは約5割を占めているという。そのAT市場の定番モデルのひとつとして、2010年から販売している現行モデルが「Mio125」で、スポーティな走りと外観が若者の支持を受け、タイ国内で累計約18万台を販売している。この後継モデルとなるのが今回の「Mio125i」。またこのモデルは、2012年春より同市場に導入した「Mio115i」、「TTX」、「NOUVO SX」と同じく、ヤマハの中期成長戦略「アセアン二輪車における商品力・収益力向上」の取り組みのひとつとなるモデルだ。

 今回発売する「Mio125i」は、現行モデルの持つ優れた走行性や収納性などの実用機能を受け継ぎながら、新たに“YMJET-FI”を採用したことで燃費向上を図るなど、さらに魅力を高めている。
 主な特徴としては、優れた経済性とスムースな加速性を実現する“YMJET-FI”エンジン、ライダーのスロットル操作への反応がリニアで滑らかな変速特性、軽快なハンドリングに貢献する従来モデル比3kg軽量のボディ、燃費と乗り心地を両立させる転がり抵抗の少ない専用タイヤ、など。また“Aggressive, Sharp, Sporty”をテーマにデザインしたボディは一層スポーティで躍動的な外観となっている。ちなみに製造はTYM が行うという。

※1 YMJET-FI(Yamaha Mixture Jet-Fuel Injection):主通路とは別に設けた副通路からのエアアシストを行い噴射燃料と空気を効率的に混合させ、実用域での燃費向上に貢献するFI システム。
※2 中期成長戦略:ヤマハの2010年から2012年までの3カ年の中期的な経営計画で、4つの成長戦略の一つとして「アセアン二輪車における商品力・収益力向上」を掲げ、「FI 搭載比率の拡大と商品力の強化」ならびに「FIシステムコストダウンと規模効果による収益性の向上」の両立により、さらなる商品競争力強化を目指す、としている。販売計画台数は60,000台(年間、タイ国内)。