2012年8月16日 

■アメリカの歴史あるイベントでドゥカティ3連覇達成!

優勝したカーリン・ダン。遂にバイクで10分の壁を破った。

 8月12日、アメリカのコロラド州で開催された「2012パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」。初開催は1916年という大変歴史あるモータースポーツ・イベントは、標高2,862mのスタートラインから同4,301mのゴールまでのタイムを競うものだ。

 そんな“雲に向かうレース”で、カーリン・ダンがドゥカティ・ムルティストラーダ1200Sを駆り、コースレコードを更新。圧勝的な勝利を飾り、ドゥカティは3連覇を達成した。

 今年から路面がオールターマック(全舗装)となったことで、ダンのタイムは90年以上の歴史を誇るパイクスピーク史上初めて、モーターサイクルで10分の壁を破る9分52秒819を記録。ヘアピンや複合など計156のコーナーをクリアし、上りのストレートでは最高速が230km/hに達したという。6度の優勝経験を誇るチームメイトのグレッグ・トレーシーは6秒差の9分58秒262だった。

「非常に感慨深い1 日になりました。スパイダーグリップス・ドゥカティ・チームは、パイクスピークに向けて1 年もの間、ハードワークを続けてきました。その成果が10 分を切る新記録に繋がったのです。この偉業を誇りに感じています。私達が勝者であり、しかも再び新記録を樹立したと聞いた瞬間は、思わず言葉を失いました。1-2 フィニッシュという結果は、ドゥカティ・ムルティストラーダ1200S がパイクスピークにふさわしい究極のマシンであることを証明しています」と、勝者のダンは語る。

 一方、ドゥカティ・ノースアメリカ・ゼネラルマネージャーのドミニク・チェラキはレース後、以下のコメントを残した。

6秒差の2位となったグレッグ・トレーシー。ムルティストラーダ1200Sの1-2フィニッシュとなった。

「世界中のドゥカティスタが、カーリン・ダンとスパイダーグリップス・ドゥカティ・チームの勝利を祝ってくれています。今回の勝利は私達にとっても非常に誇らしいことです。オンロード/オフロード双方のポテンシャル、クラストップレベルのエルゴノミクス、優れたハンドリングとパフォーマンスを示すため、私達は3 年前に、パイクスピークのマシンにムルティストラーダ1200S を選択しました。2012 年からコースがフルターマックになると聞かされていましたが、ムルティストラーダ1200S が適切な選択肢であることにまったく疑いを持ちませんでした。今日、驚異的な新記録によって、その判断の正しさが証明されました」