2012年5月14日
■ヤマハ、インドで二輪車生産能力280万台へ
インドの二輪車市場は政治・経済の安定とファイナンスの拡大などにより年々伸び続け、2011年は1,300万台を超え世界第2位に。2018年には2,500万台規模になるという。
そんな大きな市場においてヤマハ発動機は、2010年に38万台、2011年に52万台を生産。2012年は約60万台の生産を計画しているが、インドにおける二輪車販売の拡大に対応するため、新たに南部へ二輪車工場を建設することを決定。5月14日、タミル・ナードゥ州政府と同地域への進出に関する合意書を取り交わした。
新工場は2012年にタミル・ナードゥ州チェンナイ郊外の工業団地内に約44万㎡の土地を取得、建設着工。2014年の稼動を予定しており、生産能力は2018年に180万台を予定しているという。これによりヤマハのインドでの生産能力は、既存の北部生産拠点と合わせて、年間280万台となる。
新工場のコンセプトは部品製造と完成車組立との完全同期生産を確立すること。モノ創り工程全般における管理ロスや物流ロスの極小化を実現し、高い生産性と収益性を兼ね備えたものとなる。
インディア・ヤマハ・モーター社の概要
社名 : インディア・ヤマハ・モーター (India Yamaha Motor Pvt. Ltd.)
所在地 : インド ウッタル・プラデーシュ州スラジプール
設立 : 2007年10月
代表者 : 社長 鈴木 啓之(すずき ひろゆき)
資本金 : 131億ルピー(2011年末時点)
出資比率 : ヤマハ発動機株式会社 87%
三井物産グループ 13%
事業内容 : 二輪車の製造・販売
従業員数 : 2,010名(2011年末時点)
売上規模 : 売上高232億ルピー(2011年実績)