江戸時代末期に作られた海上砲台に由来する、由緒ある地名お台場。
　平成時代に入ると、臨海副都心として急激な発展を遂げた新しい街でもある。
　エストレヤの奇をてらわない落ち着いたなスタイルと、オーソドックスな空冷単気筒エンジンの組み合わせは、まさに正統派トラディショナル。伝統こそ、エストレヤには似つかわしい。
　1992年の登場から早20年、時代の変化に合わせ、キャブからインジェクションへと変更されたものの、基本姿勢を変えることなく、エストレヤの伝統を貫き通している。
　古き酒袋に新しい酒を入れるように。

　全体のデザインもさることながら、扱い易いサイズとライディングポジションで女性にも人気なのがうなずける１台。
　スペックだけがバイクじゃないことを語ってくれるモデルで、カジュアルに乗れるのが嬉しい。
　そんなバイク、今や250ccクラスではエストレヤが唯一の存在と言える。

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