「立喰・ソ」。あれは5月の夏が近い蒸し暑い日のことでした。(2011年5月撮影) | 「幻立喰・ソ」。春まだ浅き3月。内装と半端に残る看板が寂寥感。(2012年3月撮影) | |
かけ以外もやや安めの設定で、もり270円、ざる300円、月見330円、わかめ340円、コロッケ350円、山菜/きつね/たぬき360円、とろろ/かき揚げ/いか天370円、カレー南蛮400円、かき揚げ玉子430円で、大盛は100円増し。ごはんものは、いなり140円、おにぎり120円、ミニかき揚げ丼/ミニいか天丼/ミニとろろ丼/ミニカレー丼250円、玉子かけごはん150円。 と、ここで頭に大きな? が点灯した貴方は、一級の一休さん。一休さんといっても、国鉄戦後三大事故のひとつ、三河島事故でお亡くなりになられた春日三球師匠の相方のクリモト一休さんではなく、恐れ多くも足利義満将軍に対し「屏風から虎を出してちょんまげ〜」と言い放ち、笑って許してくれる太っ腹な将軍様だからアニメにまでなったものの、その場で切り捨て御免されても不思議ではない怖いもの知らずのとんちぼうやの一休さんです。 ぽくぽくぽくち〜ん。すきすきすきすきっ〜ちゃらららら〜♪
かき揚げそば(370円)に玉子(60円)を入れたら430円。月見そば(330円)にかき揚げ(100円)をトッピングしてもちゃんと、かき揚げ玉子そば(430円)と同額になります。これは当たり前。 しかしそれでも問題がひとつ。山菜そばとたぬき、きつねそばは同じ360円なのに、単品になると山菜は100円でたぬき、きつねは90円という設定のため、たぬきorきつねそばに山菜をトッピングすると460円、山菜そばにたぬきorきつねをトッピングすれば450円というダブルスタンダードが成立してしまいます。 | ||
などとつらつら考えながら、もりそばをつるつるいただき、「そば湯ください」とお願いしたら、小さな声で「今度用意しておきます」と……立喰・ソにそば湯がある方が希ですが、焼酎(そば湯割り)という張り紙があったのでついつい調子に乗った私が悪いんです。ですが「今度用意しておきます」という答えも、どうなんでしょうか。 |
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激安びっくりのかけではなく、もりそばを食べました。なぜかけでもかき揚げでもなくもりそばを食べたのか? 今となっては永遠の謎ですといいますか、だってこんなに早く幻立喰・ソになるなんて思わないでしょ。練りわさびではなくきちんとすりおろした生わさびがたっぷり付いていて、つけつゆはかなり辛めの設定。江戸を忍ぶ「内藤新宿」の名にふさわしい江戸っ子仕様でした。 | ||
と、一回だけしか行っていないのに、とてつもない大きな思い出を作ってくれた小さな内藤新宿そば(さすが想い出横町)。どんな理由からなのか、中途半端に看板と内装を残し、幻立喰・ソになってしまいました(※でも、思い出横町公式サイトにはまだ掲載されているのです。実はこっそり営業中だったりして?)。
あの場所でかけそば200円はりっぱでした。日本酒100円、焼酎100円も激安でした。ただ、酒類に関してはやり過ぎだったのかもしれません。あの狭い店内で安酒をちびちび飲まれて長居されたら……光陰矢の如し一直線です。 |
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■立喰・ソNEWS ●姫路っ子、おおよろこぶ。 |
兵庫県を走る山陽電鉄といえば、立喰・ソファンに有名なのが「山陽そば」。その西端にある山陽そば姫路店(山陽姫路駅の改札横の奧の方。改札外)と飾磨店(飾磨駅の神戸方面。改札外からもアプローチ可)、そして喫茶サンロード姫路店(山陽姫路駅改札出て右。これはもちろん立喰・ソではありません)が3店合同初企画「とく得スタンプセール」を平成24年4月18日まで開催中。参加各店でスタンプカードをもらって、利用する度(山陽そばは300円以上)にスタンプを押してもらい、6個集まれば、なんとそばかうどん(300円相当)またはコーヒーか紅茶が一杯無料でもらえる。姫路っ子には堪えられない大サービスじゃないか! |
バ☆ソ
日本全国立ち喰いそば全店制覇を目論む立ち喰いそば人。現在500店以上を制覇したものの、データ化されていないのでたいして役に立たない。そば好きから、立ち喰いそば屋経営を目論むも、先立つものも腕も知識も人望もなく断念。で、立ち喰いそば屋を経営ではなく、立ち喰いそば屋そのものになろうとしたが「妖怪・立ち喰いそば屋人間」になってしまうので泣く泣く断念。世間的には3本くらいネジがたりない人と評価されている。一番の心配事はそばアレルギーになったらどうしよう……。
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