第100回「過ぎたるは及ばざるそば」
|
||
年末は早朝の信越に通い、仲良くなったベテランのおっちゃんとの別れを惜しみ、昼は足を伸ばして2軒3軒とハシゴ立喰・ソをしておったそうでう。その道中発見したのが、平日昼なのにシャッターを下ろしていた後楽園そば。シャッターどころかすでに店名も外されていたショッキングな画像がAB通信より送信されてきたのです。どうやら秋頃幻立喰・ソになってしまったようで、大衆そば研究家のみなさまはすでにご存じのことでしょう。あのあたりはほとんど通らないし、恥ずかしながらツイッターやらフェイスブックなど現代人には常識のSNSに完全に乗り遅れているので、私にとって年末最大級寝耳にみみずく級の大衝撃でした。 そこで火が付いたのか、週明け7日からは早朝の朝練も連チャン。昼も積極的に巡りまくって1日3麺4麺ついには5麺まで達成。平成最後年頭をき○がいマッハ級のロケットスタートを決めたのです。あっぱれ熱盛! と言いたいところですが、そこはAB君。週末あたりからなんだか体調が怪しくなり、新年早々これはまずいと内科、ついでに整形、なぜか眼科とハシゴした結果、血圧上162、下117(「100を切らなきゃ駄目ですね。ゴルフみたいに」と本人談。ゴルフやったことのない私は、笑っていいのかわかりません)。動脈硬化がGG信号の高速進行!(鉄は笑いどころです)で脳梗塞一歩手前。めでたく要CT再検査となりました。当然立喰・ソ全面禁止&全面禁酒の死刑宣告とまではいかないものの、つらい、つらすぎる宣告を受けたのです。AB君は禁固宣告を見越して立喰・ソをハシゴしつつ医者のハシゴをしたとか。まさに命がけの所行……よい子はともかく、身に覚えのある大人はけっしてマネをしてはいけません。過ぎたるは及ばザルがごとし。ザルそばならいいんじゃない? たしかにおつゆを付けない、天ぷらもトッピングしないでそばだけなら問題ないでしょうけれど……。 いかにも両極端なAB君らしい年末年始。AB君が一日も早くシャバに戻れることを願いつつ、今年もどうぞよろしくお願いいたします(新年と記念すべき100回目を飾るには、なんとも華のないネタで申し訳けないのですが、一年に一回だけ使える万能のシメ)。 |
|
|
|
||
|
|
|
||
年末年始AB君から次々に送られてきたソ写真の一部。一日3麺、おつゆまで飲み干す年末年始を続けた結果は……閑話休題。どこの立喰・ソか全問正解した方は、きっとすばらしい立喰・ソ年になることでしょう(おそらく)。 |
|
|
|
外苑前の交差点角、港区青山の一等地ながら24時間年中無休で深夜早朝の労働者、昼はオフィスボーイのストマックを支えた信越。ビル建て替えのため昨年12月28日で一時閉店。復活を楽しみに待ちましょう。(2018年12月撮影) | 熟練の大将が揚げ続ける揚げたてあつあつの天ぷらと、優しいおかあさんがゆでてくれるソでいつも行列の絶えないとんがらし。残念ですが閉店の予告が。ちょっと真剣に考えましたが私にできるはずもなく……(2018年12月撮影) | |
|
|
|
地下鉄後楽園駅の直下にあった後楽園そば(正式な店名は地下鉄後楽園そばコーナー)。昨年の秋頃、突然幻立喰・ソになった模様。ちなみに大手検索サイトGでは未だ営業中のまま。(2018年12月撮影) | AB君の平成最後の年の初そばはT亀のゲソ+ソーセージ天。おばちゃんが新人とおぼしき男性に春菊の揚げ方を熱心に指南をしていたそうです。正月からおつかれさまです。(2019年1月撮影) | |
●幻立喰NEWS2019 |
||
|
|
|
一時期夢中になっていた「スカイDE立喰ソプロジェクト」(←バカまるだし。詳細を知りたいという後悔を知らないあなたは第93回でどうぞ。)。幻立喰・ソになってしまった3店に続き、「実は他にもう1店写真があるのですが〜」が曳舟駅近くのそばはちでした。相変わらずの情報オンチで、まったく知らなかったのですが、昨年の4月に幻立喰・ソになってしまったようです。「ちなみにこの現役店に紅生姜天はありません」と断言しましたが、おぼろげな記憶では自家製天ぷら郡の中に、たぶんあったような…… |