バイクの車両価格は、バイクだから四輪車よりも安いというのは昔の話で、車両価格が四輪車を上回る重量車は珍しくない。また環境規制強化に対応し、コミュータークラスの小排気量車も価格上昇を続けている。生活の足を守れなければならないというのは、けして大げさな話ではない。
四輪車のような税金がない二輪車だから減税もないというのも道理かもしれないが、四輪車では環境対応車の普及を後押ししたグリーン減税や補助金も、こと二輪車に関しては無策に近かった。泥縄式だと批判されながらも、ポイント還元は大手系列のチェーン店では2%還元だが、中小小売店では5%還元案も出ている。
あるバイクショップのオーナーは訴えた。
「増税だけ進み、バイクの国内市場が見捨てられているのは割り切れない。せめてバイクもポイント還元の対象としてもらいたい」
自動車減税は多くの団体が一丸となって関係団体に働きかけてきたが、比較すると国内二輪車メーカーなど関係団体の熱意があるとは言えない。物言わぬバイクユーザーは、足元を見透かされた形だ。