PW50 167,400円(10月25日発売)

★ヤマハ PW50 車両解説

キッズ向けプレイバイク、PW50がカラー&グラフィック変更で2019年モデルに

低年齢層の子供向けモデルとして開発されたPW50は、空冷2ストローク単気筒49ccエンジンをシンプルなパイプフレームに搭載。スタイルこそミニ・モトクロッサーだが、出力を2.7PS(その後2.5PSになり、現行モデルでは未発表)に抑え、自動遠心式クラッチによるオートマチックミッションと組み合わせて、初めてバイクに乗る低年齢層の子供たちでも充分に扱えるモデルとして誕生した。

1981年モデルとしてアメリカを中心とした海外市場へ投入されると同時に、その可愛らしいスタイルとモトクロッサー、YZのイメージから「YZinger」(ワイジンガー)のニックネームで呼ばれて一躍注目を集めた。国内でも1981年の夏から発売開始されている。

PW50が開発された当時、国内では“ゼロハン”ブーム真っ只中で、多種多様、数多くの50ccモデルが存在していた。その中から“ソフトバイク”と呼ばれていたキャロットやリリックなどに採用されていたシンプルなピストンリードバルブエンジンがベースとして採用され、メインテナンスフリーのシャフトドライブ機構などもそのまま採り入れられた。また、リアショックは“男のためのソフトバイク”タウニーと同様の2本サス仕様として、オフロード走行にも対応させている。

PW50登場の翌年、モノクロスリアサスや前14インチ、後12インチのスポークホイール、5.2PS(国内は4.8PS)エンジンなどを採用し、より“ミニ・モトクロッサー”色を強めたPW80が発売された。ちなみにPW50は、3歳から6歳程度、体重25kg以下、PW80は、7歳から10歳程度、体重40kg以下が推奨されている。

この後、PWシリーズはモトクロッサーYZのイメージに合わせてカラー&グラフィックの変遷を続けてくるのだが、1984年には初のマイナーチェンジが行われた。それは、デザイン上のモチーフであるYZシリーズに合わせて、空冷YZのイメージから水冷YZへのイメージチェンジといえるもので、ラジエターカバーを思わせるタンクサイドシュラウドが追加され、タンク、シート(シートレールも短縮)、サイドカバー周りのデザインが一新された。

それ以降はメカニズム、仕様に変更はなく、カラー&グラフィック変更でイヤーモデルとして継続販売されてきた。最近では、2010年7月に発売された2011年モデルで、’11YZシリーズに共通するカラー&グラフィックへの変更、2013年2月には’13YZシリーズと共通するイメージのグラフィックが採用されて2013年モデルに、そして2013年9月には’14年のYZシリーズと共通イメージのグラフィックに変更されて2014年モデルになった。車体色は、’95年のインクブルー、そして’97年のディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)と名前を変えて現在に引き継がれてきてる。2015年モデルとして2014年8月に発売されたモデルでも、タンク側面の「PW」のロゴデザインが変更されたことと、サイドゼッケン(テールまで一体)周りのカラーリングが変更されたのみでメカニズム、諸元に変更無かった。2015年8月のモデルチェンジでも同様で、’16シリーズのYZイメージを取りれたタンクグラフィックが採用された。

2016年8月、PW50では’84年以来の大幅なマイナーチェンジといえる足回りの強化が行われた。フロントにアルミ製アウターチューブを採用、同時にインナーチューブもφ22.2mmからφ26㎜へと拡大、オイルダンパーを左右に装備。リアも、シリンダー、ロッド径をアップし走行性能を向上させている。

2018年モデルは、YZシリーズの2018年カラー&グラフィックイメージを採用。そして今回、2019年モデルのYZシリーズをイメージしたカラー&グラフィックを採用して2019年モデルとなった。

PW50。2019年モデル。上級オフロードレーサー、YZシリーズのイメージのグラフィックに。
PW50。2019年モデル。カラーはおなじみ「ディーパープリッシュブルーソリッドE」の1色。

★YAMAHA ニュースリリースより (2018年9月27日)

上級オフロードレーサーの最新カラー&グラフィックイメージを採用
キッズ向けファンバイク「PW50」2019年モデルを発売

ヤマハ発動機株式会社は、オートマチックエンジン搭載のキッズ向けファンバイク「PW50」 2019 年モデルについて、上級オフロードレーサー「YZシリーズ」 2019年モデルと共通イメージのカラー&グラフィックを採用し、2018年10月25日より発売します。

「PW50」は、体重25kg以下の子ども向けオフロード入門モデルで、初代から37年のロングセラーモデルです。

主な特徴は、1)運転操作が容易なオートマチックユニット、2)コンパクトで扱い易いボディ、3)メンテナンス負荷の少ないシャフトドライブ、4)自転車と同じ操作の左右レバー式ハンドブレーキなどです。

<名称>
「PW50」
 
<発売日>
2018年10月25日
 
<メーカー希望小売価格>
167,400円(本体価格155,000円、消費税12,400円)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
 
<カラーリング>
■ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
<販売計画>
100台(国内、年間)