2012年3月12日 

■ヤマハがベトナム向け現地製コミューター 「NOUVO SX (ヌーボ エスエックス)」を新発売

 ヤマハ発動機は、独自のフューエルインジェクション“YMJET-FI”(※1)を備える水冷125ccエンジンを搭載したAT(オートマチック)コミューター、「NOUVO SX」を2012年3月下旬よりベトナムのグループ会社YMVN(Yamaha Motor Vietnam Co., Ltd.)にて製造・販売する。

 2011年秋からインドネシア向けに導入した女性向けATコミューター「Nozza(ノザ)」と同様、ヤマハの中期成長戦略「アセアン二輪車における商品力・収益力向上」(※2)の取り組みの一翼を担う製品だ。

 ベトナム二輪車市場は約350万台規模の年間需要(2011年/ヤマハ調べ)があり、そのうちAT車が約110万台を占め、順調な経済成長のもと都市部を中心に伸長が見込まれている。このAT車市場拡大の先駆けとなったのが2002年導入の「NOUVO」で、現在も高い支持を受けているという。

FI採用などにより高い経済性と走行性を実現したベトナム国内向けATフラッグシップモデル「NOUVO SX」。 こちらはスポーティなイメージを演出する「NOUVO SX」RCエディション。

 その「NOUVO」の最新型となる「NOUVO SX」は、ワンクラス上の高い走行性を感じさせる新設計エンジン、独自の燃料供給システム“YMJET-FI”採用などにより低燃費と高い環境性能・走行性を備えたモデルだ。

 またアセアンATモデル初のプロジェクターヘッドライト、LED照明メーター&LEDテールランプ、転がり抵抗20%低減の専用開発タイヤを採用するなど、ATフラッグシップモデルに相応しいプレミアム感の高いモデルになってる。

 ちなみに価格はベトナム・ドンで、標準仕様が35,900,000ベトナム・ドン(約14万円)、RCエディションは36,900,000ベトナム・ドン(約14万5千円)。販売計画台数は、ベトナム国内のみで年間120,000台!

※1 YMJET-FI:Yamaha Mixture Jet-Fuel Injection/主通路とは別に設けた副通路からのエアアシストを行い噴射燃料と空気を効率的に混合させ、実用域での燃費向上に貢献するFIシステム。

※2 中期成長戦略:ヤマハ発動機の2010年から2012年までの3カ年の中期的な経営計画で、4つの成長戦略の一つとしてアセアン二輪車における商品力・収益力向上」を掲げ、「FI搭載比率の拡大と商品力の強化」並びに「FIシステムコストダウンと規模効果による収益性の向上」の両立により、更なる商品競争力強化を目指している。