2018年8月、ホンダのスーパーカブが生誕60周年を迎える。これを記念した特別モデルが近日中にリリースされる予定だ。ちょうど10年前、50周年を記念して販売されたスペシャルモデルは専用となる漆黒のボディカラーにゴールドのエンブレムが装着されたシックなイメージだった(同時に販売されたリトルカブのスペシャルモデルは初代C100をイメージしたカラー)。今回の60周年記念モデルはナイセストピープル・キャンペーンでもお馴染み、世界進出への大きなはずみとなったアメリカ向けの真っ赤なCA100をイメージしたモデルだ。
■写真:Honda/依田 麗
■問:Hondaお客様相談センター TEL0120-086819 http://www.honda.co.jp/
今から60年前に誕生したスーパーカブC100は、翌1959年には早くも海を渡り、自動車大国・アメリカに上陸、「Honda50」の名で販売されている。1962年にはスーパーカブとは対照的とも言える鮮やかな赤のボディカラー、二人乗りが可能なロングシートやタンデムステップを装備したCA100を投入、本格的な販売がスタート。「YOU MEET THE NICEST PEOPLE ON A HONDA」キャンペーンの展開などでもお馴染みだ。
コンパクトでキュートで安価だったCA100は主に西海岸の大学生の間でキャンパス内での移動の足として広まり、“ブラックジャケット(無法者)の乗り物”という当時のアメリカ人のオートバイに対するイメージ、生活までを一変させ、アメリカでもスーパーカブが大ヒットとなったことのみならず、ホンダの知名度を一気に高めたモデルにもなった。
そんなCA100をモチーフに、昨年秋より販売が開始された新型スーパーカブ50(AA09)/110(JA44)をベースとした60周年記念車「スーパーカブ・60周年アニバーサリー」が近日中に発売される予定だという。
特徴は真っ赤なボディカラーに、アイボリー系のレッグシールドやサイドカバー、ツートーンシート、そして記念エンブレムなどを採用。受注生産モデルとなる模様なので、購入希望者全てに配車されるというのも嬉しい。車両価格はまだ明らかとなっていないが、ベース車に対しエクストラチャージは最小限に抑えられると思われる。乗っているとナイセストピープルに出会えそうな予感のする1台、正式発表をお楽しみに!
スーパーカブ110・60周年アニバーサリー(市販予定車) |
ツートーンのシート、ベース車とは異なりアイボリーがかったレッグシールドやサイドカバーを採用。 |
フロントエンブレムの車名ベースが赤に。サイドカバーには累計生産1億台&60周年記念エンブレムを装着。 |
クロームメッキの縁取りが施されたメーター。リアキャリアはブラック仕上げとなる。 |
モチーフはCA100 1962年、アメリカに上陸したスーパーカブC100の対米仕様モデル・CA100(Honda50)は1ドル360円だった当時、現地では約245ドルで販売。日本のC100とはダブルシート、テールランプなどが異なり、フラッシャーランプは装着されていない。 |
真っ赤なスーパーカブと言えば郵政モデルのイメージが強い日本だが、これまで1970年の行燈時代、そして1982の50SDXと1983年の50スーパーカスタムという角カブ時代に“赤カブ”は存在する(リトルカブは1997年のデビュー時からラインナップ)。さらに幅を広げるとCT110とクロスカブにも赤。ちなみに今回の記念車はクロスカブ50と同じマグナレッドだという。 |
スーパーカブ生誕60周年を迎える2018年にリリースされるスーパーカブC125とスーパーカブ110・60周年アニバーサリー(市販予定車)。 |