Z900RS CAFE 1,350,000円(8月1日発売)
★カワサキ Z900RS CAFE 車両解説
Z900RSベースの“カフェレーサー”Z900RS CAFEがカラー&グラフィック変更
Z1に始まるカワサキのビッグバイクの伝統は、’90年代に入ってジャンルごとに細分化、先鋭化していったが、それも行きつくところまで行った感があり、現在は原点回帰の動きが強まってきている。そんな時代のビッグバイクの代表が“21世紀のZ”と称されたZ1000/Ninja 1000シリーズだった。
Z1000は、2002年のインターモトで印象的なスタイルをもってデビューを飾った。当時のカワサキビッグマシンは、フラッグシップにZX-12Rが君臨し、レーサーレプリカたるNinja ZX-9R、ネオレトロネイキッドのZEPHYR1100と、それぞれのジャンルを極めたかの感があった。そんな中で、突然デビューしたのが、スーパースポーツ系のエンジンをベースとしながらも、あくまでもストリートユースにこだわった新世代のビッグマシン、Z1000だった。翌年、2003年モデルとして市販開始されたこのZ1000は、その後、2006年まで毎年カラーリングを変更してイヤーモデルとして発売された。
2006年、インターモトでフルモデルチェンジされたZ1000が発表される。エンジンはそれまでのZ1000の発展型で、水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブから最高出力は若干アップの92kW、最大トルクも98.7N・mに向上し、完全新設計のフレームに搭載された。初代Z1000で強烈な印象を放った独自デザインの音叉型(?)デザインのマフラーは、現在のスポーツモデルのデザインに通ずる左右2本ずつを合体するタイプのややおとなしい形状に変更されていた。この2代目は、2009年モデルまで続き、2010年にZ1000の3代目(D型)へとモデルチェンジ、さらに2014年のフェイスリフトを経て現在にいたる、というのが早足で見た“21世紀のZ”、Z1000シリーズのヒストリーだ。
そして2017年の12月、カワサキが自信をもって“Z1の再来”として送り出したのがZ900RSだった。
「レトロカテゴリーにおいて、長らくその登場が待たれていたカワサキのレトロスポーツモデルがついに登場。Z900RSと名付けられたニューモデルは、歴史的な名車であるZ1をオマージュして創造された。Z1と同じ並列4気筒エンジンにこだわり、冷却方式は現代的に水冷化。カワサキの伝統を受け継ぐ新しいZが誕生した。
Z1からインスパイアされたレトロネイキッドスタイルだが、その中身には現代の技術が惜しみなく投入されている。エンジンやフレームは先進の解析技術を用いて設計され、トラクションコントロールシステムも備える。また、灯火類は全てLEDとし、メーターにもマルチファンクション液晶パネルを採用するなど、Z900RSはまさしく伝統と現代の技術が融合したモデルとなっている。
理想とした乗り味や、外観デザインと雰囲気を実現するために、Z900RSでは微細な点に至るまでこだわった。乗り味では、『ライダーの感性とリンクするライディングフィール』を達成するために、滑らかな低中速回転域のエンジン特性や、始動した瞬間からライダーを昂らせるエキゾーストサウンド、様々なライディングシーンに対応する自然なハンドリングなど、徹底した作り込みも行った。スタイリングも同様に、全ての構成部品は選び抜かれ、そのレイアウトにもこだわった。こうした強いこだわりを持って創りあげられたZ900RSは、Z1同様に時代を超えて愛される魅力に溢れている」(カワサキの新車解説資料より)
2018年3月に登場したZ900RS CAFEは、Z900RSのレトロスポーツの印象をさらに強めるべく、かつて一世を風靡した“カフェレーサー”スタイルを纏ったモデルだった。Z900RSをベースにビキニカウル、ローポジションのハンドルとシングルシート風の段付きシート、とどめは’70年代、’80年代のワークスレーサーを彷彿させるホワイトラインの入ったライムグリーンのボディカラー(グレーのモデルも有)を採用していた。
今回はカラー&グラフィック変更のみが行われ、新色のストームクラウドブルーが加わり、3色のラインアップとなっている。
★KAWASAKI ニュースリリースより (2018年6月29日)
Z900RS CAFEがカラー&グラフィックを変更
- モデル情報
- 車名(通称名) Z900RS CAFE
- マーケットコード ZR900EKF
- 型式 2BL-ZR900C
- 発売予定日 2018年8月1日
- 型式指定・認定番号 18724
- メーカー希望小売価格 1,350,000円
- (本体価格1,250,000円、消費税100,000円)
- カラー(カラーコード)ストームクラウドブルー(BU1)
メタリックグラファイトグレー(GY1) ヴィンテージライムグリーン(GN1) - ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- ※価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
- ※当モデルはABS装着車です。
- ※当モデルは二輪車ETC2.0セットアップ店のみ受注可能です。
- 【Z900RS CAFE】
レトロスポーツ、Z900RSと共に発売以来高い人気を誇るZ900RS CAFEを2018年8月1日に発売。始動した瞬間から乗り手を昂ぶらせるエキゾーストサウンド、滑らかに加速するエンジン特性、自然なハンドリングなど、すべてが感性とリンクするライディングフィールを提供します。外観はよりスポーティな雰囲気を高めたカフェレーサー仕様。フロントカウルやローポジションハンドルを装備し、スタンダードモデルとは一味違ったオートバイライフを楽しめます。 車体のデザインには専用のカラー&グラフィックを採用。Z1からインスピレーションを受けたティアドロップフューエルタンクやエンジンカバーをはじめ、テールカウル、ホイール、ボルト類に至るまでこだわりも随所に盛り込まれています。エンジンはカワサキ伝統の並列4気筒を搭載。低中速回転域でのトルクを重視した特性でパワーと扱いやすさを高い次元で両立しています。エンジンカバーはすべてアルミダイキャスト製で高級感を演出。 特有の光沢を放ち美しさを際立たせます。また、サスペンションには倒立フロントフォークとホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションを装備。高いスポーツ性と快適性を獲得しています。さらにライダーサポート技術、カワサキ・トラクション・コントロールやマルチファンクション液晶パネル、LEDヘッドライトなど先進のテクノロジーや高性能な装備を多数採用。ストリートを悠然と走るだけでも楽しく、ツーリングやスポーツ走行など、様々なシーンでそのレトロモダンな魅力を十分に感じる事が出来るモデルになっています。
- ■主な変更点
- ・カラー&グラフィックの変更
- ※ヴィンテージライムグリーンの画像は2018年モデルです。
★主要諸元
車名型式 | 2BL-ZR900C | |
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Z900RS CAFE(ZR900EKF) | ||
発売日 | 2018年8月1日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.100×0.845×1.190 | |
軸距(m) | 1.470 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.820 | |
車両重量(kg) | 217 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 28.5(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
20.0(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 2.9 | |
エンジン型式 | - | |
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 948 | |
内径×行程(mm) | 73.4×56.0 | |
圧縮比 | 10.8 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 82[111]/8,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 98[10.0]/6,500 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフスターター | |
点火方式 | バッテリー&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ式 | |
潤滑油容量(L) | 4.2 | |
燃料タンク容量(L) | 17 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.916 |
2速 | 2.058 | |
3速 | 1.650 | |
4速 | 1.409 | |
5速 | 1.222 | |
6速 | 0.966 | |
減速比1次/2次 | 1.627/2.800 | |
キャスター(度) | 25.0° | |
トレール(mm) | 98 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 180/55ZR17M/C 73W | |
ブレーキ形式 | 前 | φ300mm油圧式デュアルディスク |
後 | φ250mm油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(インナーチューブ径41㎜) |
後 | スイングアーム式(ホリゾンタルバックリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。