BW’S125 329,400円(2月10日発売)

★ヤマハ BW’S125 車両解説

“遊び心”を刺激する125スクーター、BW’S125が2018年モデルに

ワイドタイヤに余裕あるサスペンションストローク、オフテイストのユニークな外観、そして快適な乗り味などをもって、「遊び心いっぱい」のBW’Sが発売されたのは’88年4月。ユニークなキャラクターを持つ50ccスクーターとして独自のファン層を獲得した。

初代モデル誕生からちょうど10年、1998年5月には「遊び心いっぱい」のマインドはそのままに、新たにヘルメット収納トランク、フロントにはディスクブレーキ、さらにオフテイストを演出するヘッドライトガードやアンダーガードなどを装備した2代目へと発展している。ちなみにこのモデルから生産は、Yamaha Motor Taiwan Co.,Ltd(台湾ヤマハ)が担当した。

そして2012年10月、3代目となるBW’Sが発売された。初代のBW’Sが備えていた「遊び心いっぱい」のコンセプトを現代風に再現しながら、走行性、収納性、環境性能等をさらにバランスよく発展させた製品として登場した。ちなみに開発コンセプトは「Tough mover for commuting like compact SUV!」だった。

「遊び心いっぱい」のスクーター、国内では原付一種の50版だけが発売されてきたが、海外市場では2代目BW’Sから兄貴分が登場している。1998年に2代目となったモデルをベースに強制空冷2ストローク101㏄エンジンを搭載したBW’S100だ。この兄貴分のBW’Sは50版よりも一足早く2008年にフルモデルチェンジ受け、「遊び心いっぱい」のスピリッツは、YW125T BW’Sに引き継がれた。

そして2016年2月、YW125X ビーウィズとして初めて原付二種版BW’Sが国内市場へ導入された。個性的なスタイルを特徴づけていた2眼のヘッドライトは、左右2眼が一体となった非対称ヘッドライトへと発展し(Low側はプロジェクタータイプ)、ボディスタイルもよりスクーターライクなオーソドックスなデザインとなっていた。

スタイル以外では、中高速性能に優れる空冷4ストローク単気筒、124㏄、SOHC4バルブエンジンの搭載、ゆったりした居住性の実現、オフロードテイストのブラッシュガード、前後輪にディスクブレーキ、タンデムグリップ付きのリアキャリア、そしてオフロード風ブロックタイヤなどが採用された。

ちなみに125版BW’Sのスタイリングデザインコンセプトは“New Crossover BW’S”だった。

今回、2018年モデルに発展するにあたってのポイントは、平成28年度国内排出ガス規制に適合させたことで、「マットチタン1」と「ビビッドイエローソリッド2」と、ニューカラー2色のラインナップとなったことで、基本メカニズム、スペック等に変更は無い。

BW’S125。カラーは2色。「マットチタン1」(マットチタン)。
BW’S125。「ビビッドイエローソリッド2」(イエロー)。

★YAMAHA ニュースリリースより(2018年1月30日)

“オフロードテイスト”と“遊び心”を強調したカラーリングを採用
原付二種スクーター「BW’S125」2018年モデルを発売
新排出ガス規制にも適合

ヤマハ発動機株式会社は、個性的なクロスオーバーデザインで“遊び心”を刺激する原付二種スクーター「BW’S125」のカラーリングを変更、平成28年度国内排出ガス規制へ適合し、2月10日より発売します。

2018年モデルは2色設定で、“オフロードテイスト”と“遊び心”をより強調したカラーリングとしました。「マットチタン1(マットチタン)」は、チタンカラーとブラウンをロートーンで組み合わせることにより、力強さを演出し“オフロードテイスト”をより強調しました。「ビビッドイエローソリッド2(イエロー)」は、ソ
リッドなイエローをメインにブラックと組み合わせ、アウトドアギアを感じさせることによる“遊び心”を強調しました。なお、本製品の製造はヤマハモーター台湾で行います。

<名称>
「BW’S125」
 
<発売日>
2018年2月10日
 
<メーカー希望小売価格>
329,400円(本体価格305,000円/消費税24,400円)
メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
 
<カラーリング>
・マットチタン1(ニューカラー/マットチタン)
・ビビッドイエローソリッド2(ニューカラー/イエロー)
 
<販売計画>
1,000台(年間、国内)
 
「BW’S125」フィーチャーマップ
・液晶マルチファンクションメーター
・オフロードテイストなバーハンドルとブラッシュガード
・間口が広く使いやすいフロントポケット
・精悍なデザインの非対称デュアルヘッドランプ
・ブーツカバー採用フロントフォーク
・120mm幅ワイドタイヤ
・245mm径ウェーブ形状ディスクブレーキ
・使いやすいフロント給油口
・折りたたみ式コンビニフック
・容量約29Lのシート下トランク
・タンデムグリップ付リアキャリア
・多辺形の立体的な造形をもつテールランプ
・130mm幅ワイドタイヤ
・リアディスクブレーキ
・空冷、4ストローク、SOHC、4バルブ、CVTエンジン
・始動性、燃費性、環境性能に優れたFI
・放熱性に優れたメッキシリンダー
 

★主要諸元

車名型式 2BJ-SED9J
BW’S125
発売日 2018年2月10日
全長×全幅×全高(m) 1.910×0.765×1.125
軸距(m) 1.305
最低地上高(m) 0.145
シート高(m) 0.780
車両重量(kg) 119
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 40.4(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
37.3(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式 E3T5E
空冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ
総排気量(cm3) 124
内径×行程(mm) 52.4×57.9
圧縮比 10.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 7.2[9.8]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 9.9[1.0]/6,000
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 T.C.I.(トランジスタ式)
潤滑油方式 ウェットサンプ式
潤滑油容量(L) 0.90
燃料タンク容量(L) 6.5
クラッチ形式 乾式、遠心、シュー
変速機形式 Vベルト式
変速比 無段変速 2.500~0.768
減速比1次/2次 1.000/10.667
キャスター(度) 27°00′
トレール(mm) 95
タイヤサイズ 120/70-12 51L(チューブレス)
130/70-12 56L(チューブレス)
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック
ユニットスイング
フレーム形式 バックボーンタイプ

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
 ※2:定地燃費は、車速一定で走行した実測の燃料比率。
 ※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。