第90回「知らぬは恥だし、みんな知ってたの?」
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仕事にしろプライベートにしろ、そこそこ付き合いがあっても、苗字は知っていても名は知らない(またはその逆)人いませんか。最初に聞けばいいのに、いい年をしたおっさんが今更「お名前は?」なんて照れながら聞くとあらぬ嫌疑をかけられ、人間関係がおかしくなってしまうかもしれません。 立喰ソも、正式店名を知らないこと「あると思います」(←最近とんと聞かなくなりました)。その昔は店名を書いていない立喰ソもそこそこありましたし。関東では、「黄色」「味じまん」「左衛門橋」あたりは、正式な店名よりもこっちのほうがしっくりくる方が多いと思います。 |
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この中から店名を探せと言われれば「味じまん」になります。(2017年12月撮影) | 店名が見当たらなければ、一番近い目標物で呼びたくなります。(2011年12月撮影) | |
そんなこととはなんの関連性もない常磐線のいわき駅です。1994年に改名される前は「平(たいら)駅」でした。つい最近まで平だったと思ったら、もう20年以上前なんですね。その昔の常磐線特急ひたちの行先方向幕には「平行」と表示されていました。アディダスの青いヤッケに真っ赤な野球帽を被った鉄道ぼうやの私は、「へいこうだって。おもしれーっ、うひゃうひゃうひゃ」とはしゃぎながら、リコーオートハーフを片手に上野駅を走り回り、機嫌の悪い国鉄職員に怒鳴られまくっていたのはすでに45年以上も昔の話です。なつかしいというよりも恥ずかしい。 |
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ハナタレ小僧から成長(除く人間性)した頃の485系特急ひたち。平駅ではなく上野駅にて。(1978年5月撮影) | 2代前のひたちに使われた651系は、いわき-富岡の普通列車で最後の?ご奉公中。特急料金なしで乗れます。(2018年1月撮影) | |
先日、2年ぶりくらいに寄ったのですが、すると入口になにやら貼り紙が。立喰ソに貼り紙といえば……例の悲しいお知らせでした。 |
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ぱっと見たら印鑑屋さんです。か、もつ焼き屋さんです。(2015年3月撮影) | 久々に訪問してみたらなにやら貼り紙が……。(2018年1月撮影) | |
貼り紙には「みな様に支えられ30年 本当にありがとうございました」とありました。平成もすでに30年。まさに平成とともに駆け抜けた立喰ソなんですね。昭和ばかりに目がいってしまうアナログソ人間の私ではありますが、私自身が昭和より、平成時代に過ごした時間の方が長くなっているのです。あと1年となった平成を振り返りつつ、あの日と変わらない身も心も温まるソをいただきました。 「そば八店主」貼り紙の最後は見慣れぬ店名が……閉店の衝撃も相当なものでしたが、これも相当な衝撃でした(さらに「まだ現役店なのに実名か!」というツッコミをされてしまうと、まさにぐうのねもでませんが。ぐう)。 おまえは知らないだろうと、鼻高々で顛末をABくんに話したら「ああ、そば八ね。なつかしいなあ」とぬかしよりました。この男、あちこちに出没しているので侮れません。 「真実を知らずして真実を知る。おもしろて、やがて悲しき立喰ソ」、30年間おつかれさまでした。心温まるソをありがとうございました。 |
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いつ、どこで見てみも悲しいお知らせ。30年間おつかれさまでした。そして、ありがとうございました。(2018年1月撮影) | 最後なのでちくわに山菜、これでも360円! まだひと月あります。せめてもう一度くらいは食べたいですが。(2018年1月撮影) | |
●幻立喰NEWS2018 復活した富岡駅に新店舗! 東日本大震災で被害を受けたJR常磐線は徐々に復旧しています。最後に残った浪江-富岡間も2019年度末の開通を目標に工事が進んでいるようでなによりです。で、現在終点となっている富岡駅のすぐ横に立喰ソが登場しました。「さくらステーション KINONE」というお店で、売店と食堂を併設した純粋な立喰ソではないのですが、もちろんソもあります。調べてみたら立喰ソ極右派系(笑)にはあまり歓迎されないであろうNRE系列店なのですが、『富岡町の木である「桜」と、木の根のようにしっかりと地に根をはり今後も復興を進めていくという思いを込めた名称です。地域貢献を尊重し地元に密着した店舗運営を目指しています。』(http://www.nre.co.jp/shop/tabid/221/brnid/107/Default.aspx)とのこと。しっかり根付いてくれるよう願いつつ、ソをすすってまいりました。三陸わかめのソ、肉厚ぶりんぶりん! |
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