CRF250R 24,500円(9月17日発売)

★ホンダ CRF250R 車両解説

環境時代の“4スト・モトクロッサー”
’12年モデルは熟成イヤーに

2000年のMFJモトクロス日本グランプリで、CRF450Rのプロトタイプ車が世界に先駆けてデビュー。そして翌年の2001年から全日本モトクロス選手権シリーズ及び、AMAモトクロス選手権でワークスチームが使用し活躍。この年の11月10日に市販が開始されたCRF450Rの兄弟車がCRF250R。

4ストロークエンジンを搭載する新時代のモトクロッサーファミリーとして、CRF250RはCRF450Rの発売から2年遅れの2003年11月に発売されている。以来、イヤーモデルごとに戦力アップがはかられてきているCRF250R/CRF450Rだが、2012年モデルでも更なる戦闘力アップを目指して、各部の熟成がおこなわれた。

エンジン面ではスロットルボディの小径化を図るとともに、コネクティングチューブ、吸気ポート、排気ポート、エキゾーストバルブの形状変更が行われた。車体周りではCRF450Rと共通でサスのチューニングやワイドフットペグの採用などが行われている。

熟成イヤー。’12年モデルでは吸気系の小径化が行われレスポンスの向上が図られた。サスセッティングを変更、ワイドペグの採用など。
吸排気系の変更に合わせて電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)のセッティングも最適化。

★HONDA プレスリリースより (2011年8月3日)

モトクロス競技専用車「CRF250R」「CRF450R」の各部を熟成した2012年型モデルを発売

Hondaは、世界各地のモトクロスレースで培った先進技術を投入した、水冷・4ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CRF250R」「CRF450R」の各部の仕様を熟成し、2012年型モデルとして9月17日(火)に受注期間限定※で発売します。

CRF250Fは、スロットルボディのボア径を小型化するとともに、吸気および排気ポートの形状を新設計することで低・中速域の出力とトルクの向上を図り、優れたスロットルレスポンスを実現しています。

また、CRF250R、CRF450Rともに、プロリンクサスペンションのレシオと前・後サスペンションのセッティングを変更することなどで、操縦安定性の向上を図り様々な走行条件における車体のコントロール性と走破性を一段と高めています。

※受注期間は、2011年8月3日(水)から、12月10日(土)まで

●販売計画台数(国内・年間)
CRF250R 150台
CRF450R 30台
●メーカー希望小売価格
CRF250R 724,500円(消費税抜き本体価格 690,000円)
CRF450R 871,500円(消費税抜き本体価格 830,000円)
※※このCRF250R、CRF450Rは、道路および一般交通の用に供する場所では一切走行できません。また、登録してナンバープレートを取得することもできません。
=CRF250R、CRF450R 2012年型モデルの主な変更点=
<CRF250R>
●エンジン
Honda独創のメカニズムで実績のあるユニカムバルブトレイン採用の水冷・4ストローク・4バルブエンジンは、下記の変更を行うことで低・中速域での力強さとスロットルレスポンスの向上を実現しています。
・スロットルボディのボア径をφ50mmからφ46mmに変更。
・コネクティングチューブ、吸気ポート、排気ポート、エキゾーストバルブの形状を変更。
・吸・排気系の変更に合わせ、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※)のセッティングを最適化。
※PGM-FI(Programmed Fuel Injection System)はHondaの登録商標です
<CRF450R>
●エンジン
スロットルコントロール性とトルク感向上をねらい、PGM-FIのセッティングを変更。
<CRF250R、CRF450R共通>
●車体・足回り
両車種ともに、下記の変更を行うことで操縦安定性と様々な走行条件における車体のコントロール性の向上を実現しています。

・サスペンションは、プロリンクレシオおよび車体姿勢を見直すとともに、前・後サスペンションの減衰力特性を最適化することで、車体コントロール性と乗り心地を向上。
・下側のチェーンローラー径をφ38mmからφ34mmにすることで、減速時におけるドライブチェーンの影響を抑制し操縦安定性を向上。
・従来モデルに比べ、車体外側に5mm、前後方向に7mm拡大したワイドフットペグを採用することで、ライダーの車体コントロール性向上に寄与。
・ワイドフットペグの採用に合わせ、キックアーム形状と踏面形状の変更により操縦性を向上。
・前・後タイヤには、ダンロップ社製MX51を採用し、悪路走破性と旋回性を向上。
・フロントホイールカラーの座面径をφ27mmからφ28.5mmに変更し、フロントアクスルの締結部の剛性を見直すことでタイヤの接地特性を向上。
●車体色
CRF250R、CRF450Rともに、モトクロスレースで映えるエクストリームレッドを引き続き採用しています。

★主要諸元

車名型式 ME10
CRF250R
発売日 2011年9月17日
全長×全幅×全高(m) 2.181×0.827×1.271
軸距(m) 1.489
最低地上高(m) 0.322
シート高(m) 0.951
車両重量(kg) 104.7
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 1
燃費(km/L) -(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式 -
水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ
総排気量(cm3) 249.4
内径×行程(mm) 76.8×53.8
圧縮比 13.2
最高出力(kW[PS]/rpm) -[-]/-
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) -[-]/-
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射(PGM-FI)
始動方式 プライマリーキック式
点火方式 フルトランジスター式デジタル点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 5.7
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 2.357
2速 1.888
3速 1.555
4速 1.333
5速 1.136
減速比1次/2次 3.166/3.769
キャスター(度) 27°23′
トレール(mm) 118.0
タイヤサイズ 80/100-21 51M
100/90-19 57M
ブレーキ形式 油圧式ディスク
油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式(倒立)
スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式 アルミツインチューブ