2017年10月20日 

■スーパーカブの世界生産累計数が100,000,000台を突破!記念式典を熊本製作所で開催

一億台達記念式典

 タフで便利な働き者のスーパーカブ。1958年に初代C100が登場して以来、数々のモデルチェンジを重ねつつも、誰が見ても一目でスーパーカブだと認識できるその形状は、2014年に乗り物として日本で初めて立体商標として登録(詳細はこちらで)されている。
 世界各国で走り続け、来年60周年を迎える二輪車で日本一のご長寿モデルスーパーカブシリーズは、世界15ヶ国で生産され、延べ160ヶ国以上で販売されており、1961年に100万台、1974年1000万台、2005年5000万台を突破した生産累計が、2017年10月ついに1億台に達した。バイク史上、いや乗り物史上に燦然と輝くこの大記録を記念して、2017年10月19日ホンダ熊本製作所において、『スーパーカブ 世界生産累計1億台達成 記念式典』が開催された。

 熊本製作所内の体育館にて開催された記念式典には、熊本製作所が位置する熊本県の蒲島郁夫知事と大津町の家入勲町長、スーパーカブとは切っても切れない日本郵便の福田聖輝副社長や、部品サプライヤーなどスーパーカブ関連各位を来賓として迎え、熊本製作所の従業員約1000名が参加した(式典は生中継され、熊本製作所のほぼ全従業員が食堂で視聴)。
 式典は、スペシャルゲストとして、ホンダ原付モデルのイメージキャラクターをつとめるゴールデンボンバーが参加。MotoGPレーサー、マルク・マルケスとダニ・ペドロサを始め、スーパーカブ系モデルを生産する各国の工場からのおめでとうビデオレターや、世界で生産されているスーパーカブ系の代表的モデルに、熊本製作所のスタッフが現地の民族衣装をまとってのライディングなどが披露された。

 メインイベントであるスーパーカブ世界生産累計1億台目のラインオフ記念車には、八郷社長自らライディングして颯爽と登場。スーパーカブの偉大さや感謝の言葉と共に、自らが二輪免許を取得するきっかけが、郵便配達の赤いスーパーカブであったという逸話も披露された。
 最後は参加者全員による2億台に向けた「バイクが好きだ」の大唱和で無事に終了した。

 式典後の記者会見で八郷社長は「ホンダの3つの事業のうち四輪は500万台、パワープロダクトは600万台。二輪は1700万台と、世界シェアがナンバーワンで、収益がしっかりしている部門であり、ホンダの原点でもある。これからもどんどん攻め続けるので期待して欲しい」とコメントしてくれた。日本では若者の二輪車離れや高齢化が問題化しているが、世界的にはパキスタン、バングラデシュなどの西南アジア地域やアフリカ、ブラジル以外の南米など、まだまだこれから二輪需要が伸びていくであろう国もたくさん存在する。スーパーカブが2億台を達成する日は、それほど遠くないかもしれない。

動画はこちらでどうぞ。https://youtu.be/jquFXXP2o1E

スーパーカブの歴史は、スーパーカブ大全でどうぞ。ちなみに書籍版は完売しました。どうもありがとうございました。

一億台達記念式 一億台達記念式
2015年からホンダ原付バイクのイメージキャラクターをつとめるゴールデンボンバーの4人がゲストとして登場。「スーパーカブで日本一周したい」そうだ。 ベトナムで生産されているWave RSXは、ディスクブレーキ付きでスポーティなルックス。アオザイ姿で登場。
一億台達記念式 一億台達記念式
タイで生産されているDream110iは、日本でもおなじみの正当派?タイカブ。タイの民族衣装スアプララチャターン。 ブラジルで生産されているBiz125は、大容量のシート下トランク付きのスクーター風ルック。衣装はおなじみリオのカーニバル風。
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熊本製作所若手従業員による決意表明の後、記念のオーナメントが八郷社長に贈呈された。 八郷社長は、高校時代に自転車で年賀状配達のアルバイトをしていた。そのとき郵便局員が真っ赤なスーパーカブで走っていく姿を「カッコいい」と眺めたことが、二輪免許を取るきっかけになったそうだ。
一億台達記念式 一億台達記念式
新型のスーパーカブは、新たな環境規制である平成28年度規制(ユーロ4)に適合。スーパーカブとしては初のLEDヘッドライトを採用。丸目のこのスタイルの50と110は基本的に日本のみでの販売。詳細は新車プロファイル2017で。インプレッションなどはしばしお待ちを。 出荷に向け続々と熊本製作所からラインオフする新型のスーパーカブ。リトルカブは生産されていたが、スーパーカブご本尊がメイドインジャパンとして復活するのはうれしい限り。