2017年8月21日
■中上貴晶、来シーズンよりロードレースの最高峰へ!
ロードレース世界選手権(MotoGP)のMoto2クラスに参戦中の中上貴晶が、2018年シーズンより最高峰となるMotoGPクラスに昇格することが8月20日、全日本ロードレース選手権・第6戦の舞台となったツインリンクもてぎで発表された。日本人ライダーによるMotoGPクラス・フル参戦は2014年の青山博一以来となる。
2012年からMoto2クラスへの参戦を開始した中上は、ホンダが世界で活躍するアジア人ライダーを育成する取り組みの一環であるチーム「イデミツ・ホンダ・チーム・アジア」へ2014年加入。昨年のオランダGPでは初優勝を飾り、今シーズンも表彰台に登壇する活躍で現在、ランキング7位。2018年シーズンは「エルシーアール・ホンダ」に所属し、RC213Vを駆る。
中上貴晶のコメント
「4歳の時にポケバイ(ポケットバイク)に乗り始めてから、いつも世界の頂点で戦うことを目標にしてきました。今回、夢の舞台に立つことができるのは、これまで支えてくれた多くの関係者やファンの皆さんのおかげだと思っています。今シーズンは、日本GPを含む7戦が残されています。残りのレースに集中しながら、来シーズンを見据えた戦い方を身につけていきたいと思います。これからも、変わらぬご支援と、応援をよろしくお願いいたします」
本田技研工業 森山克英 執行役員 ブランド・コミュニケーション本部長のコメント
「中上選手が世界最高峰クラスに昇格することを大変うれしく感じています。これは、彼の実績や、真摯にレースに取り組む姿勢と常にアグレッシブなライディングスタイルが評価されたものです。アジアから世界で活躍できるライダーを送り出すことは、日本を含むアジア地域でのモータースポーツの振興に大いに貢献できると考えています。新たな世界でさらに活躍し、多くの若者の目標となるグランプリライダーに成長してくれることを願っています」
ホンダ・レーシング 野村欣滋社長のコメント
「中上選手には2018年も引き続き、ホンダ・レーシングの契約ライダーとして、持てる情熱とライディングスキルをいかんなく発揮し、日本はもとよりアジア地域の多くの若者たちの目標となるライダーとして活躍してくれることを願っています。夢の実現を大きな力にして、大勢のファンに感動を与えられるトップライダーに成長してくれることを期待しています」
尚、同日、MotoGPを統括するドルナスポーツ社と、同シリーズの日本グランプリを主催・運営する株式会社モビリティランドは、2019年 から2023年までの開催契約を締結したことを発表した。
ドルナスポーツ社 カルメロ・エスペレータCEOのコメント
「ツインリンクもてぎの20周年を祝う場所で、新たな契約の発表が出来ることを心から嬉しく思います。ツイ ンリンクもてぎはHondaのホームコースであり、さらに日本グランプリはヤマハ、スズキなどMotoGPの中心と なるメーカーにとってもホームグランプリであることから、チャンピオンシップの中でも、もっとも重要な大会 の一つと言えます。この大会を継続的に開催することで、我々はモビリティランドとともにMotoGPシリーズ の価値をさらに高めていきたいと考えています」
株式会社モビリティランド 山下晋 取締役社長のコメント
「ツインリンクもてぎ20周年の節目となる年に、フラッグシップレースであるMotoGP日本グランプリの継続開 催を発表できることを、主催者として大変嬉しく思います 日本グランプリを継続して開催することは、レースを楽しみにご来場いただくファンの皆様にとってはもちろ ん、このレースに関わるメーカーの皆様にとっても大変重要であると考えています。厳しい環境ではありま すが、このステージを安定的に提供することで、モーターサイクルスポーツ文化の発展に寄与していきた いと考えています。 この度、日本開催の重要性を理解し、延長契約に向け力強いサポートをしてくれたド ルナスポーツ社に感謝いたします」