Ninja 1000 1,274,400円(2017年9月1日発売)
★カワサキ Ninja 1000 ABS 車両解説
国内発売が開始されたNinja 1000の2018年モデルが登場
INTERMOTO 2016で発表されて話題を集めたカワサキのニューモデル群の国内発売が開始された2017年の春。Ninja 1000 ABS、Ninja 650 ABS、そしてZ1000 ABSの3モデル(カワサキが2016年10月5日に「2017年春の国内市販に向けて調整中」と発表していたモデル)の第一弾として発売されたのがNinja 1000 ABSだった。
Ninja 1000は、Z1000をベースにフルフェアリングを装備した、スーパー・スポーツとツアラーの機能を併せ持つオールマイティの性格が与えられたモデルで、カワサキによれば、
『刺激や興奮は、時も場所も選ばない。
スーパースポーツの新しい形、Ninja 1000。
エキサイティングな運動性能と魅力的なフルフェアリングを持つスーパースポーツに、日常的に使える実用機能を持たせた、全く新しいマシンパッケージ。
パフォーマンスと実用性のベストバランスを追求したNinja 1000は、スーパースポーツ、スーパーネイキッド、ミドルクラススポーツなど、様々なモデルに満足できなかったライダーに向けた、新たなカテゴリーのニューモデルである。』
と説明されていた。
最高出力104kW(141PS)/10,000rpm、最大トルクは111N・m(11.3kgf・m)/7,300rpmを発生する直列4気筒DOHC4バルブ、総排気量1,043㏄エンジンを、シャープな旋回性能と安定感のあるハンドリングを実現した高剛性のアルミニウム製ツインチューブフレームに搭載する。基本構成はマイナーチェンジを受けた海外向けの2014年モデルの発展型といえ、パワーデリバリーの更なる熟成や、空力デザインの一新を図ったモデルといっていい。
足周りでは、圧側、伸側減衰力調整、プリロード調整が可能なφ41mm倒立フロントフォーク、リアには伸側減衰力、プリロード調整が可能なホリゾンタルバックリンクサスペンションを備え、フロントにラジアルマウント対向4ピストンモノブロックキャリパー、φ300mmペタルディスク、リアにはφ250mmペタルディスクを装備している。
今日のビッグスポーツモデルとして必須のエレクトロニクス関係では、コンパクトなボッシュ製IMU(慣性計測装置)をキーテクノロジーとして、より精度を高めたKTRC(カワサキトラクションコントロール)、KIBS(カワサキインテリジェントブレーキシステム)などを採用。好みや状況に合わせて設定出来るパワーモード機能を搭載している。
『スーパースポーツ、スーパーネイキッド、ミドルクラススポーツなど、様々なモデルに満足できなかったライダーに向けた、新たなカテゴリーのニューモデル』というよりも、国内では、多くのカワサキビッグマシン遣い達が望んでいた“ド・ストライク”モデルなのではないだろうか。
今やリッタークラスのマシンは、選択肢が多すぎて逆に1台のバイクに絞り込むことが難しくなってしまった。そんな中でこのNinja 1000 ABSは、かつてGPZ900Rが一手に引き受けていたポジションの現代版といったら言い過ぎか。当時のビッグバイクに求められていた“オールマイティ”性は、いつの時代にも通用するバイク本来の姿なのでは。
今回はこのNinja 1000の2018年モデルが登場だ。といってもカラー&グラフィックの変更のみとなっている。
★KAWASAKI ニュースリリースより (2017年8月1日)
2018年モデル Ninja 1000 新発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) Ninja 1000
- マーケットコード ZX1000WHF
- 型式 2BL-ZXT00W
- 発売予定日 2017年9月1日
- 型式指定・認定番号 18551
- メーカー希望小売価格 1,274,400円
- (本体価格1,180,000円、消費税94,400円)
- カラー(カラーコード) メタリックスパークブラック×メタリックグラファイトグレー(BK1)
メタリックマットフュージョンシルバー×メタリックフラットスパークブラック(SL1) - ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- ※価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
- ※当モデルは二輪車ETCセットアップ店のみ発注可能です。
- ※当モデルはABS装着車です。2018年モデルよりABS装着車はモデル名称から”ABS”を除いて表記させていただきます。
- 【Ninja 1000 ABS】
優れた快適性と運動性能を併せ持つスポーツツアラーNinja 1000。外観はNinjaの血統を色濃く受け継ぐシャープなデザインがスポーティなイメージを強調しています。エンジンは爽快な気分で楽しめるスムーズなパワー特性とし、高いコントロール性を実現。素早いスロットルレスポンスやエンジンの回転数が上昇するほどに高まる吸気音がライダーを高揚させます。 また、高いウインドプロテクションやパニアケースを容易に脱着可能なクリーンマウントパニアシステムの採用により様々なライディングシーンをカバー。IMU(慣性計測装置)の搭載も相まってさらに洗練された走りが可能になっています。スポーティなフォルムに卓越した走行性能、扱いやすさも加わった「Ninja+ツーリング」という夢のコラボレーションが、これまでにないライディングフィールを提供します。
- ■2017年モデルからの主な変更点
- ・カラー&グラフィックの変更
- ■その他
- ・実際のモデルにはフロントフェンダー及びリヤフェンダーにリフレクターは装着されておりません。
★主要諸元
車名型式 | 2BL-ZXT00W | |
---|---|---|
Ninja 1000 | ||
発売日 | 2017年9月1日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.100×0.790×1.185(ハイポジション1.235) | |
軸距(m) | 1.440 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.815 | |
車両重量(kg) | 235 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 23.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
17.5(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 3.1 | |
エンジン型式 | - | |
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 1,043 | |
内径×行程(mm) | 77.0×56.0 | |
圧縮比 | 11.8 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 104[141]/10,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 111[11.3]/7,300 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフスターター | |
点火方式 | バッテリー&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ式 | |
潤滑油容量(L) | 4.0 | |
燃料タンク容量(L) | 19 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.600 |
2速 | 1.950 | |
3速 | 1.600 | |
4速 | 1.388 | |
5速 | 1.238 | |
6速 | 1.107 | |
減速比1次/2次 | 1.627/2.733 | |
キャスター(度) | 24.5° | |
トレール(mm) | 102 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 190/50ZR17M/C 73W | |
ブレーキ形式 | 前 | φ300mm油圧式デュアルディスク |
後 | φ250mm油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | 倒立テレスコピック式(インナーチューブ径41㎜) |
後 | スイングアーム式(ホリゾンタルバックリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※1: 燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2: 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3: WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。