2017年7月31日 

■鈴鹿8耐、ヤマハ3連覇・7度目の優勝達成

 40周年の記念大会となった真夏の祭典・鈴鹿8時間耐久ロードレースの決勝が7月30日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。11時30分にスタート、8時間後の19時30分時点で最も多くの周回数で最初にチェッカーフラッグを受けたのは♯21「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」(中須賀克行/アレックス・ローズ/マイケル・ファン・デル・マーク組) だった。周回数は216。同チームは鈴鹿8耐・3連覇を達成。ヤマハにとって通算7回目の優勝となった。

 2位は♯11「Kawasaki Team GREEN 」(渡辺一馬/レオン・ハスラム/アズラン・シャー・カマルザマン組)。3位は今シーズンより世界耐久選手権シリーズ(EWC)へフル参戦を始めた♯5「F.C.C. TSR Honda」(ドミニク・エガーター/ランディ・ドゥ・プニエ/ジョシュ・フック組)だった。

 レースはブリヂストン(BS)・タイヤを装着したチームが表彰台を独占。BSにとって6回目の快挙だが、今回はさらに10位までがBSタイヤ装着チームであった。

 第1回大会を優勝以降、40回全てのレースに参戦している名門であり優勝候補の一角、♯12「YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING」はレース序盤の転倒によって大きく順位を落とすものの、最終的には7位でフィニッシュ。ホンダのエース・チームである♯634「MuSASHi RT HARC-PRO. Honda」はヤマハ・ファクトリーと激しいトップ争いを演じてレースを盛り上げるが、転倒とトラブルによって4位に。また、9年振りに鈴鹿8耐に帰ってきた♯19「MORIWAKI MOTUL RACING」は10位走行中に転倒、その後の追い上げで27位だった。

 鈴鹿8耐は2016‐2017 EWCの最終戦でもあり、シリーズ争いの行方にも注目が集まったが、こちらの戦いは総合11位の♯94「GMT94 Yamaha Official EWC Team」 (デビット・チェカ/ニッコロ・カネパ/マイク・ディ・メリオ組)が逆転タイトル獲得となった。