Bandit 1250S ABS 1,081,500円(9月15日発売)

★スズキ バンディット1250S ABS 車両解説

ハーフカウル版バンディット1250S ABSに新色設定

1995年1月発売のGSF1200を出発点とするスズキのビッグ・スポーツモデル。翌年2月にはハーフカウルが採用されたGSF1200S、11月にはABSを装備するモデルが追加されている。そして2000年3月のフルモデルチェンジを期に、現在へと続くニューフレームのスタイルとなっている。

スズキ独自の油冷エンジンを搭載するモデルとしてのバンディット・シリーズは、2006年9月の“油冷ファイナル・エディション”の発売がラストとなり、翌2007年3月には、現行モデルと同じ水冷エンジンを搭載するモデルにバトンタッチしている。

油冷から水冷へと変わったエンジンは、排気量も1,156cm3から1,254cm3へと排気量アップが行われたが、エンジンサイズを極力コンパクトに抑えたことで搭載スペースはほとんど変わらず、外観でもフィンが無くなってスッキリした、という程度のイメージの変化だった。車体周りにはほとんど変更がなかったので、いわゆる“バンディット・スタイル”を守り通したモデル・チェンジだったといえる。

ただもちろん中身は大きく進化しており、動力性能の向上はもちろん、静粛性も大幅に向上し、平成19年国内新排出ガス規制に対応している。そしてネイキッド版のバンディット1250とハーフカウルのバンディット1250S、両車に電子制御式ABSが標準で装備されることになった。

1250になってからのトピックスとしては、2010年4月にフルカルを装備したバンディット1250F ABSがラインナップに追加されたことが上げられる。

そして、このバンディット1250F ABSは、2010年7月にパールミラージュホワイトの車体色が追加設定されたのに引き続き、2011年3月にオールトグレーメタリックという新色が追加された。そして今回はハーフカウルの方のバンディット1250S ABSがカラーチェンジとなった。

バンディット1250Fと共通の既存色、パールネブラーブラックはそのまま継続、新色のサンダーグレーメタリックを採用して2色の設定となった。これまでの暖色系のグリームグレーメタリックからスッキリした寒色系のグレーに変更されている。

こちらがバンディット1250S ABSに採用された新色、サンダーグレーメタリック。継続色のパールネブラーブラックと合わせて2色の設定に。
バンディット1250S ABSに採用された新色、サンダーグレーメタリック(左)と、こちらの継続色、パールネブラーブラックと合わせて2色の設定に。

★SUZUKI プレスリリースより (2011年8月9日)

ABSを標準装備する大型ロードスポーツモデル
「バンディット1250S ABS」をカラーチェンジして発売

スズキは、電子制御式ABSを標準装備する1254cm3大型ロードスポーツモデル「バンディット1250S ABS」をカラーチェンジし、9月15日(木)より発売する。

●主な変更点
・車体色を新色「サンダーグレーメタリック」と既存色「パールネブラーブラック」の計2色設定とした。
・フロントフェンダーの「ABS」デカール貼り付け位置をフェンダー上部1箇所に変更。
●主な特長
・ライダーのブレーキ操作を補助する電子制御式ABSを標準装備し、様々な路面状況に応じて効率の良い制動力を発揮。
・1,254cm3水冷4サイクルDOHC4バルブエンジンは、低中速からトルクフルで扱いやすいエンジン特性とし、力強さと静粛性を両立。
また、SDTV※を搭載するフューエルインジェクションシステムにより、スムーズなスロットルレスポンスを発揮し、マフラーには大型触媒、O2センサーを装備するなど、高い走行性能と優れた環境性能(平成19年国内排出ガス基準に対応)を両立。
・6速ミッションを採用し、高速道路等での快適なクルージングを実現。
・ホイールベース1,480mmのコンパクトな車体を採用し、一体感のあるライディングポジションを実現。
・日常のメンテナンス等に便利なセンタースタンドを標準装備。
・防風効果の高いハーフカウルを採用。
※SUZUKI DUAL THROTTLE VALVE
商品名
バンディット1250S ABS
メーカー希望小売価格
1,081,500円(消費税抜き 1,030,000円)
発売日
2011年9月15日
パブリシティー
2011年8月24日
車体色
2色
新色サンダーグレーメタリック、パールネブラーブラック

★主要諸元

車名型式 EBL-GW72A
バンディット1250S ABS
発売日 2011年9月15日
全長×全幅×全高(m) 2.130×0.790×1.235
軸距(m) 1.480
最低地上高(m) 0.135
シート高(m) 0.810/790(2段階調整式)
車両重量(kg) 252
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 27.0(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 2.8
エンジン型式   W705
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 1,254
内径×行程(mm) 79.0×64.0
圧縮比 10.5
最高出力(kW[PS]/rpm) 74.0[100.0]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 107[10.9]/3,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式
潤滑油方式 ウエットサンプ式
潤滑油容量(L) 3.7
燃料タンク容量(L) 19
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 3.076
2速 2.058
3速 1.550
4速 1.304
5速 1.160
6速 1.071
減速比1次/2次 1.537/2.277
キャスター(度) 25°20′
トレール(mm) 104.0
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
180/55ZR17M/C 73W
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 ダブルクレードル