スカイウェイブ 650LX 1,144,800円(7月24日発売)

★スズキ スカイウェイブ 650LX 車両解説

650ビッグスクーター、スカイウェイブ650LXをマイナーチェンジ

1998年に始まるスズキ初のビッグスクーター、スカイウェイブシリーズ(250/400)に、2002年6月、世界初の電子制御式CVTシステムと量産スクーターとしては当時最大排気量となる638cm3エンジンをひっさげて加わったフラグシップ・スクーター、スカイウェイブ650。

翌2003年3月には、スズキの二輪車事業進出50周年を記念した特別仕様車をラインナップ。黒ベースの特別色、電動格納式ミラー、シシーバーを標準装備するなど全体に高級感をプラス。8月にはフロントフォークなど足回りをチューニング、シート形状の変更で足つき性の向上などのマイナーチェンジが行われた。さらに2004年1月にはABSを装備するアップグレードバージョンのスカイウェイブ650LXが発売されている。

2004年11月、冬季の使用に配慮したグリップヒーターを装備、特別色を採用したスカイウェイブ650リミテッドをタイプ設定。2005年2月にはイモビライザーを採用、マニュアルモードにオーバードライブを追加し6速とするマイナーチェンジ。同年4月にはスクーター初の可動式スクリーンを採用。2006年は1月にカラーチェンジ、2007年1月光沢のあるホワイトカラーを追加。

2008年11月には650LXのヘッドライトのリフレクターを淡青色メッキとし、シートヒーター、グリップヒーターを標準装備するマイナーチェンジ。そしてその後はしばらく間が空くことになって2011年6月のマイナーチェンジへと続く。

この時のマイナーチェンジでは、センターに大型液晶を配した新デザインのメーターパネル、フロントフェンダー左右のABSステッカー貼り付け位置を左ヘッドライト上の一箇所へ変更、そしてカラー設定の変更が行われた。

2012年5月には、車体色の変更が行われ、新色の“パールムーンストーングレー”を採用、既存色の“パールミラージュホワイト”と合わせ、計2色の設定となった。

2013年1月、「凛々しさと上品さ」をキーワードにスタイルが一新され、2世代目のスカイウェイブ650LXとなった。電動格納ミラーや電動スクリーン等の快適な装備に加え、アナログ式のメーターとマルチファンクション液晶を組み合わせたインパネの採用等により機能も充実させている。外観以外でも、エンジンのフリクションロスの低減やCVTの制御変更など、各部の様々な熟成が行われ、燃費面でも約19%の向上をはかっている。

その年の10月には、モデルチェンジ後早々のマイナーチェンジ版が登場したが、フロントSマークの変更のみで、諸元、価格はもちろんカラー設定にも変更は無しだった。2015年8月のマイナーチェンジもフロントフォークアウターカラーがブラックに変更されたのみ。

今回のマイナーチェンジは、平成28年国内排出ガス規制への対応がメインで、同時に全周タイプのグリップヒーターの採用とシートステッチの追加が行われた。デザイン及び価格に変更無し。

カラーは3色。「パールグレッシャーホワイト」(YWW)。
「マットブラックメタリックNo.2」(YKV)。
「マットフィブロイングレーメタリック」(PGZ)。

★SUZUKI ニュースリリースより (2017年7月24日)

快適な走りと上質な装備を搭載する650ccクラスビッグスクーター
「スカイウェイブ650LX」を一部変更して発売

スズキ株式会社は、快適な走りと上質な装備で日本をはじめ、欧州、米国を中心に多くのお客様より支持されているスズキの最上級ビッグスクーター「スカイウェイブ650LX」を一部変更して7月24日より発売する。

●主な変更点
・グリップヒーターを全周タイプに変更
・シートステッチの追加
・平成28年国内排出ガス規制に対応
  ※メーカー希望小売価格に変更は無い。
 
●「スカイウェイブ 650LX」の主な特徴
デザイン
・凛々しさと上品さを表現したデザインは、車体全体に一体感を持たせ、スリムで引き締まったスタイリングとした。
 
エンジン・CVT
・ドライブモードと登坂走行時に役立つパワーモードを持つ2つのフルオートマチックモードに加え、6段変速マニュアルモードの選択が可能な電子制御式CVTを搭載。
 
インストルメントパネル
・アナログ式の速度計と回転計の間にマルチファンクション液晶を装備。常時表示式の時計に加え、燃費計や外気温計等を表示することができる。
・燃費効率が良い状態になると点灯する、エコドライブインジケーターを回転計内に採用。
 
足回り
・軽快なハンドリングと直進安定性を両立させた前後サスペンション。二人乗り走行時にも快適なセッティングとした。
・フローティングディスクを採用したブレーキに、小型・軽量化したABSを標準装備した。
 
その他の装備
・適度なクッション性とタンデムライダーの腰をしっかりホールドする形状で、走行時の快適性を高めたタンデム用の大型バックレストを採用した。
・シート下ラゲッジスペースは、フルフェイスヘルメットを2個収納しても余裕のある容量※を確保した。※容量50L、形状・大きさにより収納できないヘルメットがある。
・寒い季節の運転時に手元を温める全周タイプのグリップヒーターと、サーモスタットによる自動温度制御式で「ライダーシートのみ」、「ライダーシートとタンデムシート」、「オフ」の切り替えが可能なシートヒーターを標準装備した。
・レッグシールド先端にLEDポジションランプを採用した。
商品名
スカイウェイブ650LX(AN650AL8)
メーカー希望小売価格
1,144,800円(消費税抜き 1,060,000円)
発売日
2017年7月24日
車体色
3色
マットブラックメタリックNo.2(YKV)、マットフィブロイングレーメタリック(PGZ)、パールグレッシャーホワイト(YWW)
 
※ 価格には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。
※ メーカー希望小売価格(消費税込み)は、消費税率の変更により変更される。

★主要諸元

車名型式 EBL-CP52A
スカイウェイブ650LX
発売日 2017年7月24日
全長×全幅×全高(m) 2.265×0.810×1.420
軸距(m) 1.585
最低地上高(m) 0.125
シート高(m) 0.760
車両重量(kg) 281
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 28.7(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 2.7
エンジン型式   P506
水冷4ストローク2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 638
内径×行程(mm) 75.5×71.3
圧縮比 11.2
最高出力(kW[PS]/rpm) 39[53PS]/7,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 58[5.9]/4,750
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セル式
点火方式 フルトランジスタ式
潤滑油方式 圧送式
潤滑油容量(L) 3.4
燃料タンク容量(L) 15
クラッチ形式 湿式多版
変速機形式 電子制御式Vベルト無段変速
変速比 1.800~0.465
減速比1次/2次 1.566/3.986
キャスター(度) 25°25′
トレール(mm) 103
タイヤサイズ 120/70R15M/C 56H
160/60R14M/C 65H
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク(ABS)
油圧式シングルディスク(ABS)
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング式
フレーム形式 パイプアンダーボーン式

※エンジン出力表示は、「ps/rpm」から「kW/rpm」へ、トルク表示は「kg・m/rpm」から「N・m/rpm」へ切り替わりました。<>内は、旧単位での参考値です。
※平成28年国内新排出ガス基準に対応。