Z650 786,240円(8月1日発売)
★カワサキ Z650 車両解説
新時代のザッパー、Z650がカラー&グラフィックの変更で2018年モデルに
2017年春は、インターモト2016で発表されて話題を集めたカワサキのニューモデル群の国内発売でにぎわったが、その中でもNinja 650 ABS/Z650 ABSは、フルモデルチェンジされた最新モデルのデビューイヤーと国内投入の時期が重なり注目を集めることとなった。
ここ最近のカワサキのミドルクラススポーツのラインアップは、海外市場向けの2006年モデルとして開発されたER-6nとNinja 650R(ER-6f)により、幅広く多くのユーザー層をカバーする布陣を敷いた。その海外モデルをベースに国内向けとして排気量ダウン、フルカウルバージョンのNinja 400RとノンカウルのER-4nとして、2010年8月に発売が開始されている。
そして発売3年目にはフルモデルチェンジが行われ、新型の2014年モデルとして登場。ただ国内向けの400版では、新型となったのはカウルスポーツ版のNinja 400のみで(またNinja 250同様、このモデルチェンジで車名から“R”の文字が外された)、ノンカウルバージョンのER-4nは継続販売とされていた。
デザインはそれまでのNinja 650R/ER-6nのコンセプトを忠実に引き継いでおり、Ninja 650Rでは大型の二眼ヘッドライトを装備するフロントカウルからテールにかけての“Ninja一族”のアグレッシブなイメージも守りながら、右サイドにオフセットされたモノサスレイアウトもアクセントとして引き継ぐなど、旧モデルからの個性的なデザインDNAを継承、発展させたモデルだった。
2017年5月に国内発売が開始されたNinja 650 ABS/Z650 ABSでは、旧モデルから引き継がれたのは、ダイレクトなフィーリングと力強い加速感が特徴の総排気量649㏄の水冷4ストロークパラレルツインくらいなものといえ、完全新設計となったトレリスフレームと組み合わされている。右サイドにオフセット配置されていた個性的なリアサスも、新型では一般的なホリゾンタルバックリンクタイプが採用された。スイングアームもツインパイプ構成をイメージした特徴的なものから、より一般的なデザインに変更されている。
新型Z650の開発キーワードは、『本物を知るライダーのためのミドルクラス軽量スーパーネイキッド』。まぎれもないZ一族の一員として「五感を刺激する乗り味やダイレクトなコントロール性といった『凄み』パフォーマンスと、先鋭的な車体形状やダイナミックなクラウチングフォルムによる『凄み』デザインを兼ね備えている」。新時代の“ZAPPER”としての地位を確立できるか、注目したい。
今回のモデルチェンジは、カラー&グラフィックの変更のみで2018年モデルとして登場している。
また、カワサキからアナウンスがあり、2018年モデルからABS装着車であってもモデル名から「ABS」が除かれて表記されることとなった。新型車は平成30年10月1日以降、継続生産車は平成33年10月1日以降のモデルに、ABS、CBSの装着が義務付けられることになっており、それに先駆けての表記変更だ。
★KAWASAKI ニュースリリースより (2017年6月19日)
2018年モデル Z650 新発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) Z650
- モデルイヤー 2018
- マーケットコード ER650HJF
- 型式 2BL-ER650H
- 発売予定日 2017年8月1日
- 型式指定・認定番号 18550
- メーカー希望小売価格 786,240円 (本体価格728,000円、消費税58,240円)
- カラー(カラーコード) メタリックスパークブラック×メタリックフラットスパークブラック(BK1)
パールシャイニングイエロー×メタリックフラットスパークブラック(YL1) - ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- ※価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
- ※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場Kawasaki Motors Enterprise(Thailand) Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。
- ※当モデルは二輪車ETCセットアップ店のみ発注可能です。
- 【Z650】
気軽に乗れる扱い易さと優れたスポーツ性能を両立したライトウェイトスーパーネイキッドZ650。 軽量でスリムなフレームは軽快なハンドリングに貢献。パワフルな649cm3パラレルツインエンジンは低中速回転域での豊かなトルクと高速回転域でのスムーズな吹け上がりを獲得しています。 スーパーネイキッドZの誇る五感を刺激する乗り味、「Sugomi」パフォーマンスと先鋭的な車体形状の「Sugomi」デザインを継承。エキサイティングでありながら親しみ易さも加味したパッケージがライダーを魅了します。
- ■2017年モデルからの主な変更点
- ・カラー&グラフィックの変更
- ■その他
- ・実際のモデルにはリヤフェンダーにリフレクターは装着されておりません。
- ・当モデルはABS装着車です。
★主要諸元
車名型式 | 2BL-ER650H | |
---|---|---|
Z650 | ||
発売日 | 2017年8月1日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.055×0.775×1.080 | |
軸距(m) | 1.410 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.790 | |
車両重量(kg) | 187 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 32.1(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
24.0(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | 2.6 | |
エンジン型式 | - | |
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 649 | |
内径×行程(mm) | 83.0×60.0 | |
圧縮比 | 10.8 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 50[68]/8,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 65[6.6]/6,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置 | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑油方式 | セミ・ドライサンプ | |
潤滑油容量(L) | 2.3 | |
燃料タンク容量(L) | 15 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.437 |
2速 | 1.714 | |
3速 | 1.333 | |
4速 | 1.111 | |
5速 | 0.965 | |
6速 | 0.851 | |
減速比1次/2次 | 2.095/3.066 | |
キャスター(度) | 24°00′ | |
トレール(mm) | 100 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 160/60ZR17M/C 69W | |
ブレーキ形式 | 前 | φ300mm油圧式ダブルディスク |
後 | φ220mm油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(インナーチューブ径41mm) |
後 | スイングアーム式(ホリゾンタルバックリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。