2017年6月23日
■KTM、世界で最も過酷なエンデューロを制す
オーストリア・アイゼンエルツの鉄鉱石を採掘していた鉱山跡地をコースに繰り広げられる“世界で最も過酷”なイベント「エルズベルグロデオ・レッドブル・ヘアスクランブル」。今年で23回目となるエンデューロ・レースは巨大な岩が敷き詰められたような難所だらけ。ライダーはテクニックと体力、時として運も要求される。
そんなレースをKTMのファクトリーライダーであるアルフレッド・ゴメスが2ストロークエンジンを搭載する300EXCを駆り、2時間17分のタイムで自身初の優勝を獲得、KTMにも再び勝利をもたらした。
昨年のレースで2位となったゴディー・ウェッブは優勝を目指して序盤から猛烈にプッシュするも、中盤からは腕あがりの症状を抱えながらも果敢に挑み3位でフィニッシュ。尚、今回のレースではトップ10に6人のKTMライダーが名を連ねている。
アルフレッド・ゴメスのコメント
「ここで勝てたなんて夢のような気分だ。ここで勝つのは非常に難しい。だからこそ勝つために多くの準備を重ねてきた。同じく準備を重ねてきてくれたチームにも感謝したい。レースはじつに順調だった。スタートからわずか300mでクラッシュして時間を消費してしまったが、すぐに立て直しペースを上げることができた。難しいセクションでも、マシンもフィジカルも、コンディションはいいままだった。そして好調のまま最後のヒルクライムセクションに挑むことができた。この勝利は、自分のレース人生の中で大きな意味を持つだろう」