CBR1000RR SP2
3,024,000円(2017年6月5日発売)
★ホンダ CBR1000RR SP2 車両解説
新型CBR1000RRのSPをベースにサーキット走行やレースを想定して開発
ホンダは、2017年シーズンに向けて満を持して開発した新型CBR1000RRのSP仕様を元に、サーキット走行やレースでの使用を前提としたモデルを発売開始する。
CBR1000RRのレースベース車は、ここまで2012年モデルのCBR1000RR欧州仕様をベースに開発されたモデルがラインナップされてきたが、ベース車両の代替わりスケジュールに合わせるため、ここ数年は苦戦を強いられることもあった。ちなみにこの2012年ベースモデルでは、デジタル表示によって計測中及び最新ラップタイムが同時に表示できる機能や、ベストラップ更新時に点滅するインジケーター、エンジン回転数のデジタル表示、ラップごとの燃料消費量を計測可能とするなど、レース専用の機能が搭載されたメーターが採用された。このほか2012年モデルで新たに採用されたパーツとしては、改良されたカムシャフト、バルブスプリング、フロントブレーキキャリパー、ワイヤーハーネス、セッティング可能なECUの搭載などがあった。
その後、2013年モデルは継続販売とされたが、2014年モデルで吸・排気ポート形状の変更や、ハンドルポジション、ステップ位置の変更などマイナーチェンジ。2015年、2016年モデルは継続販売されている。
そして今年の4月20日には、シリーズ本体のCBR1000RRがフルモデルチェンジされたのに合わせて、レースベース車もフルモデルチェンジの新型に生まれ変わっていた。ベースとなるCBR1000RR SP2より一足先に、レースベースモデルの方が先にデリバリーされたカタチだ。それほどまでの待望の新型だったといえる。
★HONDA ニュースリリースより (2017年5月22日)
大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR SP2」を発売
Hondaは、「CBR1000RR SP」をベースに、サーキット走行やレースでの使用を想定し、吸・排気バルブと燃焼室を新設計したシリンダーヘッドを搭載するなど、さらなる性能向上を図った大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR SP2」の商談受付を6月5日(月)より開始します。
CBR1000RR SP2は、クラス最軽量※1の車両重量とマス集中化がもたらす軽快性、さらには出力向上と扱いやすい特性を両立したパワーユニットや、新たな電子制御技術を採用してフルモデルチェンジしたCBR1000RR SPをベースモデルとしています。レーシングマシンへのモディファイを前提に、シリンダーヘッド、ピストンなどを専用設計したほか、より軽量なマルケジーニ製の前後ホイールを採用するなど、サーキット走行やレース使用時のポテンシャル向上を図った特別な仕様としています。
CBR1000RR SP2の2017年型モデルは台数限定で販売します。ご購入に際しては、Hondaホームページ内の専用サイトでご商談のお申し込みが必要となります。受付期間※2は、2017年6月5日(月)から6月26日(月)で、限定台数を上回るお申し込みがあった場合は、厳正なる公開抽選の実施を予定しています※3。
CBR1000RR SP2商談申込専用サイト
http://www.honda.co.jp/motor-order/2017sp2/
※1 Honda調べ(2017年5月現在)直列4気筒1000ccスーパースポーツクラス
※2 2017年型モデルの受付期間。
2018年型モデルの受付期間と販売台数は別途、Hondaホームページ内の専用サイトでご案内する予定です
※3 公開抽選となった場合は、実施概要を別途、専用サイトでご案内する予定です
- ●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
- CBR1000RR SP2 3,024,000円(消費税抜き本体価格 2,800,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
★主要諸元
車名型式 | 2BL-SC77 | |
---|---|---|
CBR1000RR SP2 | ||
発売日 | 2017年6月5日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.065×0.720×1.125 | |
軸距(m) | 1.405 | |
最低地上高(m)★ | 0.130 | |
シート高(m)★ | 0.820 | |
車両重量(kg) | 194 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 1 | |
燃費消費率(km/L)※4 | 25.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 1名乗車時)※5 | |
18.1(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)★※6 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 3.2 | |
エンジン型式 | SC77E | |
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 999 | |
内径×行程(mm) | 76.0×55.1 | |
圧縮比★ | 13.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 141[192]/13,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 113[11.5]/11,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-DSFI] | |
始動方式★ | セルフ式 | |
点火方式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式★ | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 16 | |
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.285 |
2速 | 1.777 | |
3速 | 1.500 | |
4速 | 1.333 | |
5速 | 1.214 | |
6速 | 1.137 | |
減速比1次/2次★ | 1.717/2.687 | |
キャスター(度)★ | 23°20′ | |
トレール(mm)★ | 96 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 190/50ZR17M/C 73W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立タイプ) |
後 | スイングアーム式(ユニットプロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
※4 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※5 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※6 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます