ER-4n ABS 699,000円(9月1日発売)
★カワサキ ER-4n ABS 車両解説
トレリスフレーム+400パラツイン・スポーツ
ABS搭載タイプの2012年モデル
カワサキのパラツイン・スポーツは1997年に輸出モデルのERシリーズへと受け継がれたが、最初のERシリーズであるER-5は、498cm3のDOHC4バルブ、パラツインエンジンを搭載していた。そして10年後の2006年モデルで排気量を649cm3に拡大すると共に、「トレリスフレーム」と呼ばれるダイヤモンドタイプフレームや、特徴的な位置にマウントされたリアショックユニットを備えたER-6n/ER-6fへと発展している。ちなみに「トレリス(trellis)」とは、「格子」「格子状」を意味し、英国などの庭園で良く見られる植物を絡ませるためのアーチなどの骨組みと同義だ。別にD社さんの専売特許じゃないので念のため。
この海外向けモデルのER-6シリーズのエンジンを、ボア&ストロークダウンして400クラスに作り上げたのが2010年の8月に、国内向けに発売されたER-4nとNinja 400R(フルカウルバージョンは欧州向けのER-4fの名称ではなくNinjaの方が採用された)だ。
排気量ダウンとともに国内向けに躾けられたエンジンは、低中回転域での優れたトルクとスムーズな吹け上がりを特徴とする水冷DOHC4バルブ並列2気筒399cm3で、φ34mmのスロットルボディ(サブスロットルバルブ付)採用のフューエルインジェクションにより、優れたスロットルレスポンスとスムーズな出力特性を実現している。またサイレンサー内部に組み込まれた三元触媒とともに平成19年二輪車排出ガス規制に適合させている。トレリスフレームはスリムさと軽量化を実現した高張力鋼管製。3D解析により理想的な剛性バランスを実現、軽快なハンドリング特性に貢献しているという。リア周りをすっきり見せるD断面形状のスイングアームはサブフレーム付でリアショックユニットのマウント部を兼ねている。
ABS搭載モデルは、2010年11月にプラス7万円でシリーズに加わったバリエーションモデルで、今回、ER-4nと同時に2012年モデルに発展している。
★KAWASAKI プレスリリースより (2011年7月22日)
2012年モデルER-4n ABS 新発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) ER-4n ABS
- モデルイヤー 2012
- マーケットコード ER400CCF
- 型式 EBL-ER400B
- 型式指定・認定番号 16520
- メーカー希望小売価格 669,000円
- (本体価格665,715円、消費税33,285円)
- カラー(カラーコード) パールスターダストホワイト (WHT)
- 発売予定日 2011年9月1日
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
- 【ER-4n ABS】
スタイリッシュな造形とスポーティな性能を併せ持つER-4n。ヘッドライトを縦2灯に配置したフロントフェイス、ウインカーを内蔵したシュラウドなど、ER-4nならではのグラマラスで特徴的な外観がライダーの個性を主張します。 高張力鋼管を使用したスリムなトレリスフレームに搭載されるのはコンパクトな水冷DOHC4バルブ並列2気筒エンジン。 ツインならではの低中回転域の豊かなトルクと、サブスロットルを備える34mmスロットルボディが生み出すスムーズなスロットルレスポンスが、市街地走行での扱いやすさと俊敏で飽きのこないスポーツ性能を両立しています。 メーターパネルは視認性に優れるアナログ式のスピードメーターに加え、バーグラフ式のタコメーターを備える多機能デジタルメーターを採用。 他にも、握りやすい大型のアルミ製グラブバーや、視認性に優れるLEDテールランプ、前後に装備したペタルディスクなど充実の装備に加え、急激にブレーキをかけた場合のホイールのロックを回避し、安定したハンドルコントロールを可能にするABSを搭載しています。
- ■2011年モデルからの変更点
- ・カラー&グラフィックの変更
- ※当モデルは二輪車リサイクル(R)マーク付き対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- ※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場、Kawasaki Motors Enterprise(Thailand) Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。
★主要諸元
車名型式 | EBL-ER400B | |
---|---|---|
ER-4n ABS | ||
発売日 | 2011年9月1日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.100×0.760×1.100 | |
軸距(m) | 1.405 | |
最低地上高(m) | 0.140 | |
シート高(m) | 0.785 | |
車両重量(kg) | 203 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 37.0(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | 2.7 | |
エンジン型式 | - | |
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 399 | |
内径×行程(mm) | 68.4×54.3 | |
圧縮比 | 11.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 32[44]/9,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 37[3.8]/7,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置 | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | 電子進角式トランジスタ | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | 2.4 | |
燃料タンク容量(L) | 15 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.000 |
2速 | 2.166 | |
3速 | 1.640 | |
4速 | 1.360 | |
5速 | 1.192 | |
6速 | 1.040 | |
減速比1次/2次 | 2.095/3.066 | |
キャスター(度) | 24°30′ | |
トレール(mm) | 102 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 160/60ZR17M/C 69W | |
ブレーキ形式 | 前 | φ300mm油圧式ダブルディスク |
後 | φ220mm油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |