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ワークスレーサーKRの雰囲気を取り入れ「ロードスポーツを越えてしまった!これはKR感覚」のカタログコピーで登場したカワサキ初の本格的ゼロハンスポーツ。パワフルなモトクロッサーKX80系エンジンをベースに、ボア径を39mmに変更、49cc化した空冷ピストンリードバルブエンジンを新設計セミダブルクレードルフレームに搭載。リアには1本サスのユニトラックを装備、キャストホイールはワークスレーサーKRのイメージを受け継いだ5本スポークの軽量型。同デザインでボアを49mmの78ccとした二人乗り可能なAR80(10ps/8000rpm 0.89kgm/7500rpm)も同時にラインアップされた。
グラフィックのないデザインであったが、タンク、テールカウル、サイドカバーに2色ストライプの入ったニューグラフィックに変更。カラーはエボニー(グリーン、レッドライン)、サンビームレッド(ブラック、ホワイトライン)、ライムグリーン(ブラック、ホワイトライン)、ポーラホワイト(ブルー、レッドライン)の4色に。主要諸元、価格は変更なし。
最高速度60km/h規制に対応するため、ポートタイミングの変更、キャブレターをVM16SSからVM14SCに小径化、圧縮比8.0から7.2などの変更で最高出力を4.6馬力にダウンし、ミッションは5段に変更。そのかわりに? オプション設定であったミニカウルが標準装備となり、80のみだったグラブバーを追加、テールカウル形状もGPz1100風のニューデザインとなった。車体色はグラフィックが小変更され3色ラインアップに。80も合わせて外装系を変更してAR80-Ⅱに名称を変更したが、規制対象外のため、こちらはエンジン関連の変更なし。
あまりのパワーダウンにより不評だったAR50-Ⅱは、翌年7.2馬力、6段ミッションに復活すると共に、速度リミッターの取り付けによって規制に対応したAR50Sにモデルチェンジ。SはSpecialの略? サイドカバーには新たにSpecialの文字が追加され、グラフィックはGPz1100風に小変更。80は車名変更なくAR80-Ⅱのまま。
グラフィックを変更。サンビームレッドは廃止され、ライムグリーンとエボニーの2色に。独自のカラーが設定されていたAR80-Ⅱも50と同色に統一された。主要諸元に変更はないが価格は176000円にアップ。
車体色をポーラホワイト、エボニーに変更。主要諸元に変更はないが価格は179000円に。
最終型はシートがレッドになり、車体色もレッドをあしらったホワイトのみに。初代から変わっていなかったゴールドのホイールカラーもホワイトに変更された。国産ライバルの3社は、後継に水冷のニューモデルを投入したが、カワサキは大きなモデルチェンジもなく、最初から最後まで空冷のARのみで貫き通し、ある意味いかにもカワサキらしい生涯だったとも言えようか。価格、主要諸元共に変更はない。
青春のゼロハンスポーツ図鑑Vol.6 SUZUKIその2(水冷編)| Vol.6 Kawasaki|]
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