2017年1月24日 

■昨年は2勝、さらにホルヘ加入で士気上がるドゥカティ「今年はワールドタイトルをイタリアに持ち帰る」

二人のファクトリー・ライダーと共に記念撮影に収まるドゥカティ・モーター・ホールディング最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリ。「私個人の力では何もすることができませんが、情熱的なドゥカティスタの代表として、ジジ(ルイジ)・ダッリーニャとドゥカティ・チームの健闘を心から応援しています」と。

 おひざ元となるイタリア・ボローニャのボルゴ・パニガーレで1月20日、ドゥカティは2017年シーズンのMotoGPチーム体制発表を行った。

 今シーズンの話題は5度の世界チャンピオン(250ccクラス2度、MotoGPクラス3度)を獲得しているホルヘ・ロレンソの加入。9シーズン在籍したことでヤマハ・ブルーの印象が強い彼だが、赤いレーシングスーツをまとって公の場に現れたのはこの時が初めて。250cc時代からのライバルから遂にチームメイトとなったアンドレア・ドヴィツィオーゾとともにステージに登壇、二人は2017年シーズンの抱負を語る。また、特徴的であった空力パーツは規則の変更によって装着されなくなったが、2017年型デスモセディチGPも公開された。

 会場では、 ドゥカティ・モーター・ホールディングCEOのクラウディオ・ドメニカーリが「ドゥカティにとって、レースに参戦することは特別な意味を持っている。今年は、MotoGPのワールドタイトルをイタリアに持ち帰るという、大きなチャレンジに挑戦する年」とスピーチ。そのために必要なあらゆる人的、技術的、財務的リソースをドゥカティ・コルセに投入するという。

 一方、ミケーレ・ピッロとケーシー・ストーナーの2人をテストライダーに起用し開発を進め、開幕戦となるカタールGPまでにマシンを完成させるというドゥカティ・コルセ・ゼネラル・マネージャーのルイジ・ダッリーニャは「ライバルを倒して勝利することは簡単なことではないし、優勝候補の本命としてスタートする訳でもありませんが、ファンの皆様の期待に応えられるよう全力で戦うつもりです」と語った。


ホルヘ・ロレンソのコメント
「ドゥカティに移籍してから最初に感じたことは、チームの全員が、仕事に対して本当に情熱的に取り組んでいるということです。彼らは、ドゥカティという長い歴史と高いプレステージ性を備えた会社を誇りに思っています。はやくシーズンが始まらないかと、今から待ち遠しい気持ちで一杯です。この場で何かを約束することはできませんが、私たちは、目標とするゴールを達成することのできる、高い戦闘力のマシンを製作する能力を持っています。沢山のドゥカティスタから受け取った暖かいメッセージに感謝します。シーズンに向けて、戦う準備はできています。最高のリザルトを出せるようにベストを尽くします」

アンドレア・ドヴィツィオーゾのコメント
「今年は、ドゥカティから参戦する5年目のシーズンです。2017年は素晴らしい年になると期待しています。4年間にわたってハードワークを続けてきた結果、デスモセディチGPは非常に戦闘力の高いマシンに仕上がっています。あとは、チャンピオンシップを取るために戦うだけです。ホルヘをドゥカティ・チームに迎えることができて、大変嬉しく思っています。彼とは、共に協力して良い仕事ができると確信しています」