CB1100/CB1100 EX/CB1100 RS 1,152,360円/1,338,120円/1,378,080円(1月20日発売)
★ホンダ CB1100/CB1100 EX/CB1100 RS 車両解説
CB1100シリーズをモデルチェンジ、同時によりスポーティなCB1100 RSが登場
2010年の3月に国内発売されるや、多くの“CBファン”をカムバックさせ、リッタークラスのベストセラーとなったCB1100。ちなみに’07年の東京モーターショーに参考出品されて話題を集めたコンセプトモデル、CB1100FとCB1100Rが出発点で、’09年のショーでは現在の姿に近いスタイルのプロトタイプ・モデルが公開され“市販予定車”として紹介されていた。そして、2010年3月11日にアップハンドルの<Type I>が先行で発売開始され、ローハンドルの<Type II>は若干遅れ、その年の6月4日に発売されている。
翌’11年の7月には、CB1100シリーズ初のスペシャルエディションが登場している。期間限定で受注発売された「CB1100<Type Ⅰ>ABS・Special Edition」で、ホワイトとレッド、2色設定のオリジナル・モデルに対して、こちらのスペシャル・エディションはブルー系の車体色を特徴としていた。
また、オリジナル・シリーズがブラック塗装のエンジンを搭載していたのに対して、シルバーの金属肌を強調したエンジンを搭載。ホイールもシルバーでメカニカルなイメージが強調されていた。それ以外では色調が変更された車名のエンブレムステッカーが採用されたぐらいで、スペック的な変更はなかった。
2012年2月には、CB1100シリーズ初のマイナーチェンジが行われた。乗り心地の優れた網状のクッション“e-cushion”シートをホンダ車として初採用、サイドカバーには立体エンブレム、視認性を向上させたメーターパネルなどが採用されていた。それまでは、2タイプの形状のハンドルが選べたが、このモデルはアップタイプのみの設定となった。車体色は新色の銀と、継続色の赤、白、計3色のラインナップとなっている。
また、このマイナーチェンジを期に、黒の車体色をベースに、エンジンから前後ホイール、リアサススプリング、Fフォークボトムケース、サイドカバー、ステップホルダーまでを黒で統一した“ブラック・スタイル”が誕生している。
2014年2月には、CB1100シリーズのミッションを5速から6速へと変更するなど各部の熟成を図るとともに、左右2本出しマフラーの採用やワイヤースポークホイールの採用などでトラディショナルイメージを高めたCB1100 EXを新たにタイプ設定して発売。また、CB1100<ABS>にETCとグリップヒーターおよび専用インジケーターランプを標準で装備したCB1100 EX<ABS> E Package(こちらのタイプのみ4月発売)もラインナップしている。2015年1月には、ユーザーからリクエストが多かったアルミキャストホイール仕様をCB1100 EXタイプにも設定した、CB1100 EX<ABS>・特別仕様が発売されている。ただし200台のみの限定だった。
今回、CB1100 EXシリーズが大幅なマイナーチェンジを受けるとともに、よりスポーティな仕様として開発されたニューモデルのCB1100 RSが登場した。
新型CB1100シリーズ全体の特徴としては、1)直列4気筒らしい吹け上り感と重厚なサウンドを際立たせた新設計のシンメトリーな左右二本出し小型軽量マフラーの採用、2)質感を高めるクロームメッキ仕上げの2重管構造のエキゾーストパイプ、3)クラッチレバーの操作荷重を従来比約16%軽減し、扱いやすさと快適でスムーズな乗り味を提供するアシストスリッパークラッチ、4)ABSを全タイプに標準装備、5)駐車状態からの引き起こし荷重を軽減するため傾斜角を見直したサイドスタンドの採用など。
CB1100 EX/CB1100 RS共通の特徴は、1)手作り感のある曲面基調の彫の深いフォルムと、手塗りを重ねたような平滑度の高い高品位な塗装を採用したフランジレスフューエルタンク、2)素材の質感を引き出す手仕上げによるヘアライン加工を施したアルミプレス製サイドカバー、3)バフ仕上げの美しさを引き立てるアルミダイキャスト製ステップホルダー、4)ステップホルダーの輝きと協調させたアルミ鍛造のチェンジペダルやブレーキペダル、5)それぞれの特性に合わせた仕様でよりスムーズな減衰力特性を発揮し、上質な乗り心地に寄与するショーワ製SDBV(ショーワデュアルベンディングバルブ)フロントフォーク、6)トラディショナルなフォルムを守りながら洗練さを印象付けるLED仕様のヘッドライトとコンパクトなLED仕様のテールランプ、7)質感を高めるアルミプレス製チェーンケース、8)盗難抑止性を高めるウェーブキー、9)メーター中央のインジケーター部に質感を高めるサチライトメッキを施したカバー、10)標準装備としたETC車載器とグリップヒーターおよびそれらのインジケーターランプ。
CB1100 EXの特徴は、1)トラディショナルな姿と軽量化を目指し、新設計した前後18インチのアルミ製リムや小径ハブ、2)美しい輝きと手入れのしやすいステンレス製40本スポーク、3)トラディショナルな印象のバルブ式大径丸型メッキウインカー(CB1100と共通)、4)アップライトなライディングポジションのハンドルを採用した<Type I>とスポーティなライディングポジションのローハンドルを採用した<Type II>を設定。
CB1100 RSの特徴は、1)軽快なライディングフィールを可能とした専用の足周り装備とキャスター角26度の専用ディメンション、2)スポーティーなキャラクターを演出する、アルミキャスト製17インチホイールと幅広タイヤ、3)前傾のライディングポジションとなる新設計のローハンドル、4)軽快なハンドリングを実現するφ43㎜のインナーパイプや2ピースボトムケースを採用したショーワ製SDBVフロントフォーク、リザーバータンク付きリアクッション、新設計の軽量アルミ製スイングアーム、5)スポーティな印象を強調する樹脂製フロントフェンダーやラジアルマウントブレーキキャリパー、6)コンパクトでスタイリッシュなLEDウインカー、7)エアチェック時のメンテナンス性を向上させたL字バルブ(CB1100と共通)。
ベーシックモデルといえるCB1100の特徴は、シリーズ共通の新型マフラーなどの他は、1)安定感のあるゆったりとした走行をもたらすアップハンドルや18インチキャストホイール、2)ETC車載器とグリップヒーターおよびインジケターランプを装着したE Packageをタイプ設定している。
★HONDA プレスリリースより (2017年1月19日)
定番の大型ロードスポーツモデル「CB1100」「CB1100 EX」の熟成を図るとともに
スポーティな走りの「CB1100 RS」を新たに追加し発売
Hondaは、空冷直列4気筒1100㏄エンジンを搭載した定番の大型ロードスポーツモデル「CB1100」と「CB1100 EX」の各部の熟成と進化を図るとともに、17インチホイールを採用するなど、より軽快感のあるスポーティな乗り味を実現した「CB1100 RS」を新たに追加し、1月20日(金)に発売※1します。
CB1100シリーズは「“鷹揚(おうよう)”ゆったり乗る・見せる・魅せられる」をコンセプトに、穏やかな出力特性の空冷直列4気筒1100㏄エンジンを搭載し、二輪車本来の普遍性を感じるデザインを追求して開発。2010年3月の発売以来、高い質感と扱いやすい乗り味でお客様の価値観や所有欲を満たす伝統的なネイキッドスタイルの大型ロードスポーツモデルとして熟成・深化してきました。
今回のCB1100シリーズは、シンプルでエモーショナルな佇まいと新たな走りの方向性を拡げることをねらいに、初代からの開発コンセプトを継承しつつ、CB1100 EXは所有する喜びをさらに深め、細部に至る仕上げと質感を追求し伝統的なスタイルの深化を図るとともに、従来モデルより5kgの軽量化を実現させました。CB1100 RSは、スポーティな走りを実現する17インチホイール足回りを採用し、車体ディメンションや足回り主要部品を変更するとともにCB1100 EXよりもさらに3kgの軽量化を図り、応答性の高い軽快なハンドリングを実現させました。CB1100は従来からの端正なデザインを継承しながら、CB1100シリーズ共通の新設計マフラーとエアクリーナーを装着し、空冷直列4気筒エンジンの魅力を深化させました。
- ●CB1100シリーズの共通装備
- ・直列4気筒らしい吹け上り感と重厚なサウンドを際立たせた新設計のシンメトリーな左右二本出し小型軽量マフラー
- ・質感を高めるクロームメッキ仕上げの2重管構造のエキゾーストパイプ
- ・クラッチレバーの操作荷重を従来比約16%低減し、扱いやすさと快適でスムーズな乗り味を提供するアシストスリッパークラッチ
- ・全タイプに標準装備したABS
- ・駐車状態からの引き起こし荷重を軽減するための傾斜角を採用したサイドスタンド
- ●CB1100 EX/CB1100 RSの共通装備
- ・手作り感のある曲面基調の彫りの深いフォルムと、手塗りを重ねたような平滑度の高い高品位な塗装を採用したフランジレスフューエルタンク
- ・素材の質感を引き出す手仕上げによるヘアライン加工を施したアルミプレス製サイドカバー
- ・バフ仕上げの美しさを引き立てるアルミダイキャスト製ステップホルダー
- ・ステップホルダーの輝きと協調させたアルミ鍛造のチェンジペダルやブレーキペダル
- ・それぞれの特性に合わせた仕様でよりスムーズな減衰力特性を発揮し、上質な乗り心地に寄与するショーワ製SDBV(ショーワデュアルベンディングバルブ)フロントフォーク
- ・トラディショナルなフォルムを守りながら洗練さを印象付けるLED仕様のヘッドライトとコンパクトなLED仕様のテールランプ
- ・質感を高めるアルミプレス製チェーンケース
- ・盗難抑止性を高めるウェーブキー
- ・メーター中央のインジケーター部に質感を高めるサチライトメッキを施したカバー
- ・標準装備としたETC車載器※2とグリップヒーターおよびインジケーターランプ
- ●CB1100 EXの装備
- ・トラディショナルな姿と軽量化を目指し、新設計した前後18インチのアルミ製リムや小径ハブ・美しい輝きと手入れのしやすいステンレス製40本スポーク
- ・トラディショナルな印象のバルブ式大径丸型メッキウインカー(CB1100と共通)
- ・アップライトなライディングポジションのハンドルを採用したType Iとスポーティなライディングポジションのローハンドルを採用したType IIをタイプ設定
- ●CB1100 RSの装備
- ・軽快なライディングフィールを可能とした専用の足回り装備とキャスター角26度の専用ディメンション
- ・スポーティーなキャラクターを演出する、アルミキャスト製17インチホイールと幅広タイヤ
- ・前傾のライディングポジションとなる新設計のローハンドル
- ・軽快なハンドリングを実現するφ43㎜のインナーパイプや2ピースボトムケースを採用したショーワ製SDBVフロントフォーク、リザーバータンク付きリアクッション、新設計の軽量アルミ製スイングアーム
- ・スポーティーな印象を感じさせる樹脂製フロントフェンダーやラジアルマウントブレーキキャリパー
- ・コンパクトでスタイリッシュなLEDウインカー
- ・エアチェックのメンテナンス性を向上させたL字バルブ(CB1100と共通)
- ●CB1100の装備
- ・安定感のあるゆったりとした走行をもたらすアップハンドルや18インチキャストホイール
- ・ETC車載器※2とグリップヒーターおよびインジケーターランプを装着したE Packageをタイプ設定
- ●カラーバリエーション
- CB1100 EX<Type I>/CB1100 EX<Type II>
- ・キャンディープロミネンスレッド
- ・パールサンビームホワイト
- ・パールシャイニングイエロー
- CB1100 RS
- ・グラファイトブラック
- ・キャンディープロミネンスレッド
- CB1100/CB1100 E Package
- ・パールグレアホワイト
- ※1 CB1100 EX、CB1100 RS、CB1100 E Packageは、「二輪ETC標準装備車取扱店」で販売します。使用するにあたり、セットアップ、セットアップ費用および決済用のETCカードが必要になります
- ※2 ETC2.0対応
- ●販売計画台数(国内・年間)
- CB1100 200台
- CB1100 EX 1,200台
- CB1100 RS 1,350台
- ●メーカー希望小売価格(消費税5%込み)
- CB1100 EX<Type I><Type II> 1,338,120円(消費税抜き本体価格 1,239,000円)
- CB1100 RS 1,378,080円(消費税抜き本体価格 1,276,000円)
- CB1100 1,152,360円(消費税抜き本体価格 1,067,000円)
- CB1100 E Package 1,220,400円(消費税抜き本体価格 1,130,000円)
- ※価格には(リサイクル費用を含む)保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
★主要諸元
車名型式 | 2BL-SC65 | |
---|---|---|
CB1100 EX<Type I>〈CB1100 EX<Type II>〉《CB1100 RS》【CB1100】 | ||
発売日 | 2017年1月20日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.200〈2.200〉《2.180》【2.205】×830〈800〉《800》【835】×1.130〈1.110〉《1.100》【1.130】 | |
軸距(m) | 1.490〈1.490〉《1.485》【1.490】 | |
最低地上高(m) | 0.135〈0.135〉《0.130》【0.135】 | |
シート高(m) | 0.780〈0.780〉《0.785》【0.765】 | |
車両重量(kg) | 255〈255〉《252》【252(E Packageは253)】 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※3 | 31.3〈31.3〉《31.1》【31.3】(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※4 | |
18.9(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※5 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 2.7 | |
エンジン型式 | SC65E | |
空冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 1,140 | |
内径×行程(mm) | 73.5×67.2 | |
圧縮比 | 9.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 66 [90]/7,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 91[9.3]/5,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 16〈16〉《16》【14】 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.083 |
2速 | 1.941 | |
3速 | 1.478 | |
4速 | 1.240 | |
5速 | 1.074 | |
6速 | 0.964 | |
減速比1次/2次 | 1.652×2.222 | |
キャスター(度) | 27°00′〈27°00′〉《26°00′》【27°00′】 | |
トレール(mm) | 114〈114〉《99》【114】 | |
タイヤサイズ | 前 | 110/80R18M/C 58V〈110/80R18M/C 58V〉《120/70ZR17M/C 58W》【110/80R18M/C 58V】 |
後 | 140/70R18M/C 67V〈140/70R18M/C 67V〉《180/55ZR17M/C 73W》【140/70R18M/C 67V】 | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
※3 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※4 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※5 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます