2017年1月18日 

■渡辺一樹、世界に挑戦!

カワサキZX-6Rをベースとするマシンで参戦。写真はRS-ITOHと共に国内でテストを行った車両。開幕戦には新車が投入されるという。


渡辺一樹:1990年10月2日生(26歳)。山梨県甲府市出身。13歳の時にミニバイクに乗り始め、2006年、筑波ロードレース選手権 GP250に参戦を開始。全日本ロードレース選手権には2007~2009年、GP250に参戦。2009年にはMotoGP 第2戦(ツインリンクもてぎ)にワイルドカード参戦。2012年にJ-GP2クラスに参戦、シリーズチャンピオンを獲得。2013年よりチームグリーンからJSB1000クラスに参戦。

 2012年に全日本ロードレース選手権J-GP2クラスチャンピオンを獲得、2013年からは国内のカワサキ主力チームであるチームグリーンよりZX-10Rを駆り 、国内最高峰JSB1000クラスに参戦。2016年の鈴鹿8耐では柳川 明、レオン・ハスラムと共にカワサキに2009年以来の表彰台となる2位をもたらすなどの活躍を果たした渡辺一樹。2017年シーズンは念願の世界選手権をフル参戦することとなった。

 参戦するカテゴリーは600ccの市販車をベースに争われるスーパースポーツ世界選手権(WSS)。1000ccのスーパーバイク世界選手権(WSBK)と共に11か国を転戦、世界各国より猛者が集まるハイレベルなシリーズだ。所属チームはイタリアに本拠を構える「Team Go Eleven」。マシンは2012年から慣れ親しんでいるカワサキ(ZX-6R)を駆る。

 ロードレースを始めて12年、“いつかは世界戦へ”という夢が叶った彼。既に国内ではJ-GP2を共に戦ったRS-ITOHと、そしてスペイン(ヘレス)では新チームと共にWSSの実戦を見据えたテストを完了。2月26日に決勝が行われる開幕戦オーストラリア(フィリップアイランド)に挑む。

 コミュニケーションはまずまずの様子だが、Team Go Eleven は決してトップチームではない。今後は様々な困難に直面することは覚悟の上、レーサーである以上、渡辺一樹は当然勝ちを狙っていると語る。活躍に注目されたし!

渡辺一樹 オフィシャル・ウェブサイト
http://kazuki26.racing/




参戦発表会には2012年にJ-GP2クラスのチャンピオンを獲得した時の所属チーム・RS-ITOHの伊藤一成氏をはじめ、渡辺一樹をサポートする多くの人々が応援に駆け付けた。

スペインのヘレス・サーキットで行われた3日間のテストに参加。本戦を想定し、WSSでも実施されれているスーパーポール(予選)までにどれだけタイムを上げられるかなどのシミュレーションを行った。初めて使うピレリのタイヤは「扱いやすい」印象だったという。このテストを終え帰国したその足で参戦発表会の会場へ。