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 現地時間の11月8日(火)は、2016EICMAのプレスデー。プレスデー自体は2日間開催されるのですが、多くのバイクメーカーは初日にプレスカンファレンスを行います。朝9時から夕方6時まで、それこそ30分刻みでタイムスケジュールが組まれています。個人で行動している僕のような人間は、すべてを回るのは無理。ということで抜粋しながら回ります。いや、でも今回は、時間に余裕がない。前カンファレンスが終わってすぐに、次のカンファレンスに移動しても間に合わない、またはまったく前に行けないというパターンが多いです。と言い訳をしてから、レポートをスタートします(てへぺろ)。

 
TRIUMPH

 まずはトライアンフ。インターモトで発表された「ボンネビル・ボバー」の展示にくわえ、「ストリート・スクランブラー」が世界初公開となりました。
 メインステージ両脇の花道に、「ボバー」「ストリート・スクランブラー」がそれぞれライドイン。「ストリート・スクランブラー」は現在トライアンフのブランドアンバサダーである、元スーパーバイク王者のイギリス人/カール・フォガティがライディングしていました。僕はヤマを張ってステージど真ん中の、ベールの掛かったマシンの前に陣取り、そこでアンベールされたのはボンネビル・ボバーをベースにしたカスタムマシンでした。

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SUZUKI

 そこからすぐに移動したスズキのカンファレンス。移動に早足で5分以上掛かったでしょうか?外は吐く息が白いほど寒いのに汗だくです。しかもカンファレンスはスタートしていて良い撮影位置が取れません。なので写真はひどい有様です、スミマセン。インターモトで発表した「GSX-R1000」がライドインしたあと、世界初公開となる「GSX-S125」「GSX250R」「V-Strome250」「バーグマン400」が発表されました。スズキさんには大変申し訳ないのですが、まったく写真が撮れない状態なので次に移動しました。改めてじっくり撮影します。

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BMW

 その次はBMW。先ほどのトライアンフと同じホールで開催。ということで、また汗だくになりながら早足で約5分かけて移動してきました。早めに到着したのにすでに前列は埋まっています。そこで最前列で人の前にしゃがんでポイントを確保。BMWはアメリカで発表したバガースタイルの「K1600B」を皮切りに、ドライブトレインの改良/次世代のダイナミックESAを搭載した「R1200GS エクスクルーシブ」「R1200GS ラリー」、そしてスクランブラーに続くオフテイストモデル「R nineT アーバンG/S」、そしてスモール・アドベンチャーカテゴリーに斬り込む「G310GS」、そしてフレームやホイールまでカーボンで仕上げた「HP4 RACE」が発表されました。う~ん、最前列確保に浮かれてたのですが、マシンの展示位置によっては正面しか撮ることができない or 遠い&他の車体に隠れているなどで撮れない車両もあり、落ち込んでしまいました。

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KAWASAKI

 そしてカワサキ。こちらも5分ほど歩いて到着するとすでにカンファレンスはスタート。またしても、ほとんど撮影できませんでした。スミマセン。ここでは「Z650」「Z900」「ベルシス-X300」が発表されました。ベルシスに関しては、何とか確保した撮影位置の真逆でアンベールされてしまったため、姿すら見ることができませんでした。こちらも明日、改めて撮影します。

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KTM

 パニーニとコーラで簡単に早めの昼食を済ませ、KTMの会場に向かいます。KTMはストリートモデルの基幹ブランド“DUKE”系のデザインを一新。「125DUKE」「390DUKE」「1290SUPER DUKE R」が発表されました。は虫類のような、未来の宇宙服のような、アグレッシブなKTMらしいデザインですが、なによりヘッドライト、シュラウド、タンク、シートカウルがどこから見ても美しく、それでいてエッジが立っているラインで構成されています。また並列2気筒エンジンを抱く「790DUKE」のプロトタイプモデルも発表。Moto3でタイトルを獲得したブラット・ビンダーがエンジンをかけましたが、おそらく270度クランクのようでした。面白かったのは、司会進行を勤めたのはKTMのMotoGPマシンを開発しているライダー/アレックス・ホフマンだったこと。いや、プロと見紛うほど饒舌でした。満を持してキープした撮影場所がいまいちで、ひどい写真になってしまいました。重ね重ね、スミマセン。

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SHOWA

 そして3年前からEICMAに出展し、昨年は自社ブランドの消費者向け(僕らが買えるサスペンションという意味です)ハイパフォーマンス・オンロード用サスペンションを発表したSHOWAは今回、ホンダ・アフリカツイン用の「プレミアム・アップグレードKit」やホンダCRF250R/450R用のハイグレードサスペンション「A-Kit」などを発表。ダカールラリーやモトクロス世界選手権で培った技術を元に、オフロードの消費者向けサスペンションにも参入してきました。またブースには、カワサキのファクトリーチーム/Kawasaki Racing Teamからスーパーバイク世界選手権に出場し、2016年タイトルを獲得したジョナサン・レイ選手、シリーズ2位となったトム・サイクス選手が来場。タイトル獲得の報告をしました。

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HUSQVARNA

 会場に来られない友人の多くが、写真送ってね、と連絡してきたのがハスクバーナでした。そう、うわさ通り2013年のEICMAで発表した2台のコンセプトモデルの市販バージョンを発表。それが「VITPILEN(ビットピーレン)401」「SVARTPILEN(スヴァートピーレン)401」。兄弟会社であるKTMの基幹モデル/390DUKEのプラットフォームを使用していますが、DUKEとはまったく違うカテゴリーのバイクに仕上がっています。会場で会った何人かの友人は「え、これ市販モデル!? コンセプトモデルの時と同じじゃん」と驚いていました。とにかくコンパクトで、カフェやスクランブラーという、既存のカテゴリーやスタイルには収まらない伸びやかさと言うか、新しさがありました。この2台は2017年秋に欧州での発売を予定しているそうです。また同時に、そのスタイルをさらに進化させたコンセプトモデル「VITPILEN 401 AERO(ビットピーレン401エアロ)」も発表されました。いや、すごい。「VITPILEN 401」以上に、依存のバイクのイメージから飛び出しているのに格好いい。これを“カフェ”なんていう言葉でまとめちゃイケないな、という感じです。これをデザインした、KTM&ハスクバーナのデザインを手がけるKISKA(キスカ)と、それにGOを出したハスクバーナの経営陣に拍手です。「VITPILEN 401」がコンセプト時そのままのカタチで市販されたので、このAEROも期待が高まります。

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DAINESE

 本日最後はダイネーゼ&AGVです。ダイネーゼは2016年を振り返りながら、いまもっともチカラを入れている自社のエアバッグシステム「D-air(ディ・エア)」をプレゼンテーション。スポーツジャケット、スポーツツーリングジャケット、街乗り用のコート的なアーバンジャケットの「D-air」装備モデルを壇上で稼働させるパフォーマンスも行い、「D-air」のシステムや保護領域などが分かる展示を行っていました。またダイネーゼは、アメリカズカップなどで知られるハイスピード・ヨットレースのヨットマンたちのプロテクションウエアも開発していることを発表。そのクルーが登壇し、ダイネーゼ製プロテクションウエアの優位性を説くなど、ダイネーゼの止まないチャレンジ精神を感じるプレゼンテーションとなりました。

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 ということで、これからまた、会場に向かいます。今日からは各車両やアイテムをしっかり見て、話を聞いて、写真を撮っていく作業へと変わります。現場からは以上です!



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