VTR/VTR Type LD/VTR-F/VTR Special Edition
598,320円/609,120円/619,920円/619,920円(10月21日発売)
★ホンダ VTR/VTR Type LD/VTR-F/VTR Special Edition 車両解説
VTR/VTR Type LD/VTR-Fをカラーチェンジするとともに
特別カラーを施したVTR Special Editionを発売
1982年登場以来のホンダ伝統の250Vツインスポーツ、VTシリーズの流れをくむVTRが誕生したのは1998年1月。VT系の90度Vツインエンジンをトラス構造のダイヤモンドタイプフレームに搭載する“新感覚のネイキッドスポーツ”として登場している。
当時、ゼルビスやVツインマグナにも搭載され、熟成されてきたお馴染みのVツインエンジンは、低中速域で力強い出力を発揮。このVツインをスチールパイプをトラス構造に組み上げた新開発のダイヤモンドタイプのフレームに搭載。ワイドレシオの5速ミッションなどとともに、市街地から高速道路まで、幅広い用途の走りに応えられるモデルだった。
2000年2月には、より厳しくなった国内の排出ガス規制に対応すべく、二次エア導入装置を採用するマイナーチェンジを受けている。同時に106タイプものカラーバリエーションから選択できる“カラーオーダープラン”を導入している。その他、ハンドルにメッキ加工、エンジンのヘッドカバー、左右のクランクケースカバー、フロントフォーク、ボトムケースがシルバーに変更された。
2002年12月には、それまでのモデルよりも20mm低い760mmのシート高を実現した新形状シートを採用、サスセッティングも見直すなどのモデルチェンジが行われた。また、新たにタコメーター、ハザードランプと強化コンビロックを装備するとともに、メーターケース、バックミラーにクロームメッキを施し、使い勝手と質感を向上させている。
その後はメカニズム、仕様にはまったく変更無しで、5年後の2007年1月に新色の“パールコスミックブラック”が加わった程度。
そして2009年3月、二代目VTRが登場する。さらに厳しくなる国内の二輪車排出ガス規制に対応するため、ホンダ独自のPGM-FI(電子制御燃料噴射装置)の採用や、O2センサーを装備するエキゾースト系などが採用された。また、スタイル面でも新形状のシート、タンクの採用、そして新たにタンクサイドカバーを追加するなど、外観面もより洗練させた。
翌2010年7月には、燃料タンクやFフェンダー、テールカウルのカラーリングに光沢のあるパールコスミックブラックを採用するとともに、足回りをブラックで統一、フレームとスイングアームをレッドとしたカラーバリエーションモデルの“B-STYLE”をラインナップに追加している。
2012年2月には、ノーマルバージョンのカラーを新色の2色に変更し、パールコスミックブラックのB-STYLEは継続、計3色のカラー設定に変更されている。
翌年2月には、VTRのPGM-FIのセッティングを変更するとともに前後サスのセッティングも変更、快適な走行と安心感のある乗り心地を得るためのマイナーチェンジが行われ、また同時にハーフカウルを装着したVTR-Fが登場している。
2014年7月には、VTRとVTR-FのVTRシリーズ全車にグリップ力と剛性に優れるラジアルタイヤを採用し、コーナリング性能やブレーキング時のフィーリングを向上させるマイナーチェンジが行われると同時に、シート高740mmとノーマルVTR比で15mm低い「VTR Type LD」モデルが新たに設定された。
今回は、VTR、VTR Type LD、そしてハーフカウルを装着したVTR-Fのカラーリングを変更するとともに、特別カラーを施したVTR Special Editionを新たにタイプ設定した。
★HONDA プレスリリースより (2016年10月20日)
軽二輪ロードスポーツモデル「VTR」シリーズのカラーリングを変更するとともに
特別カラーを施した「VTR Special Edition」を発売
Hondaは、軽二輪ロードスポーツの定番モデル「VTR」と、足着き性を向上させた「VTR Type LD」、ハーフカウルを装着した「VTR-F」のカラーリングを変更するとともに、特別カラーを施した「VTR Special Edition」を新たにタイプ設定し、それぞれ10月21日(金)に発売します。
VTRシリーズは、粘り強く力強いトルク特性のV型2気筒エンジンを、軽量で取り回し性に優れた車体に搭載したことで、男女を問わない幅広い年齢層のお客様から高い支持を得ている軽二輪の定番ロードスポーツモデルです。
今回、VTRとVTR Type LDの車体色にパールサンビームホワイトとキャンディープロミネンスレッドの全2色を採用するとともに、フレームのカラーをシルバーとすることで上質かつ落ち着きのあるカラーリングとしました。
VTR-Fの車体色は、マットガンパウダーブラックメタリックを採用し、フレームを鮮烈なレッドとすることで、上質感とスポーティーなイメージを表現しています。
また、VTR Special Editionは、マットビュレットシルバーの車体色を施すとともに、フレームやヘッドライトリムなど各部のパーツをブラックとし、ホイールをマットグレーとすることで、全体を引き締めながら落ち着いた印象としています。さらに、燃料タンクの左右側面にストライプパターンのグラフィックデザインを採用したほか、燃料タンクの立体エンブレムやブラウンのシート表皮により上質さを演出しています。
- ●販売計画台数
- (国内・年間) シリーズ合計 1,400台
- ●メーカー希望小売価格
- VTR 598,320円(消費税抜き本体価格 554,000円)
- VTR Type LD 609,120円(消費税抜き本体価格 564,000円)
- VTR-F 619,920円(消費税抜き本他価格 574,000円)
- VTR Special Edition 619,920円(消費税抜き本体価格 574,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
★主要諸元
車名型式 | JKB-MC33 | |
---|---|---|
VTR〈VTR-F〉《VTR Type LD》 | ||
発売日 | 2016年10月21日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.080×0.725×1.055〈1.115〉《1.045》 | |
軸距(m) | 1.405 | |
最低地上高(m) | 0.155《0.145》 | |
シート高(m) | 0.755《740》 | |
車両重量(kg) | 160〈163〉 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃料消費率※(km/L) | 40.0(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | 2.7 | |
エンジン型式 | MC15E | |
水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 249 | |
内径×行程(mm) | 60.0×44.1 | |
圧縮比 | 11.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 22[30]/10,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 22[2.2]/8,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスター式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 12 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.733 |
2速 | 1.800 | |
3速 | 1.375 | |
4速 | 1.111 | |
5速 | 0.965 | |
減速比1次/2次 | 2.821/2.928 | |
キャスター(度) | 25°30′ | |
トレール(mm) | 96 | |
タイヤサイズ | 前 | 110/70R17M/C 54H |
後 | 140/60R17M/C 63H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※〈 〉内はVTR-F、《 》内はVTR Type LDのデータ
※燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります