VFR1200F/Dual Clutch Transmission
1,575,000円/1,680,000円(3月2日発売)
★ホンダ VFR1200F/Dual Clutch Transmission 車両解説
VFR1200Fシリーズ初のマイナーチェンジ、トラクションコントロールや容量アップの燃料タンクを装備
VFRシリーズは、1998年のVFR(800)の発売以来、常にホンダの先進テクノロジーのショールーム的なマシンとして発展してきた。本来ならスーパーバイクレースで活躍していたRVFやRC45の技術が投入されたことで、スーパースポーツとして登場してもおかしくないハイスペックを持つモデルだったが、ホンダが与えた性格は“大型スポーツツアラー”。
以来、このホンダVスポーツの旗艦モデルは、海外を中心に独自のファン層を築き上げてきたが、2010年の3月に1200の現行モデルへと発展。さらに7月には“Dual Clutch Transmission”という二輪車用としては世界初という“有段式自動変速機”を採用したモデルをラインナップ。まさにホンダ先進テクノロジーの“ショールーム”として面目躍如のモデルに発展しての登場だった。
その後、2011年2月にダークネスブラックメタリックという迫力の“ブラック・バージョン”が追加され、それまでのキャンディープロミネンスレッド、パールサンビームホワイトの2色と合わせて、全3色のカラー設定となった。
今回、VFR1200Fシリーズとしては初のマイナーチェンジを受けることとなった。内容は“ハイテク・スポーツツアラー”としてふさわしいトラクションコントロールの採用を初め、燃料タンクの容量をアップし、より長い航続距離を確保。また、インストルメントパネルには“瞬間燃費”、“平均燃費”、“残走行距離”の表示が追加された。
マイナーチェンジと同時にカラーリングでもキャンディタヒチアンブルーとチタニウムブレードメタリックという新色が採用され、継続色のパールサンビームホワイトと合わせ3色のラインナップとなっている。VFR1200Fのイメージカラーともいえたキャンディープロミネンスレッド(ダークネスブラックメタリックも)はラインナップから外れた。
★HONDA プレスリリースより (2012年2月28日)
大型二輪スポーツツアラー「VFR1200F」シリーズを
マイナーチェンジし発売
Hondaは、大型二輪スポーツツアラー「VFR1200F」と。有段式自動変速機(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載した「VFR1200F Dual Clutch Transmission」の各部を熟成するなどマイナーチェンジし、3月2日(金)に発売します。
「VFR1200F」シリーズは、滑りやすい濡れた路面や未舗装路などでも、安心感のある走りを提供するトラクション・コントロール・システムを新たに搭載。加えて最高出力はそのままに、ツーリングや市街地で多用する低・中回転域のトルクをより力強くするなど、走りの上質さをさらに高めました。
また、燃料タンク容量を増量し、より長い航続距離を確保。さらにインストルメントパネルには「瞬間燃費」・「平均燃費」・「残走行距離」の表示を追加し、使い勝手を向上しています。
車体色には、新たにキャンディータヒチアンブルーとチタニウムブレードメタリックを追加。また、被視認性の高いLEDを配したテールランプを採用することで、より洗練されたスタイリングとしました。
なお、有段式自動変速機(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載したVFR1200F Dual Clutch Transmissionは、よりスムーズなライディングを目指し、「ATモード」では走行中に任意で変速した場合に、再び「ATモード」に自動で復帰する機能を採用しました。「MTモード」では、連続シフト操作に対する制御の高速化を実現しています。
また、足によるシフトチェンジに慣れたユーザーのニーズにも応えられるよう、新たにDual Clutch Transmissionチェンジペダルキットを別売で用意し、選択の幅を広げています。
VFR1200Fシリーズは2010年3月の発売より、スポーツ走行はもとより、ロングツーリングにも適したエンジンと車体特性により、多くのお客様からご好評をいただいているモデルです。また、VFR1200F Dual Clutch Transmissionは、二輪車用としては世界初の※有段式自動変速機(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載し、簡単な操作で上質なスポーツライディングを楽しむことを可能としています。
※ Honda調べ(2010年6月時点)
- ●販売計画台数(国内・年間)
- シリーズ合計 300台
- ●メーカー希望小売価格
- VFR1200F
- 1,575,000円(消費税抜き本体価格 1,500,000円)
- VFR1200F Dual Clutch Transmission
- 1,680,000円(消費税抜き本体価格 1,600,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
- ●=主な特長=
- ●トラクション・コントロール・システム
- 滑りやすい濡れた路面や未舗装路などでも、安心感のある走りを提供するトラクション・コントロール・システムを新たに採用しました。走行中、前・後輪センサーの車速信号から後輪のスリップ率をECUが算出。スリップ率が所定の値以上になった場合、スロットル・バイ・ワイヤおよび燃料噴射によるフィードバック制御を行い、エンジントルクを最適化することでリアタイヤの駆動力を制御し、車体のふらつきを抑えます。
- なお、作動時はインストルメントパネル内のT/Cインジケーターの点滅で、駆動力が過剰であることをライダーに知らせます。また、左手元のスイッチでライダーは走行状況に応じてトラクション・コントロール機能をOFFにすることも可能です。
- ●エンジン
- カムシャフトを変更することでバルブタイミングを最適化し、最高出力はそのままに、ツーリングや市街地で多用する低・中回転域のトルクをより力強くし、走りの上質さをさらに追求。VFR1200Fは22.5km/L(60km/h定地走行テスト値)、VFR1200F Dual Clutch Transmissionでは24.0km/L(60km/h定地走行テスト値)の低燃費を実現し、動力性能と環境性能を高次元で両立しました。
- ●車体
- ・燃料タンク容量を従来モデルの18L※2から19L※2へ増量させ、より長い航続距離を確保
- ・「瞬間燃費」、「平均燃費」、「残走行距離」の表示を追加した、デジタルで見やすいインストルメントパネル
- ・視認性に優れたLEDとスタイリッシュなクリアアウターレンズを採用したテールランプ
- ・輝度の高い粉体塗装を施した高級感のあるホイール
- ※2 Honda調べ
- ●車体色
- 爽快な印象を与えるキャンディータヒチアンブルーと、上質で高級感のあるチタニウムブレードメタリックを新たに採用。継続色のパールサンビームホワイトと合わせ、全3色の展開としています。
- ●デュアル・クラッチ・トランスミッション
- VFR1200F Dual Clutch Transmissionは、VFR1200Fの車体やエンジンをベースに、二輪車用としては世界初※の有段式自動変速機(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載したもので、一般走行に適した「Dモード」とスポーツ走行に適した「Sモード」の2種類の「ATモード」と、マニュアル・トランスミッション感覚の走行を可能にする「MTモード」を走行シーンに合わせて選択することが出来ます。
- 今回、「ATモード」では、走行中にシフトアップ/ダウンスイッチで変速が可能な機能はそのままに、走行状況に応じた最適なタイミングで再び「ATモード」に自動で復帰する機能を加えることで、使い勝手をさらに追求しました。「MTモード」では、連続シフト操作に対する制御の高速化を図り、操る楽しさを大幅に向上させています。
- また、マニュアルシフト時に足による操作に慣れたユーザーのニーズにも応えられるよう、Honda純正アクセサリーとして新たにDual Clutch Transmissionチェンジペダルキットを用意しました。
- ●Honda純正アクセサリー
- アクセサリーを別売で用意しています(表示価格には、取付工賃等は含まれておりません)。
- ・Dual Clutch Transmissionチェンジペダルキット メーカー希望小売価格 35,490円(消費税抜き本体価格 33,800円) 4月発売予定
- ・45Lトップボックス メーカー希望小売価格 32,550円(消費税抜き本体価格 31,000円)
★主要諸元
車名型式 | EBL-SC63 | |
---|---|---|
VFR1200F〈VFR1200F Dual Clutch Transmission〉 | ||
発売日 | 2012年3月2日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.250×0.755〈0.740〉×1.220 | |
軸距(m) | 1.545 | |
最低地上高(m) | 0.125 | |
シート高(m) | 0.790 | |
車両重量(kg) | 268〈278〉 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 22.5〈24.0〉(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 3.5 | |
エンジン型式 | SC63E | |
水冷4ストロークV型4気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 1,236 | |
内径×行程(mm) | 81.0×60.0 | |
圧縮比 | 12.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 82[111]/8,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 111[11.3]/6,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 19 | |
クラッチ形式 | 湿式多板ダイヤフラム・スプリング〈コイル・スプリング〉 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン〈電子式6段変速〉 | |
変速比 | 1速 | 2.600〈2.411〉 |
2速 | 1.600〈1.789〉 | |
3速 | 1.217〈1.304〉 | |
4速 | 1.034〈1.034〉 | |
5速 | 0.937〈0.941〉 | |
6速 | 0.866〈0.885〉 | |
減速比1次/2次 | 1.738/0.948〈0.951〉×1.117×2.545 | |
キャスター(度) | 25°30′ | |
トレール(mm) | 101 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 190/55ZR17M/C 75W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク(コンバインド・ブレーキ) |
後 | 油圧式シングルディスク(コンバインド・ブレーキ) | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立タイプ) |
後 | スイングアーム式(プロアーム) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※〈 〉の数値はDual Clutch Transmission