2016年10月13日
■トライアンフが、ボンネビルT100とSTREET CUPを発売
トライアンフモーターサイクルズジャパンは、このほど国内において2016年11月以降に発売を予定するニューモデル、ボンネビルT100とSTREET CUPの発表会を開催した。
2016年を「REBORN」の年として位置づけているトライアンフモーターサイクルズジャパンは、年明け早々の1月から、STREET TWINの発売をかわきりに、SPEED TRIPLE S/R、T120/T120 Black、THRUXTON R、TIGER EXPLORER、THRUXTONと、月替わりのペースで新車をデビューさせてきた。今回はその後半戦ともいえるもので、二車種同時の発表となったがこれはドイツのケルンで開催されたインターモトでの公開に合わせたため。
ちなみにこの「REBORN」大攻勢により、トライアンフの国内での販売実績は、納車が開始された3月からは毎月前年同月実績を塗り替える快進撃で、ピークの6月には対前年同月比221%のセールスも記録したという。7月までに対前年の販売総台数を塗り替えてしまったということからもいかに販売が好調だったかということが分かる。現在もその勢いは止まらず、とのこと。
今回発表されたニューモデルの2機種。第一弾は水冷2気筒SOHC8バルブ、899㏄の“ハイトルク”エンジンを搭載するBONNEVILLE T100/T100 BRACK。伝統のT100をフルモデルチェンジしたモデルで、空冷から水冷へと冷却方式を変更したにもかかわらず、見かけは伝統のバーチカルツインそのもの。ブラシ仕上げのアルミエンジンカバー、専用ピーシューターサイレンサーなど、らしさを徹底的に残しながらも新デザインへと昇華させたスタイルが特徴だろう。中身は水冷となっただけではなく、電子制御スロットルや最新テクノロジー導入の最新仕様となっている。ちなみに燃費は従来モデルよりも約3割も向上しているという。
フレーム、サス周りはT100専用に改良、再開発されたもので、安定性と中立性を高め、乗り手を選ばない優れたハンドリング特性としている。シート高は790mm。それでいて肉厚のクッションを装備したシートを採用。最大のトピックは、水冷化をはじめこれほど性能、装備を充実させたにもかかわらず、価格を12%もダウンさせた設定としたことだろうか。
このBONNEVILLE T100にはバリエーションとして、ジェットブラックとマットブラック2タイプのカラーモデルも設定された。ともにフレームからエンジン、ミラー、ホイールとすべてをブラックアウトしたファッショナブルなモデルだ(マットカラーはオプションプライスに)。
BONNEVILLE T100。「ジェットブラック」。 | BONNEVILLE T100。「フュージョンホワイト×エージャンブルー」。 |
もう一台のニューモデルは、STREET TWINのカフェレーサー仕様といえるSTREET CUPだ。こちらもBONNEVILLEシリーズのもう一つの柱となりつつある水冷2気筒SOHC8バルブ、899㏄の“ハイトルク”エンジンをストリートレーサースタイルにアレンジさせれた車体に搭載。専用のブレットシートや着脱可能なカフェレーサーシートカウル、レーシングモデルを意識したフライスクリーン、バーエンドミラーなど、カフェレーサーの基本要素を一通り盛り込んだファクトリー・カフェレーサーといえる。その上さらに約120点ものハイクオリティ・アクセサリーも用意されているというから、カスタムファンにも十分楽しんでもらえるモデルとなっている。
シート高も780mmと低く、足付き性を考慮したエルゴノミクスデザインなどにより安心感と操作性を大幅に向上。最高出力は55PS/5,900rpm、最大トルク80N・m/3,200rpmとアップしているが、どちらも3,000から4,000rpmを中心に大幅強化を図っているのが特徴だ。また、BONNEVILLEエンジンの特徴である270度クランクによる独特のフィーリングとサウンドも大きな魅力となっている。
メーカー希望小売価格は、T100ブラックが1,150,500円、ホワイト×ブルー/ホワイト×レッドのツートーンが各1,189,380円、T100 Blackは1,150,500円、マットブラックは1,172,500円。STREET CUPはイエロー×シルバー/ブラック×シルバーが各1,199,500円。T100は10月末、STREET CUPは11月末から発売開始。
STREET CUP。「ジェットブラック×シルバーアイス」。 | STREET CUP。「レーシングイエロー×シルバーアイス」。 |
■トライアンフモーターサイクルズジャパン http://www.triumphmotorcycles.jp/